【旅行記】イスラエルひとりたび(2019/09/14~23)4日目 〜 エルサレム旧市街観光編2

イスラエルひとりたび4日目。この日は9/17(火)

イスラエルひとりたびのこれまでの話は以下の記事をどうぞ!

この日は以下を見て回りました。(概要編の再掲)
・9/17(火)
  [観光] 聖墳墓教会 → [観光] アル=アクサー・モスク → [観光] Temple Mount → [観光] St. Anne's Church, Jerusalem → [観光] Monastery of the Flagellation → [観光] エッケ・ホモ教会 → [観光] Via Dolorosa → [観光] Tower of David → [観光] St. Mark's Church → [観光] The Four Sephardi Synagogues → [観光] 聖ヤコブ大聖堂 → [観光] 鶏鳴教会 → [観光] 聖墳墓教会 → [ディナー] Mike's Place

地図にするとこんな感じ。(地図の左上のメニューから日別に表示したり、具体的な場所の情報が見れます)

 朝6:15起床。よかった。今日は寝坊せずに起きれた。

 シャワーを浴びて、7:00に朝食。朝食会場は準備中な雰囲気もあったけど、入口が開いていたので中に入る。他の客はいないようだ。昨日と同じ席に座る。

 メニューは昨日と同じだ。同じでも美味しいので満足。デザートにスイカとケーキがあり、朝からハッピーな気分だ。ちなみにケーキは激甘だった。この甘さは海外の味だね。

 朝食を終えて7:30にホテルを出発。今日も終日、旧市街をめぐる予定だ。LRTでヤッファセンター駅からダマスカス門駅まで移動する。

 LRTの入口にあるカードリーダにカードをかざす。降りるときは特にかざす必要はない。スタッフの人が見てるわけではないので、無賃乗車しようと思えば簡単にできてしまいそうな気もする。完全に性善説に基づいたシステムだ。とはいえ、時々スタッフと思わしき人が抜き打ちでカードのチェックをしているので、それが無賃乗車の抑止力になっているんだろう。

 ダマスカス門に到着。向かうは聖墳墓教会だ。昨日はイエスの墓には大行列ができていたので、今日は早朝にトライするのだ。

 時刻は8:00前ということで、半分以上の店が閉まっている。人も少なく、涼しい風が吹いている。昨日とは違った旧市街の風景だ。


 8:10に聖墳墓教会に到着。
 さすがに行列はできてないだろと思っていたけど、すごい行列ができていた!しかも朝のミサが行われていて、列が進まない状態。見た瞬間に諦めてしまうくらいの状態だった。
 せっかくなのでミサだけ見て行こう。これはこれで貴重なイベントだ。

 動画でも。
 8:30に聖墳墓教会を出て、そのまま神殿の丘へ向かう。神殿の丘も昨日は大行列で諦めてしまったので、ここも朝一で行こうと思っていたのだ。


 神殿の丘の入り口であるモロッコ門に到着!こっちは行列はできてなかった。よっしゃ!

 入口のセキュリティチェックを受けて、木造の橋を渡って神殿の丘に向かう。 橋からは嘆きの壁が見える。上から見下ろす感じになるので、これはこれでいい眺め。

 時刻は9:00前なのに多くの人が壁に向かって祈りを捧げていた。聖墳墓教会といい、嘆きの壁といい、聖地は朝が早いのだろうね。
 神殿の丘の見どころとしてはアルアクサー寺院と岩のドームがある。ただ、どちらもムスリムの人以外は建物内の入場禁止だ。外観を眺めるだけ。中に入って見たかったけど、まぁ仕方ないね。

 アルアクサー寺院。

 水場。一応、ムスリムが体を清める沐浴所として用意されているらしい。柵で覆われていて使えないけど。


 岩のドームに到着!イスラム教の建築物だけあって、装飾も色合いもとても綺麗で見惚れてしまうね。天気もいいので写真も生える。

 本当に装飾が綺麗。


 やはり大半の観光客はこの岩のドームを見学している。私は一人でカメラを構えているので、頻繁に写真を撮って欲しい旨の声をかけられてしまう。快くOK!


