【旅行記】モンゴルひとりたび(2019/08/10~16)4日目 〜 テレルジ観光ツアー編1

モンゴルひとりたび4日目。この日は8/13(火)。モンゴルひとりたびのこれまでの話は以下の記事をどうぞ!

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この日は以下を見て回りました。(概要編の再掲) 
・8/13(火)
   [ホテル] Khongor Guest House → テレルジ観光ツアー(チンギスハーン像テーマパーク  → Terelj Star Resort)

地図にするとこんな感じ。(地図の左上のメニューから日別に表示したり、具体的な場所の情報が見れます)

朝7:00起床。6:00と6:30にアラームをかけていたが、結局起きたのは7:00。シャワーを浴びて、荷造りをする。

今日は9:00にテレルジ観光ツアーの迎えがゲストハウスに来る予定だ。それまでに朝食をとって、ゲストハウスのチェックアウトを済ませる必要がある。

ちなみに参加するツアーはこちら、
www.veltra.com
朝食をどこで取るかは決めてなかった。適当に歩いていたら見つかるだろう程度にしか思ってなかったけど、適当に歩いて探すには時間がない。見つからなかったら仕方ないという気持ちでとりあえず外に出る。

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カフェがあればそこに入ろうかと思っていたけど、このゲストハウスの近くに朝からやっているカフェはなさそうだ。スフバートル広場まで出ればカフェはあるのだけれど、歩いて15分程度かかるので、そんな時間もなし。

ゲストハウスの近くにコンビニがあることを思い出して、そこに行って見ることに。

"Nice to CU"という、ウランバートルではよく見かけるお店だ。お店の前にはテイクアウトできそうな看板が。ここにしよう!

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店内には調理スペースがあり、サンドイッチやホットドックをその場で作ってくれる感じだった。チーズホットドックとコーヒーを注文する。

受付の女性は英語が通じないようで、オーダしようにもなかなか伝わらない。仕方なく調理担当の男性に代わってもらい、何とか注文できた(男性は簡単な英語は通じた)。店内にはイートインスペースはなかったので、部屋に持ち帰って食べる。思ったより美味しい。

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8:50くらいに部屋を出て、チェックアウト。外に出ると、ちょうどツアーガイドの方がゲストハウスの前に到着したところだった。私の名前が書かれたプレートを持っている。

私であることを伝え、挨拶して車の方に向かう。ガイドはサロラさんという女性の方。パッと見て20代前半のように見える。普通に流暢な日本語で挨拶してきたので、一瞬、日本人なのではないかと思ってしまった。運転手の方は30台後半くらいの男性でトゥシュさん。モンゴル語しか話せないようで、コミュニケーションを取るのは難しそうだ。

8:55に出発。4人乗りの車で運転手、ガイド、私の3人でのツアーだ。

ウランバートル市内の道路はとても混んでいる。朝のラッシュ時間帯のようだ。サロラさんの話では、朝の9:00頃が混雑のピークらしい。ただ、今は学生は夏休みなので、普段はもっと混雑しているとのことだ。

向かうはテレルジ国立公園。ウランバートルから東の位置にある。東に向かうはずなのだけど、どうも別な方向に向かっている気がする。2日間ウランバートルの街を歩き回ったので、何となくだが方向感覚は身についている。

GoogleMapを見てみると、思った通り西に向かっている。なんでだ?

さりげなく、どこに向かっているのかを聞いてみる。すると、確かにテレルジ国立公園には向かっているのだが、一昨日の大雨で、本来通るはずだった道が通れなくなっていて、遠回りして向かっているのだそうだ。

言われてみれば、昨日の国立ドラマ劇場でお会いしたご夫婦もそんなことを言ってたな。そこでは、テレルジまでの移動を手配した際に、本来使うはずの道が大雨で使えなくなったため遠回りする必要があり、追加料金を取られたなんて話だった。確かにそうだったな。

