【旅行記】イスラエルひとりたび(2019/09/14~23)6日目 〜 パレスチナ(ジェリコ)観光編
イスラエルひとりたび6日目。この日は9/19(木)。
イスラエルひとりたびのこれまでの話は以下の記事をどうぞ!
この日は以下を見て回りました。(概要編の再掲)
・9/19(木)
[駅] Nablus Bus Terminal → [駅] Ramallah Terminal → [駅] Jericho セルヴィス乗り場 → [観光] Mount of Temptation(誘惑の修道院) → [観光] Jericho Cable Cars → [観光] Tel As-Sultan(Tel Jericho) → [観光] Hisham's Palace → [観光] ザアカイの木 → [ディナー] アッザーラ ホテル
地図にするとこんな感じ。(地図の左上のメニューから日別に表示したり、具体的な場所の情報が見れます)
朝6:15起床。シャワーを浴びて出発の準備をする。
今日はパレスチナで働く友人に会う日で、エルサレムで一緒に夕食を食べる予定だ。それまではパレスチナはジェリコを観光する。ホテルには戻らずそのまま友人に会う予定なのでお土産をバックに詰め込む。缶詰と味噌汁。日本食!
7:15に朝食。メニューは変わらずだけど、相変わらず美味しい。
8:00過ぎに出発。昨日と同じくLRTでダマスカス門まで行って、バス乗り場(Nablus Bus Terminal) に向かう。
実はこの日が今回の旅程の中で一番冒険する日だ。ジェリコへの行き方がよく分かっていない中での移動なのだ。
もちろん日本にいる時から調べてはいたんだけど、エルサレムからジェリコの行き方がよくわからなかったのだ。地球の歩き方にも詳しくは書かれてなかった。
事前に調べてわかったこととしては、エルサレムからジェリコへ行くには、途中、ラマッラーを経由するルートと、エイザリーヤを経由するルートの2つということ。
下のサイトも参考にして、確実だと思ったのはラマッラーを経由するルート。なので、まずはラマッラーに向かう。
【パレスチナ観光のススメ】観光・移動手段・宿情報が丸分かり〜ベツレヘム・ヘブロン・ラマッラー・ジェリコ〜 | yutoyoshino.com
【イスラエル】エルサレムからベツレヘム、ジェリコへの行き方 - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To
ラマッラーはNo.218バス。バスターミナルに着くと、ちょうどNo.218のバスが止まっており、乗客が乗り始めたところだった。ちょうどいいタイミング。
ラマッラー行きかを運転手に確認してバスに乗り込む。料金は8NIS。先払いなので乗り込む時に払おうとしたが、もう出発するからまずは座れと言われた。最前席が空いていたのでそこに座る。
私と同じように料金を支払っていない乗客は、信号待ちのタイミングで支払っている。私もそれに倣えで、信号待ちのタイミングで支払う。料金の支払いはかなりラフだな。とはいえ、未払いの客もちゃんとチェックしているようで、支払わずに降りようとした客に対してちゃんと声をかけていた。見てるところはちゃんと見てるのね。
最前席ということで前面の眺めは良い。分離壁を横にバスは走る。
チェックポイントは素通り。イスラエルから出るタイミングはチェックなしのようだね。写真撮るの忘れた。
9:10にラマッラーのバスターミナル(Ramallah Terminal) に到着。ラマッラーは素通りする予定なので、そのままセルヴィス乗り場に向かう。
時間があればラマッラーの街も歩いてみたかったなぁ。「ヤーセル・アラファト廟」という場所が有名らしく、そこも見てみたかったんだよね。
Jericho セルヴィス乗り場は乗り場というよりかは、歩道にたくさんの人がセルヴィス待ちをしていて、そこに順々とセルヴィスが止まっていく感じにしか見えなかった。
別に順番に並んでいるわけではなく、早い者勝ち・割り込んだ者勝ちな状態だ。多少強引に行かないと一向に乗れない雰囲気。(写真撮るの忘れた。。。)
女性を優先させつつ、隙を見て乗り込む。
運転手に「ジェリコ?」と聞いてみるが、運転手は理解できていないようだ。おかしいな。
「エリコ」とか「ジェリコ」とか言い換えて行ってみるが、それでもハテナな反応しかされない。ジェリコを知らない?そんなはずはないだろう。
乗客の人に助けてもらおうと、地球の歩き方のジェリコのページを指差して見せてみたが、それでもハテナな反応しかされない。なんでだ?
