どうやら私は働きすぎなようだ
社会人になってそろそろ10年近くなる。10年も費やしてようやく気づいた。
どうやら私は働きすぎなようだ。
「今更かよ!」って突っ込みたくなるようなことだ。
もちろん、今までも何となくはそうだろうなという自覚はあった。ただ最近、本気でそう思ったことがあって、労働時間を本気で意識しようと思ったのだ。
4月から2020年度が初まり、新年度の労働時間としてカウントされるとともに、2019年度の労働時間が確定する。私の2019年度の労働時間は2249.75時間だった。残業時間でいうと600時間くらいだ。
私の部署は、2019年度は年間労働時間を1950時間程度にするのが目標だったので、それからすると300時間のオーバーだ。そこから考えても、働きすぎている。
ただそれは自覚していて、今年は特に忙しい1年だったという認識があった。それは以下の記事に書いた通り、目が回るような日々だったから。
でも、でもである。
実は2019年度の労働時間は直近3年間の中で一番低かったのだ。直近3年間の労働時間はこんな感じだ。
・2017年度:2299.75
・2018年度:2293.75
・2019年度:2249.75
正直言って、2019年度が社会人になって一番忙しく、一番働いたと思っていただけに、この結果には結構ビックリだった。(とは言っても50時間くらいしか変わらないので、ほぼ同じと言ってしまえはそうなのかもだけど。)
なぜ、自分の認識と実際の結果にズレがあったのか。それは、2018年度までは裁量労働制で働いていたのが理由だと思う。
私は2018年度までは裁量労働制、2019年度は定型勤務で働いていた。(裁量労働制から定型勤務に変わった理由は、上の記事にあるように、社内でも特に忙しいプロジェクトに参画していたから。)
つまりこうね。
・2017年度:2299.75 → (裁量労働制)
・2018年度:2293.75 → (裁量労働制)
・2019年度:2249.75 → (定型勤務)
裁量労働制は、初めから給料にみなし残業代がついていて、残業をつけるということがなくなる。そのため、労働時間を意識することが低くなってしまう。気の済むまで仕事をすることはできるが、その分の労働時間は残業代には跳ねない。一方で定型勤務は定時を過ぎるとそこから残業になるので、その分は残業代がつく。
裁量労働制では、働きすぎると損をするということはもちろん知っていた。けど、これまで深く意識することはなかった。自分の納得のいくまで仕事をして、ちゃんとしたアウトプットが出せていたので、労働時間はそこまで気にしていなかった。残業時間のカウントがされないので、上司からも強く労働時間に対して言われることはなかった。ただ、2019年の源泉徴収票を見て愕然としてしまったのだ。
2018年と2019年では年収が100万以上違っていたのだ。もちろん2019年の方が上だ。そしてこれは残業代の差だ。
勤務形態が違うだけで、年間の労働時間が低いにも関わらず年収が100万円以上上がっている。(厳密にいうと、労働時間は「年度」単位、源泉徴収票は「年」単位なので、対象とする期間は少し違っているけどね。)
具体的な数字とセットでこの事実に気づいた時に、本当に愕然としてしまったのだ。
別に仕事は嫌いじゃない。仕事は楽しい。とはいえだ。年収が100万円も違ってくると流石に働くこととの関わり方を考えてしまうのだ。働くことに対する対価はちゃんと意識しないといけないと思ったのだ。
定型勤務である以上は、働いた分残業代が出るから、家庭の事情と、自身の健康と、部署や上司の意向に沿って判断すればいい。問題は裁量労働制で働く時だ。労働時間は意識しないといけない。
・裁量労働制で働くならば、みなし残業分以上の労働をしていないかを意識する。
・みなし残業分以上働く状態が続く場合は、定型勤務として働けないかを上司に相談する。
これに尽きるよね。
書いてて思うけど、当たり前過ぎる。情けない。。。
しかも、これは裁量労働制で働く上ではよく聞く内容だ。ただ、頭の中での理解か、実感を伴う理解かの違いということで、今回それを実感したというわけで。今更ながらに改めて気づいたということ。大事なとこだから、実感レベルでそれに気付けてよかったということで。
みなし残業分以上に働いても構わないとは思うけど、自分の認識なくそれを行って、知らないうちに損をしている状態は絶対に避けるべきだ。「やりがい」以外で対価はもらうべきだ。
コロナ禍の影響もあって、ここ最近で働き方改革がグッと進んでいるし、今後さらに加速される方向に動くと思う。会社として、世の中として、そういう動きになるのであれば、個人としても、労働時間を意識して働くべきなんだろうね。
そして、裁量労働制や定型勤務云々を言う前に、やっぱり私は働き過ぎ。そこは認識を持って改善していかなきゃならんだろうね。
なんてことを思いつつ、社会人10年目を迎えるのだ。
もう10年目か。早いなぁ。