16年目のYOSAKOIソーラン祭り

 毎年6月の第2週、北海道は札幌で、YOSAKOIソーラン祭りが行われている。

 今年は6/10(水)~6/14(日)の日程で開催される、はずだった。

 はずだったのだが、今年はコロナの影響で開催中止。

2020年6月・第29回YOSAKOIソーラン祭り 開催中止のお知らせ | YOSAKOIソーラン祭り 公式ホームページ


 これまで28回開催されたが、中止となるのは今回が初。

 物心ついた時から毎年このお祭りがあり、踊り子、観客、関わる立場は違えど、ほぼ毎年このお祭りには参加していた。YOSAKOIソーラン祭りがない年というのは初めて。毎年楽しみにしていただけに本当に残念でならない。

 去年もこういう記事を書いた。

 お祭り自体も楽しい。チームの先輩後輩たちに会えるのも楽しい。そのメンバーと一緒に現役の応援をするのも楽しい。学生時代の青春が詰まったお祭りなだけに、このお祭りに参加するたびに青春が蘇ってくるし、またひと時の青春を味わうことができる。

 とにかく私にとっては心が若返る期間なのだ。

 毎年あると思っていただけに、それがなくなるというのは寂しいものだ。

 今年はお祭り自体は中止になったけど、「Virtual YOSAKOIソーラン祭り」という過去の演舞動画をライブ配信するというイベントが企画された。このような企画をしてくれた学生実行委員会や関係者の方々には感謝しかないね。

2020年6月10日(水)~14日(日)「Virtual YOSAKOIソーラン祭り」開催! | YOSAKOIソーラン祭り 公式ホームページ


 私も週末はライブ動画を垂れ流しにしてのんびりと自宅で鑑賞していた。当時の友人たちもライブ動画を見ており、Lineでやりとりしながら盛り上がった。動画越しではあるけれど、お祭りの雰囲気は感じることができた。思い入れのあるチームの演舞を見ているとやはり心が躍ってくるね。

 長く自粛期間が続いて感動することから久しく遠ざかっていたので、このような心躍り胸が高鳴る瞬間というのはとても嬉しいものがある。やっぱり、感動する心、大事だ。寂しい話だけど、ここまで感情が動いたのも久しぶりなんだ。

 私が当時いた学生チームの演舞も流れた。流れたのは昨年の演舞だ。昨年私が直接会場で見た演舞。

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 演舞の前には現役メンバーの挨拶動画が流れた。映っているは一人だけ。おそらく今年の代の代表だろう。他チームの挨拶動画では「来年の祭りを楽しみに」という話をしている中、現役たちは「今年を楽しくできるように活動する」と話していた。今年を諦める発言ではなく、今年も楽しむ、楽しませるという発言をしていて、とても嬉しくなった。

f:id:shoumatch:20200620234536p:plain 現役たちは団体として活動が自粛状態で、新歓もできてないから新入生も入っていない状況だ。大変で難しい状況に立たされていると思う。学生チームは毎年代替わりがあるから、最上級生は踊れないまま代を終えることになる。さすがにやりきれないだろうな。返す言葉も見つからない。

 私もチームのOBなだけに何か力になれればとは思うけど、こればっかりはアドバイスはできない。心苦しい。

 踊れなかったという状況で次の代にどのようにチームを伝えるのか、踊りを伝えるのか。本当に、本当に、難しいだろうな。遠くから応援することしかできないが、、、

 このイベントの最後は例年通り学生実行委員会の挨拶と北極星というYOSAKOIソーラン祭りのエンディング曲で締め括られた。これは私としてはとても嬉しかった。毎年、学生実行委員会の挨拶を会場で聞くようにしているんだけど、何気にここが一番感動する。チームの演舞を見て泣くことはないけど、毎年ここで泣かされる。今年もそうだった。

 持てるパワーを全て注いで打ち込んで来た人の、満身創痍な姿から発せられる言葉というのは、人の心を打つものがある。それは画面越しであっても変わらない。いいものが見れた。

 ライブ動画形式だけど十分に楽しめたイベントだった。

 でも、でも、やっぱり会場で見たいよね。

 祭りの臨場感はその場にいないと味わえない。踊り子の息遣い、観客の歓声、会場の熱気、それらが作る祭りの空気を私は感じたいんだよね。大声で声援を送ったり、そのために龍角散のど飴を舐め続けたり、合間にビールを飲んで会場の雰囲気を楽しんだり、たまに飛び入り参加で踊ったり、動画を見ていると毎年やっていたことが思い出されてきて、ますます会場で見たい欲が強まってくる。

 来年こそは何としても開催してほしいな。

 そういうことをSNSで呟いたら公式に取り上げられてしまった。これは思わずスクショしてしまったよ(笑

 祭りの後は余韻に浸りたくなる。のんびり物思いに浸りたくなって、しっぽりと飲みたくなって、最後は近くのバーで一人酒。本当は近しい友人たちと札幌で打ち上げしてたんだろうけどね。

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 この記事、改めて上から読み返してみると、やっぱり、祭りが中止になって寂しいとか、残念とそういう言葉ばかりだな。まぁ、それが一番のホンネだから仕方ない。そりゃそうだ。今年も札幌に行く気満々だったからな。

 来年はどうなっているかな。

 今回のような記事ではなく昨年のような記事が書けるような状況になっていてほしい。