ウランバートルの南側には山があり、テレルジはその東側にある。今は、その山に沿ってぐるっと逆時計回りに通るルートでテレルジに向かっている。

ウランバートル市内を離れると、すぐに一面の草原が広がる。

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人工物が何もない、たまにゲルと家畜を見かけるくらいだ。この景色が見たかった。

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前座席の窓は全開で開いていて、私の座っている後部座席に外気がビュンビュン入って来る。涼しいというか肌寒い。車のモニターには外気温15℃と表示されている。

時刻は9:30。真夏の季節に朝9:30の時点で15℃っていうのは、素敵な気温だね。ただ、後部座席でじっと座っている身からすると結構寒い。風があるので、体感温度はもっと低い。

外の景色を眺めなつつ、写真を撮って過ごす。この景色が見たかったんだな。

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ウランバートル市内を離れると、本当にゲルと家畜しかないような景色が広がる。家畜は放ったらかしなんじゃないかと思えるくらいに放し飼いされていて、道路のそばを平気で歩いていたりしている。

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ウランバートルとは山を挟んで反対側にあるゾーンモドという街が見えて来た。観光地ではないもののなかなか大きな街だ。

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2時間程度走って、11:00頃にチンギスハーン像テーマパークに到着。エルデネ村というところにあり、テレルジ国立公園の手前にあるテーマパークだ。テレルジに観光する際は、国立公園内の施設と、このチンギスハーン像テーマパークに行くのが一般的みたい。

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うん、でかい。高さ40mもあるらしい。

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建物の中は小規模ながら博物館となっていて、チンギスハンの紹介やゲルの歴史を紹介した展示物が掲載されている。

下の写真は、建物に入ったところにあるチンギスハンに由来があるブーツと鞭。ちなみにモンゴルでは鞭は右手で掴むと縁起がいいらしい。

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地階にはゲルの展示。

初期のゲルはワラだけの簡易なものだったらしい。

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それが時代が進むにつれ、ゲルの形も変えて行ったようだ。下の写真は単なるテントのようにしか見えないね。ただこれもちゃんとしたゲル。

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ここまで来ると、我々のイメージするようなゲルですな。

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ゲルの中も、その当時の時代背景を再現した展示がされている。下の写真、中央にはスターリンの写真が飾られており、時代を感じさせられるね。

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下の写真、テレビが薄型テレビだ!

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ちなみに、ゲルは荷物を含めて約400kgあるらしい。それを季節が変わるたびに分解して持ち運ぶ。移動の際は家畜に持たせるそうだ。

建物内の解説はモンゴル語のみ。なんて書いてあるかはさっぱりわからなかったが、ガイドのサロラさんが適宜日本語で解説してくれたので、十分に展示物を楽しむことができた。ありがたい。

ちなみに、チンギスハーン像テーマパークはまだ未完成状態らしい。下の写真が完成イメージ図で、現在はチンギスハーン像だけが出来ている状態だ。

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ただ、現在は他の部分の建設がストップしているらしい。サロラさんの話では、このテーマパークを企画した人は、今はモンゴルの大統領になっており、国のことで手一杯でテーマパークには気が回っていないということだった。

こういった背景を聞けるのも、ガイド付きツアーの醍醐味だね。

巨大なチンギスハーン像はそこが展望台になっており、騎馬のところまで登って行くことができる。早速そこまで行ってみる。

展望台に行くと、そこは韓国人の団体客で一杯だった。何とかスペースを確保しつつ、写真をとりつつ景色を眺める。どアップなチンギスハーン像。凛々しい!