 神殿の丘の敷地は広いので、敷地内を歩き回ることができる。とりあえず敷地をぐるっと一周だ。


 そういえば岩のドームムスリムの人が祈っている姿は見かけなかったな。建物の中に入っていく様子もなかったけど、巡礼する人は少ないのかな。一方でアルアクサー寺院には何人か入っていくのを見かけたな。

 神殿の丘にはイスラム教の建物しかないけれど、ここはユダヤ教キリスト教の聖地でもある。

 3つの宗教の聖地が1つの場所にある。不思議な感じもしつつ、ただ、こうして共存しているってことは、やはり宗教というものは互いにいがみ合うものではないということだろうね。そもそもイスラム教とユダヤ教イスラム教は互いに同じ神を信仰しているわけだし。

 互いの宗教は尊重すべきもの。宗教として根本の思想に尊重という文化があるのなら、宗教を信仰する民族はひとえに相手を尊重する文化があるのだろう。

 では、宗教の関心が薄い日本はどうだろう?メディアやSNSを見る限り、相手を敬うという文化が薄い気がしてならない。もちろん見えているのは偏った一部分で、本当は敬う文化があるかもしれないけど。

 尊重するという文化が宗教から来ているとするならば、日本はどこから尊重の文化を手に入れるのだろうか。異物(異国のもの)を尊重ではなく排除しようとしていないだろうか?

 そんなことを想いながら聖地を歩き回る。そういう物思いに耽りながら歩き回れるのもひとり旅の醍醐味。

 神殿の丘の中央に岩のドームがあるので、神殿の丘のどこからでも岩のドームが見える。この建物は本当に映える。


 神殿の丘の入り口はモロッコ門のみだけど、出るときは複数の門から出ることができる。神殿の丘のあとはヴィア・ドロローサを巡ろうと思っていたので、Remission Gate(日本語だと赦免門かな)から出ることにする。

 Remission Gateを出たすぐ先がヴィア・ドロローサの道だ。ヴィア・ドロローサはイエスが十字架を背負って歩いたとされる道だ。

 ちなみに、ゲートの前にはポリスがいたのだけど、ポリスの方から、「どこから来たの?」と声をかけられ、「日本から来た」と答えると、「一緒に写真はいかが?」と誘って来た。ポリスの方から誘ってくるとは意外。もちろん一緒に撮る。ポリスの人と写真を撮れるとは思ってなかったぞ。お礼&握手をして別れる。

 サービス精神たっぷりな方々だ。こういうの、観光客にとっては嬉しいね。とはいえ、防弾チョッキ&小銃という格好は他の場所で見たポリスと同じだ。そこはしっかりしている。

 ヴィア・ドロローサの通りにはいろんな教会が連なっている。まず向かったのは聖アンナ教会(St. Anne's Church)。聖母マリアの母アンナがこの近くに住んでいたと言われており、マリアもここで生まれたとされている。つまりマリア生誕の地だ。



 聖母マリアの生誕の地とされているからか、マリア像がたくさん掲げられていた。

 なんというか、優しい雰囲気が漂っている。
 聖アンナ教会の庭にはベセスダの池という遺跡が広がっている。ここはキリストが病気に悩んでいる人を癒したとされる場所だそうだ。思ってた以上に広い。


 下の写真は鞭打ちの教会(Monastery of the Flagellation)のはず。(自信ない。。。)中には入れなかった。

 エッケホモ教会(だと思う。自信ない。。。)。

 イエスに関する縁の場所を見ながら進む。 
 道中には"VIA DOLOROSA"の表記もあるね。もちろん記念に一枚。

 ヴィア・ドロローサは細い路地のような道にも通っている。道に迷いそうにもなるけど、私と同じようにヴィア・ドロローサを巡る観光客が大量にいるので、基本的にそれについていけば問題なし!

 ただでさえ細い道なのに、大勢の団体客が動いているので、道は人で渋滞しがちだ。しかもそこに車が通ったりするので、少し危なかったりする。

 車と接触したのか、盲目の人が運転手の人と言い合っている場面があったな。確かにこの手のトラブルは多そうなエリアだよな。

 しかし、この道を数千年前にイエスが十字架を背負って歩いていたとは。まさに「全てはここから始まった」という場所だね。

 半ば伝説のような話が、かつてこの場所で実際に行われていたんだ。そしてその場所は数千年という時を経ても、まだここに残っている。
 その場所が今でも残っていること自体がすごいことだし、歴史上の出来事が風化されることなく今に継がれていることもすごいことだ。奇跡という言葉がぴったり合うような場所だ。  

 ヴィア・ドロローサの終点は聖墳墓教会だ。何度も来てるから既に見慣れた光景。

 時刻はちょうど12:00。ちょうどお昼なのでここでランチをとることにしよう。

 とその前に、昨日保留にしていた、ナイトスペクトラムのチケットを予約しにダビデの塔に向かう。友人の予定も気にはしていたけど、結局行かないという選択肢はないので、予約が埋まる前にとっておかないとね。

 土曜日のチケットはまだ空いていた。よかったよかった。時間は21:00からだそうだ。日曜日に出国なので、イスラエル旅行の最後のイベントになるんだろうな。 

 ダビデの塔を出ると偶然周遊バス(?)的なものが通っていたので思わず一枚。こういうアトラクション的なバスも走っているのね。

 チケットもゲットしたので、次はランチだ。シュワルマが食べたかったのでシュワルマを食べれるお店を探して、目についたお店に入ることにする。

 シュワルマの肉はラムとチキンを扱っていたので、ミックスで注文。料理が来た!