結局のこのセルヴィスに乗っていいかわからなかったので、乗るのはやめてしまった。うーん、困ったぞ。
ラマッラーからジェリコへは車で1時間程度かかるらしい。早くジェリコに行きたかったので、仕方なくタクシーに乗ることにする。タクシーを見つけたので運転手に「ジェリコ」と言うと「乗れ」という風に手招きしてくれたので、車に乗り込む。よかった、この運転手は分かっていそうだ。
運転手に値段を聞く。すると25NISと返ってきた。OK!
だが、走ったかと思うとすぐに停車し、別の運転手仲間にジェリコの場所を聞き始めた。分かっていそうな雰囲気だったけど、やっぱり分かってなかったのか。地球の歩き方のジェリコのページを見せるとどうやら分かってくれたようだ。何やら「アリーハー」という言葉を言っている。
後で気づいたのだけど、「アリーハー」とは「ジェリコ」のアラビア語読みだ。そうか、アラビア語でないと伝わらないのか。英語読みではダメなのか。
異国の地、特に多言語が使われる国では複数の読み方(それぞれの言語)で言ってあげないといけないんだな。イスラエルに来てから英語のみで対応できていたから、そこまで言語を意識してなかったけど、大事なことだな。勉強になった。
行き先が分かったところで、運転手から金額の再提示がされた、金額は200NIS。8倍の値段。さすがに高い!
「さすがに高いよ」と話すが、「遠いからこれくらいかかるよ」と返されてしまった。これからまたセルヴィス乗り場に戻って、セルヴィスに乗るのも時間が勿体無いので、しかたなく200NISでOKしてしまった。
確かに高いけど、お金で時間を変えるなら悪くはないか。
200NIS払う代わりに、ジェリコの初めの行き先、Mount of Temptation(誘惑の修道院、アラビア語だとシャバル・アル・アルバイーン)まで行くようにお願いする。
タクシーはジェリコに向けて出発。おそらく(と言うか絶対)、200NISはいい値段なのだろう。運転手の人は終始ご機嫌な感じだった。
ジェリコへ続く道は勾配が激しく整備されてない道なので、車内はかなり揺れる。気を抜くと酔ってしまいそうだ。かなりスピードが出ている気もしたけど、スピードメーターを見ると60kmも出てなかった。
荒野という表現が似合う風景の中を進んで行く。ゲーム音楽が勝手に頭の中に流れ込んでくる。
GoogleMapで位置を確認しつつ、景色を見つつ、酔いと戦いつつ。
ジェリコの街の中に入ってからは、運転手の人は何度か通りすがりの人に Mount of Temptation の場所を聞いている。相手の人も親切に教えてあげている。こういうのいいよね。日本ではまず見かけない風景。パレスチナでは当たり前なんだろう。私もGoogleMapを見ながら、最悪私がナビできるように構えておく。
Mount of Temptation は崖の上に建つ修道院だ。イエスが40日間断食をして悪魔の誘惑を受けたとされる場所だ。ここにはロープーウェイを使って行くのが一般的なんだけど、どうやら車でも行けるようだ。ロープーウェイ乗り場まででいいとは伝えていたんだけど、建物の側まで連れてってくれた。
Mount of Temptationに到着!運転手に礼を行って別れる。下の写真に写っているタクシーが私の乗ったタクシー。
車を降りて気づいたけど、とってもとっても暑い!歩きたくなくなるほどの暑さだ。これはキツい。。。
Mount of Temptationは崖の上に建つ修道院。そこからはジェリコの街が一望できる。空は靄がかかっており、澄み渡った空というわけではないけれど、これはこれでいい景色だ。
修道院の中に入る。修道院の中はさすがに日陰になっていて、たまに涼しい風も入ってくる。
下の看板、何語だろう?パレスチナはアラビア語圏のようだけどアラビア語ではないし、かといって英語でもヘブライ語でもなさそう。
洞窟のような場所もあって、そこでは祈りを捧げられるようになっている。ここも特別な所縁のある場所なのだろうか。のんびり雰囲気を味わいたかったけど、すごく蒸し暑くて、とても長くはいられなかった。身体中から汗が吹き出る。まるでサウナだ。
洞窟の入り口はいい感じに日陰でベンチもあるので、みんなの避暑地となっている。私もここでしばしの休憩。
ここの聖堂は聖ヤコブ教会や聖誕教会のような感じ。祭壇と十字架と言うような構成ではない。この修道院はギリシャ正教会の会派なようで、それによるものなのかな。