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何となくパノラマでも。遠くに濃い雲が見えるね。なんか天気が怪しそうだ、、、

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このテーマパーク、チンギスハーン像以外は何も建設されてないということだったが、上から見ると本当に何もない。

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周囲にはテーマパークっぽい建物は何もなく、駐車場とチンギスハーン像があるだけ。あとは草原とちらほら見えるゲルだけ。まぁ、これはこれで趣があるのかもしれないが。
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遠くに文字が書かれた山を発見。モンゴル語だ。サロラさんになんて書いてあるのか聞くと、「フンヌ」と読むのだそうで、過去にあった王朝の名前らしい。f:id:shoumatch:20191109194124j:plain

ちなみに、モンゴル語の文字はロシア語の文字(キリル文字)と同じだが、キリル文字よりも2文字多く、読み方も異なるようだ。

展望台は狭く、団体客で一杯だったので、のんびり景色を見るという雰囲気でもなかった。さっと見てさっと引き返す。

チンギスハーン像の建物、2008年に建てられたそうで、まだ完成して10年くらいしか経っていない。比較的新しい建物のはずなんだけど、施設内はかなり痛んでいる。壁や床が崩れ掛かっているところもあり、正直言って30年以上経っているような雰囲気がする。

メンテされてないんだろうな。このままいったら、あと10年もせずに展望台に上がれなくなるんじゃないかな。もったいない。。。

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1階に降りて、お土産屋も眺めつつ、11:40頃に外に出る。

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スケジュール的には時間に余裕があるとのことだったので、テーマパークの周囲をぐるっと回って見ることに。何もないことはわかっていたので、ただの散歩だ。

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テーマパーク内にゲルが建っている。もちろん観光用のゲルで、本当はそこに宿泊できるようにするはずだったのだが、そこまでは整備できておらず、今はただの物置になっているようだ。

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のんびり歩きつつ、サロラさんとモンゴルのことについて色々話をする。

モンゴルは1日の中に四季があると言われるほどに寒暖の差が大きい国のようだ。この日は、朝は気温が10度くらいまで下がり、昼前でも15度くらいの気温なのだが、本当は20度後半くらいまで上がるらしく、もっと暑いらしい。確かに今日は寒い。厚手のジャケットを羽織っていても、なお肌寒い。

ゲルは主に夏と冬に移動する。夏は水場と草があるところに移動し、冬は水場を気にする必要がない(雪を溶かして水を確保するので)。遊牧民は移動する場所が決まっているので、季節毎にそこを行ったり来たりするのだそうだ。

モンゴルは大陸性の気候だが、雨はよく降る。ただし、一昨日のような大雨は珍しいとのことだ。

そんなことを話しながら、チンギスハーン像を見つつ、周囲の景色を見つつ散歩。
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駐車場の付近にはラクダや馬や鷹がいて、それらと戯れることができるコーナーがあった。乗馬はこのあとできるし、ラクダも乗ったことがあるので、ここでは体験せず。眺めるだけ。

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チンギスハーン像テーマパークの入り口の門には、チンギスハーンの9人の英雄の像が建てられている。サロラさんから名前は聞いたけど忘れてしまった。。。

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一通りテーマパーク内も歩き回ったので、車に戻って次の場所へ向かうことにする。次に向かうは"Terelj Star Resort"。ツアー中の拠点となるところで、宿泊地でもある。12:15分頃に出発。1時間ちょっとくらいの滞在か。

敷地は広いので、色々建てば一日楽しめそうな場所になると思うんだけど、チンギスハーン像しかないので、1時間もあれば十分な感じだ。うーん、やはりもったいない。

空は雨が降りそうな雲行き。チンギスハーン像の展望台から遠くに見えた雲がここまでやって来たようだ。

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13:00頃に"Terelj Star Resort"に到着。雨は降ってないけど、どんよりした天気。どんどん天候が悪くなって行く。

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"Terelj Star Resort"はゲルに泊まれる宿泊施設と、周囲の山(ヨルト山)にハイキングができる施設が備わっている。今日はランチを取ったあと、このハイキングをする予定だ。

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まずはランチだ。施設中央の管理用横に大きなゲルがあって、そこが食事会場になっている。着いてまっすぐにその食事会場に向かう。

ランチは簡単なコース料理だった。前菜のサラダと、スープ、メインのプレート。こんなコース料理が出てくるとは思ってもいなかったので、これにはびっくり。しかも普通に美味しい!これには大満足!