 大皿に野菜と肉とたっぷりのマヨネーズ。全部ピタに挟んでかぶりつく。こういう食べ方をしたかったんだ。うまい! ここも昨日の店と変わらず値段は高い。飲み物のコーラを合わせて130NIS(約3900円)。物価を考慮しても、その半額でも高いと思えてしまうくらいなんだが。。。もしかしてぼったくられてる?昨日の件もあったしなぁ。

 ランチの後は、旧市街の南側、アルメニア人地区とユダヤ人地区をさまよう。路地ばかりなので相変わらず道を見失う。そして行こうと思っているところも、注意して見ないと見過ごしてしまうし、そもそも見つからない。

 聖マルコ教会(St. Mark's Church)は改装中な雰囲気で中に入れなかった。

 フルヴァ・シナゴークは見つからなかった。目的地を発見する難易度が高いぞ。。。
 
 目的地を探すために周囲を注意深く見ながら歩き回る。いかにも旧市街って感じの趣のある路地。そんな街並みを見渡しながら歩き回る。これだけでも全然楽しい。
 時刻は14:00くらい、この時期の日中のエルサレムはやはり暑い。汗だくで喉が乾く。休憩がてら甘いフローズンのコーヒーで休憩。
 冷たい!甘い!うまい!思わず一気飲みしてしまう。

 ちなみに、カフェでアイスコーヒーを頼むとこのようなフローズンな甘いコーヒーが出てくる。エルサレムでのアイスコーヒーはこれを指すんだね。

 何も知らずブラックのアイスコーヒーを飲もうと思って注文したら、これが出て来て「あれっ?」って思ったけど、これはこれでとてもありがたい!お代わりしたい(笑

 買ったのはCOFIXというカフェ。エスサレムではポピュラーなカフェみたいね。エルサレムの街でも数店舗見かけたね。

 休憩を挟んで散策の再開。4つのシナゴークは見つけることができた。

 シナゴークとはユダヤ教の集会場のことだ。 観光地というよりかは普通の集会場って感じ。展示物はあるし、入場料も取られたけど、中はそこまで見るところはなかったかな。 10分くらい滞在して4つのシナゴークを後にする。

 さて、次は聖ヤコブ教会だ。ミサが行われる15:00〜15:30の短い時間だけ中を見学できるらしい。ちょうどその時間が近づいてきた。そこに向かおう!

 聖ヤコブ教会はアルメニア正教会。同じキリスト教ながらカトリックとは異なる系統のようだ。

 キリスト教の中にもカトリックプロテスタントといったいろんな宗派があり、アルメニアもその宗派の一つのようだ。直にこういう宗派に触れると、宗教だけでなく宗派についても色々知りたくなってくるね。

 神父は黒づくめの衣装を見にまとっている。一見するとユダヤ教の服装にも見えたのだけどどうなのかな。(下の写真の奥の方に黒づくめの衣装を着た神父が2人います)

 祭壇は私の知っている教会の祭壇ではない。少なくとも十字架は見当たらない。宗派の違いによって祭壇の形も変わるのだろうか。やっぱり、宗派の違いについても知りたくなってくる。この装飾もとても綺麗。



 見学客は多く、見学スペースも広くはないことも相まって、少し窮屈な感じ。ミサの間は写真を撮りにくい雰囲気だったので、ミサが終わるまでしばし見学。椅子に座って見学できたので、立ち疲れはなかったけど、その代わり少しうとうとしてしまった。

 15:30すぎに聖ヤコブ教会を出る。まだ時間があったので、旧市街の南側、ジーク門を出たところにある鶏鳴教会に向かうことにする。鶏鳴教会は聖書の一説にある、弟子のペテロが鶏が鳴く前に3度「イエスのことを知らない」と言った場所と言われている。

 ジーク門の付近には、鶏鳴教会の他にも、マリア永眠教会やダビデ王の墓があるんだけど、これは時間的に厳しいかな。7日目にまた旧市街をめぐる予定だからその時だな。(下の写真はジーク門。道幅は狭いけど一応車も通れて、写真にも通行中の車が写ってます。)

 時刻は夕方の時間になりつつあるけど、相変わらず暑い。水は持ち歩いているけど、歩き回っていると味のある飲み物が無性に飲みたくなってくる。下の写真の飲み物はエルサレム滞在中に買いまくったお気に入りの飲み物。グレープフルーツジュース。うまい!

