1年間のホテル暮らし

つい先日終わった話なのだけど、1年間ほどホテル暮らしをしていた。

アサインされたプロジェクトが中部地方にある会社のプロジェクトで、そこの会社に常駐することになったのだ。

東京にいる人間がなぜ中部地方の会社に常駐するのか。本来はありえない話なのだけど、色々と諸事情があり会社としても東京にいる人間を送るしかない状態だったわけだ。それで私に白羽の矢が立ったわけだ。

一応、中部地方にも会社の拠点はあるのだけど、まぁぶっちゃけた話、プロジェクトがうまくいっておらず人が全然足りないということで東京にいる人間が駆り出されたわけだ。

東京の自宅からは当然通えるはずもなく、常駐先の近くにホテルを取って平日はそこに泊まることになった。月曜の朝一で中部地方の常駐先に向かい、金曜の夜に東京に帰ってくる。その間はホテル暮らし。東京にいるのは休日だけ。

そんな生活を1年ほど行なっていた。

思い出として残す意味も込めて、ホテル暮らしのあれこれをつらつらと書き残しておく。

只の思い出用の投稿。

▪️ホテル
初めの一ヶ月くらいは、ホテル暮らしという新鮮さでなかなか楽しい気分を味わえた。「出張生活だ!俺ホテル生活だ!いえーい!」という、よくわからないテンションになり、なんかイケてる気分を味わっていた。

泊まるホテルを毎週変えたりして、その都度新鮮な気分になるのもなかなか楽しかった。仕事は当然大変なんだけど、ホテル暮らししているという状況に酔って、思った以上にエンジョイできるのだ。

2〜3ヶ月目になってくると、初めの頃の新鮮さは当然ながら薄れていく。そしてホテルにも当たり外れがあること、自分に合うホテル合わないホテルがあることがわかってきて、自分のお気に入りのホテルに泊まるようになってくる。

私の場合は和食な朝食と大浴場があるホテルがお気に入りだった。食事はバイキングでなくてもいい。仕事で来ているわけだから朝からガッツし食べるわけでもないし。ちなみに、洋食(パン)は極力避けていた。2〜3回朝食がパンのホテルに泊まったのだけど、すぐに飽きてしまって、ホテルで朝食をとらずにコンビニのおにぎりに走ることがしばしばあった。

下の写真は私の定宿だったホテルの朝食。ご飯、納豆、味噌汁、漬物、サラダが毎日出てくる。これがなんとも嬉しい。これ以上の朝食はないね!

夕食はほとんどがコンビニ。ホテルの近くにレストランはあったのだけど、連日外食だとさすがに太ってしまう。コンビニの惣菜だと、日によってメニューは変えられるし、何よりカロリーコントロールがしやすい。案外、コンビニ生活も悪くないものだ(あくまで私の場合)。

とはいえ、仕事でストレスMAXの時なんかはレストレンで食べまくってたけどなぁ。(写真は、ストレスMAXで食べまくったものたち)

あと、お風呂。せっかくホテルに泊まっているんだから、体を十分に伸ばして湯船に疲れるお風呂があるホテルにしたいよね。仕事終わりにのんびりお風呂に入れるというのは、リフレッシュするには手っ取り早いし疲れも取れる。ホテル暮らしをしてて、お風呂の効果というのを改めて感じさせられたね。自宅にいるときはほぼシャワーだったからな。

ホテル暮らしが半年を超えると、さすがにホテルの人も私の顔と名前を覚えるようになってくる。私もスタッフの人の顔と名前はすっかり覚えてしまった。ホテルに入った瞬間に、スタッフの方が私の部屋のキーを用意してくれ、「○○さん(私の名前)、おかえりなさいませ」と声をかけてくれるまでになった。そうなると、ここが自分のホームのような感覚になって来て居心地が良くなってしまうよね。

定宿にしていたホテルは、なんだかすっかり第3の故郷的な位置付けになってしまった気がするよ(笑

今でもたまにホテルの人の顔や、部屋、お風呂の光景が頭に浮かんできて、懐かしく思い出すことがあるしね。スタッフの方々元気かなぁ(笑



▪️荷物
仕事道具と一週間分の着替えを持っていくので、それ以外のものは大したものは持っていけない。持っていけて個人のPCくらいだ。タブレットとかがあればよかったのだけど、あいにく持ってなかったしね。このためだけに買うのも勿体無いしね。

とはいえ、仕事が忙しく、ホテルに戻ったら「風呂」「飯」「寝る」な生活だったので、暇つぶしの道具がなくても全然困らなかったんだけどね。

ほぼ、PCとスマホNETFLIXを見まくる生活だったね。NETFLIX超便利!

▪️新幹線
毎週月曜の朝に新幹線に乗り、金曜の夜に帰ってくる生活だ。

月曜朝は6時台の新幹線に乗っていたのだけど、早朝の時間にも関わらず新幹線の席は結構埋まっているんだよね。ほとんどがビジネスマン。すでに仕事をしている人も普通にいる。早朝なんだから寝てればいいのにと思いつつ、当然私は爆睡だ。6時台だもん。そりゃそうよ。

新幹線から富士山見れるかなと思っていた頃もあったけど、毎回爆睡だったので結局見れたことはなかったな。

金曜日の仕事終わりに新幹線に飛び乗り自宅に帰る。

大抵20時台の新幹線に乗っていたのだけど、東京の自宅に着く頃には23時過ぎだ。仕事の疲れに加えて移動疲れも加わるのでクタクタになって帰ってくる。

ましてや、金曜の夜だ。この時間帯の新幹線は混むのだ。そして当然都内の電車も混んでるのだ。ヒェーという感じさ。

帰りは新幹線の中でも仕事をしていることが多かったので、いい思い出はないなぁ。

隣で仕事終わりのおじさんがビールを飲んで一息ついている姿を見ると、自分、なんだかなぁという気分になっちゃうよね。そういう気分と若干の乗り物酔いと戦いつつ仕事をする状態だったねぇ。

下の写真は、夏期休暇で早く東京に戻れたときに、高めの駅弁を買ってグリーン車に乗っていたときの写真。新幹線はアプリから予約するとポイントが貯まり、ポイント消費でグリーン車に乗れるのだ!この時ばかりは優雅な気分。(実はこの裏で同僚は障害対応をしていた。。。)



▪️出張生活
さてさて、この出張生活。大変だったのは事実なんだけど、1年間続けれたということは、私にとってこのレベルの生活は耐えられるということなのだろうね。続けられないとは思っていたけど、なんだかんだ言ってこの生活には慣れていたしね。

とはいえ、土曜日は疲れてきってずっと寝てるような状態で、日曜にやっと動けるようになるんだけど、月曜からまた出張生活ということもあり、パーっと遊ぶこともできずだったから、プライベートはかなり犠牲になったんだよね。

やっぱりやるもんじゃない。

きっと、単身赴任ってこんな感じなんだろうな。私は独身だったからよかったものの、これで家庭を持って子供がいたら、もっと大変だったんだろうな。実際、私と同じく東京から通っていた人の中には子供のいる家庭を持っている人もいたので、その人たちは本当に尊敬するよ。

少なくとも私は将来的に家庭を持つことがあれば、こういう単身赴任のような生活はしたくないなぁ。今のうちに経験できてよかったということで。

そんなホテル生活。