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食事をしながら、サロラさんとトゥシュさんと色々お話をする。

サロラさんはモンゴルの学校で日本語を勉強したそうで、日本には来たことがないそうだ。いつか行って見たいと話してくれた。ちなみに英語も話せるらしい。つまり、モンゴル語、英語、日本語のトリリンガルだ。

日本語は学校のほかにも、日本のアニメからも学んだそうだ。NARUTOとか、らんま1/2(懐かしい!)が好きだそうだ。私の知り合いの何人かもアニメから学んだって人いるし、アニメで日本語を学ぶ人って本当に多いな。そう考えるとアニメの力ってすごいな。

また、最近のモンゴルの若者は学校でモンゴル語と英語を学ぶそうだ。なので、モンゴルの若い人は英語は何となく話せるとのこと。少し上の年代になると、英語の代わりにロシア語を学んでいたそうで、英語は話せない。これは歴史的な背景だね。

と、話をしつつ食事を取っていると、ついに雨が降って来てしまった。しかもかなりな本降りだ。

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この後はハイキングの予定なのに、大丈夫なのだろうか。雨具は持って来ていないしなぁ。困った。。。

取り合えずしばらく様子を見ようということになり、14:30に集合しようということになった。

食事を終えて、まずは2日間宿泊することになるゲルに入る。ついに念願のゲルに泊まれる!!私が止まったのは下の写真にある202のゲル。

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観光用のゲルなので、中はホテルのような設備。いいね!

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なんかリゾート気分。ちゃんとシャワールームまである!

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Wifiは流石にないけど、それでも部屋としては文句なし。

ちなみにコンセントにはUSBポートまでついている。思った以上に近代的な設備だ。もっと簡素なものだと思ってただけにびっくり。

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ちゃんとドリンクサービスまである。これはもうホテルだね。

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雨が止むまで部屋でのんびり。ゲルが思っていた以上に綺麗で豪華なので、部屋でのんびりするのも悪くないかなと思えてしまう。

少し休んでいると、外から雨音がしなくなった。どうやら雨は止んだようだ。14:30まではまだ時間があったので、時間まで外を散策することにする。

雨はすっかり止んで、いい感じの青空。

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"Terelj Star Resort"の管理棟。中には小さいけれどお土産屋も入っていた。

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ちなみに管理棟の中にはヨルト山ハイキングコースの地図が載っていた。全長7kmで3〜4時間のコースだ。

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ちなみにこの建物内は英語表記だった。ありがたい。(下の写真ちょっとボケてる。。。)

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食事会場のゲル。

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14:30になり、サロラさんと合流。雨も上がったので無事ハイキングができることになったなった。ただ遠くに雨雲っぽいのも見える。まだ怪しい感じだ。

管理棟にあったハイキングコースを行くのかと思ったら違った。管理棟裏の山を歩いてはいるんだけど、コースではなく道無き道を行っている感じだ。

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進む方向がわからないのでサロラさん様子を見ながらついて行く。

遠くにオボーが見える。ザイサン・トルゴイで見たときは石の山だったけど、下の写真は木で組んだ形だ。これも立派なオボーのようだ。

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通常のハイキングコースではないものの、他に人がいない中で散策することができるのでそれはそれで良いね。変に人の声がせず、自然の音しかしない。そういうのを求めていたんだ。

歩いているそばで、牛がのんびりと草を食んでいる。

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近づいても警戒されない。人馴れしているんだろうか。

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歩いていると急にサロラさんが曲をかけ始めた。BGMのつもりなのだろう。この雰囲気の中では、BGMは邪魔以外の何者でもないので止めるようにお願いする。僕は自然を満喫したいのだ!