 ジーク門から10分〜15分くらい歩いて鶏鳴教会に到着!



 鶏鳴教会は団体客で混雑していた。観光バスが何台も止まっていて、駐車場に入りきらないバスが駐車場の前で空き待ちをしているくらいだ。


 鶏鳴教会には展望台があって、旧市街の南側に広がる街を一望できる。とてもいい眺めだ!

 パノラマでも。

 鶏鳴教会は展望台からの眺めも良かったけど、教会内の絵画もとても美しかった。イスラエルで見た教会の中では鶏鳴教会の絵画が一番綺麗だと思った。




 聖堂には一面のステンドグラスと絵画。椅子に座って一面のステンドグラスと絵画を眺める。これは本当にずっと見ていられるような美しさ。


 鶏鳴教会の敷地には、2000年前のものとされる石段がある。イエスがこの石段を歩いた可能性があるとかないとか。当然ながら一般人はそこを歩くことはできず。写真には写ってないけどしっかりとロープが引かれてガードされている。

 鶏鳴教会を見終わった時点で時刻は17:00だ。他の施設も閉まっている時間だ。旧市街の中の施設は大体見れたので、ほぼ予定通りに見れているのかな。エルサレムはあと2日間歩き回る日があるけど、それは旧市街の外壁部を見る感じかな。後はイスラエル博物館。 さてさて、ホテルに戻るには時間的に早いので、改めて聖墳墓教会に行くことにする。きっと混んでるとは思うけど、ダメ元でイエスの墓に並んでみようかと。

 聖墳墓教会に行って見ると、予想通り大行列。ミサはまだやっていないようで、列は動いているように見える。ミサまでに見学できるかもと一縷の望みを持って並んで見たけど、並んで30分くらいして、ついにミサが始まってしまった。ミサは始まってしまうと少なくとも30分以上は待たされてしまう。この時点で並ぶのは諦め。歩き疲れている中で、ミサが終わるまで待つのは嫌だ。(写真はイエスの墓の裏側から撮ったもの)

 こうなったら、最終日の朝一で向かってやる!聖墳墓教会は朝5:00から開いているから、その時間にいけば流石に並んでないだろう。

 せっかくなので、聖墳墓教会内を再度散策。相変わらずすごい人だ。



 聖墳墓教会をでて、ダマスカス門からのんびり歩いてホテルに戻る。 夕食はMike's Placeというお店に。昨日のお店に行こうとも思ったけど、2日連続ってのもね。せっかくだからいろんなお店に行ってみたいしね。

 ハンバーガーとイスラエルのビールを注文。(メニュー名やメニューの写真をとるの忘れた。。。)


 オープンテラスの席でビールを飲みつつハンバーガーにかぶりつく。うまい!向かいの席には犬を連れた2人組のカップルが座っている。1人でビールを飲んでいる人もいる。なかなか賑わっている。

 ホテルへの帰り、メインストリートは賑わっている。夜になっても一通りは多く、明かりもちゃんとついているので、危ない雰囲気はない。女性の一人歩きや子供連れの家族の姿も結構見かける。

 ストリートミュージシャンのライブがあったので少し立ち止まって見学する。時々、ストリートミュージシャンの演奏に合わせて、飛び入り参加で一般の人が歌ってたりしている。そのスタイルにはびっくり。

 飛び入り参加で歌った人の中で、めちゃくちゃ歌がうまい女性の方がいた。本当に綺麗な声で、プロの人なんじゃないかと思ってしまうくらいだ。そしてその女性は歌い終えると、すぐにその場を去ってしまった。その去り方もカッコよかった。

 ホテルに戻りシャワー。暑い中、一日中歩き回ったので身体中がベトベトだ。

 昨日今日と旧市街を歩いて、旧市街で見たいと思ったものは最低限見ることができた。旧市街を巡るのは予定ではあと1日。あとは時間の許す限りで見たいところを歩き回ろう。

 明日はパレスチナベツレヘム観光だ。初パレスチナ。どんな世界なんだろう。楽しみだ。寝る前に、バスの乗り場を再確認しておこう。

 4日目終了。5日目に続く!

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5日目以降のお話はこちらからどうぞ! 

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