遠くに見える山、丘や草原は綺麗なのだが、怪しい雲が近づいて来ているのが不安なところ。

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せっかくなのでパノラマでも。

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風下の方は天気が持ちこたえている感じ。空が明るく良い景色。

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人目を気にせず過ごせるのは良いんだけど、この道無き道、サロラさんが先導してくれる気配が全くない。私のペースに合わせて後ろから付いて来るだけだ。どちらに行ったら良いのか聞いても自由に歩いて良いという返事しか返ってこない。うーん、正直行って、このオペレーションはいけてなさすぎる。道のないところに行かせようとするのであれば、道案内しないと意味がないと思うのだが。。。

歩いているうちに雨雲が近くまで迫って来て、近いところで雷鳴が響いて来た。これはいよいよ雨が降りそうな雰囲気になっていている。山道なので引き返した方が良いのではないかとサロラさんに聞くのだが、サロラさんはそこまで気にしてなさそう。植物や花の紹介を(割と呑気に)してくれている。

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そうしているうちにとうとう雨が降って来てしまった。かなりの土砂降りだ。

私は雨具は持っていないので雨に降られては困るのだ。雨を凌ごうにも近くに雨宿りできそうな大きな木が見当たらない。

一応、遠くだが視界の先には管理棟が見えている。なんとか戻れなくはない距離だ。帽子は被っていたので、少しの時間なら雨には耐えられる。強行軍だが戻ることにした。

上着のジャケットは防水なので耐えられるものの、スボンと靴はびしょ濡れになってしまった。そして戻る途中で滑ってしまい手を切ってしまった。ずぶ濡れ&手に怪我をしながら管理棟に戻る。

わりと散々な状況だ。ハイキングもこれで打ち切り。しかも管理棟に戻って来た途端に雨は止んで、空は快晴に近いくらいに青空になった。。。

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なんだったんだろうな。スコールだろうか。いや、ここは大陸性の気候だからスコールはないと思うのだが。

ガイドのサロラさんもずぶ濡れ。この土砂降りでも特に何もしてくれるわけでもなかった。ガイドならせめて安全の確保くらいはして欲しかったのだが。海外のサービスとはいえ、これくらいはしてほしいと思うのだが、これは贅沢な要求なのだろうか。

割とひどいガイドをされた認識だったので詫びの一言くらいあっても良かったと思うのだが何もなかった。うーん、正直言ってこのガイドはいまいちかなぁ。ガイドを初めて半年らしいが、もうちょっとちゃんとしてほしいというのが正直なところだ。(これも贅沢な要求?)

ずぶ濡れになりながら16:00にゲルに戻る。とにかく全身がずぶ濡れだ。風邪を引いたらエライことになる。パンツ一丁になって、とりあえず体を拭く。

上着は防水だったから問題はないが、靴とズボンが問題だ。これは替えは持って来ていない。乾かさないことには外には出られない。

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パンツ一丁の状態で、ひたすら靴とズボンにドライヤーを当てて乾かす。乾かないことには動けない。

ドライヤーの熱風を当て続けること約1時間、ようやくズボンと靴が乾いて動けるようになった。ドライヤーがあって本当に助かった。。。これからの旅行ではちゃんと雨具は持って行くようにしよう。

それにしてもひどい目にあった。。。

ハイキングも終わった(打ち切った)ので、この日の予定は特になし。あとは19:00に夕食があるだけだ。まだ夕食まで2時間程度ある。

外はすっかり晴れているので、外を散歩することに。今度こそヨルト山のハイキングだ!今度はガイドなし、一人だけで気ままに歩ける。

さっきの土砂降りが嘘のような、コバルトブルーな深い青色の空。

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雨上がりの匂いがする。気持ちのいい青空で、空気も涼しく、歩いていて本当に清々しい。

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先ほどの散々な気分が吹き飛ぶくらいに、気持ちよく散策できる。本当にいい景色だ。

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遠くにゲルと家畜の放牧が見える。そしてなんか歌声も聞こえて来る。

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これは観光用のゲルかな?さっきの歌声はここから歌われていたのだろうか。

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たくさんの家畜が放し飼いされている。

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やっぱり歩き回るなら一人の方がいいね。ガイドがいるとやはり、何も気にせず自由気ままにというのができなくなってしまう。やろうと思っても、"自由気ままに動こう"と自分に言い聞かせないとそうできない自分がいる。やはり誰かがいると心理的にそういう制限がかかってしまうんだな。

勝手気ままに歩き回り、勝手気ままに写真を撮る。

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パノラマでも。

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1時間30分くらいかけて、気ままにハイキングコースを歩く。1時間30分という時間は、さっきのハイキングと同じくらいの時間なのだけど、満足度が全然違うね。こっちの方が断然楽しい。

18:30頃にゲルに戻る。ちょうど日が傾きかけて来た。

夕焼け空に映る、まだら雲とゲル。いい絵だ。個人的にはお気に入りの一枚。

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19:00になったので食事会場へ。ガイドのサロラさんと運転手のトゥシュさんはすでに会場に入っていた。観光客のほとんどが韓国からの団体客だ。日本人と思われるグループも2組ほどいた。私と同じツアーで参加した人だろうか。どうやら昨日の日本人夫婦はいないようだ。

ビールが飲めるということなので、"Sengur Beer"というモンゴルのビールを飲む。これは別料金で4000Tg。"Golden Gobi"というビールもあったのだが、これは明日かな。

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食事は前菜のサラダとメインディッシュの牛肉、デザートの3品。普通に美味しかった。大満足!

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ちなみにメインの牛肉は放牧された牛を使っているそうだ。

食事をしながら、モンゴルの教育の話を色々聞くことができた。

モンゴルの教育は、小学校6年、中学校3年、高校3年でこれは日本と同じ。遊牧民の子供が学校に通う際には、親元を離れて下宿するとのことだ。

夏休みと冬休みは長く取られており、それぞれ3ヶ月と1ヶ月ある。その間は親元に帰るのだそうだ。ちなみに春休みと秋休みもあるらしく、それぞれ1週間くらい。

ただ、休みが長いとはいえ、親元から離れることと、親からすると働き手がいなくなることになるので、小学校の時点で学校を辞めて遊牧を継ぐ子供も多いらしい。

子供も大変ですねと話すと、モンゴルではこれが普通ですよと話してくれた。

トゥシュさんとは言葉が通じないので会話は少ないが、サロラさんを通じて会話をした。何歳だとか独身かとか聞かれ、独身で32歳だと答える。どうやら、トゥシュさんもサロラさんもわたしを28歳くらいだと思っていたらしく、若いねと言ってくれた。先日の日本人夫婦といい、私は若く見られるようだ。良いこととして受け取っておこう( ̄ー ̄)ニヤリッ

食事をしていると、20:00頃に食事会場のステージでライブ演奏が始まった。馬頭琴による演奏とダンスパフォーマンス。

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ライブ演奏は15分ほど。食後のコーヒーを飲みつつ鑑賞する。韓国人の団体客はチップをあげたりして、すごく盛り上がっていたな。

演奏が終わり、食事も終了。明日は10:00に集合であることを確認して、この日は解散。ゲルに戻る。

去り際、サロラさんから、毎夜23:00から15分間、星空鑑賞のために施設の灯りが全て落とされ、星を見るならその時間帯がチャンスであることを教えてくれた。いいことを聞いた。23:00に空を見てみよう。

部屋に戻ると部屋がとても寒い。真夏の季節なのに、寒さを感じるとは。たまらず電気ストーブをつける。真夏の季節に電気ストーブをつけることになるとは。

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23:00になって外に出る。星空が見えるかと思ったけど、この日は満月で月が眩しく星はあまり見えなかった。

とはいえ、月を背にして撮れるだけ撮って見る。こんな感じ。まぁ、そこそこな感じ。

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撮れるだけ写真を撮って、この日はおしまい。

ゲルに戻っておやすみ。憧れのゲルに泊まれるなんて感激だ!

そして明日は、これまた楽しみにしている乗馬体験だ!わくわく。

4日目終了。5日目に続く。

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5日目以降のお話はこちらからどうぞ! 

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