絵画も飾られている。何枚かは何の絵かがわかるものだった。予習のおかげ。
聖堂の雰囲気はやはり他の空間とは雰囲気が違うね。蒸し暑くてもなんと言うか畏敬の念というかそういう気持ちにさせられるね。
実は聖堂内は No Photoだったらしく、写真を取っているとスタッフの人に注意されてしまった。大量に写真を撮った後だったから、まぁ良かったんだけど、それにしてもNo photoの案内あったかなぁ。
修道院の窓から見える景色は絶景。
横を見ると、そこは切り立った崖。この修道院、本当にすごいところに建ってるよね。
40〜50分くらい眺めて修道院を後にする。帰りはロープーウェイ(Jericho Cable Cars) を使う。ロープーウェイは片道35NISだ。
コーラを飲みつつ、ロープーウェイを待っていると、男性の方が話しかけてきた。何かのツアーの参加者だろうか、首から参加証的なものを下げている。「どこから来たの?」と男性、「日本から来た」と答えると、「大坂なおみは強いね」とか「ラグビーのW杯は日本でやってるね」とか話して来た。ジェリコでも有名なんだね。
ロープーウェイは3機1セットで動いており、私は1人で1機を独り占めだった。ロープーウェイの中を移動し放題。席を動き回って写真を撮りまくる。
ロープーウェイから見える Mount of Temptation。本当にすごいところに建ってるな。
次に向かうテル・アッスルターン(Tel As-Sultan) が窓越しから見える。ロープウェイの降り場の向かいにあるようだ。
ちなみにジェリコは世界最低標高の地の一つだそうで、このロープーウェイも世界で最も低い場所に建てられているロープーウェイだそうだ。
降り場に到着!
ロープーウェイの駅の中はお土産屋になっている。ピンバッチやショットグラスがあれば買おうかなと思っていたけど、扱ってなかった。冷やかし半分でお土産を眺めつつ、さっと外に出る。というか、ちょっとでも立ち止まると店員さんがすぐに声をかけてくるので、のんびり眺めるということができなかった。。。
そのまま向かいのテル・アッスルターンに向かう。入場料は10NISだ。
下の写真を撮っている場所は、テル・アッスルターンを入ってすぐにある高台。その先に見るのがロープーウェイの駅。本当に目と鼻の先にある。
どこかのサイトで見たんだけど、テル・アッスルターンは風化がひどく解説も少ないので、見てもよくわからないという記載があった。どうなんだろと思ってたけど、本当にその通りだった。
1万年前の住居跡があったり、4千年前の城壁跡があったりと非常に古い遺跡のようなんだけど、確かに解説が少ないので、どれがそれなのかがよくわからない。あったとしても内容が学術的で、観光客向けの解説ではないという感じ。ちょっとこれを読むのは苦しいねぇ。
やはり解説がないと遺跡を巡るというのは楽しみにくい。非常に古い貴重な遺跡だと思うんだけど、すごい勿体無いな。
というかまずは遺跡の保護をしないといけない気がする。紀元前以前の遺跡なのに風化して消えてしまうなんて勿体無い。
吹きっさらしで整備されてない分、眺めはいい(笑。
テル・アッスルターンからも Mount of Temptationが見える。望遠レンズで一枚。
時刻は12:30頃だろうか、テル・アッスルターンを歩いていると、どこからかコーランが流れてくる。礼拝の時間だろうか。街中に響き渡るコーランの声。思わず動画に納めてしまった。
テル・アッスルターンは吹きっさらしの屋外にあるので、この暑さで歩き回るのは非常にツラい。蒸し暑い中、地上からの照り返しもあるので、気をつけないと熱中症になってしまう。
ツアーで来てる団体もいて、案内をしている人が英語で解説している。さりげなく近づいて、不自然にならない感じで英語の解説に聞き耳を立てる(笑
テル・アッスルターンを見終えて時刻は13:00くらい。今日もランチはいらないかな。事前にランチのお店は調べてなかったし、暑さのせいか、そこまでお腹も空いてなかったし。
さて、テル・アッスルターンを出て、その隣にあるアイン・アッスルターンという泉に向かう。エリシャの泉とも呼ばれており、預言者エリシャが悪い水を塩で清めて良い水にした場所と言われているらしい。入場料は5NIS。ちなみに「地球の歩き方」には載っていたけど、GoogleMapには載ってなかった。
アイン・アッスルターンは建物の中にあり、私が入るタイミングで扉を開けてくれた。建物の中にあるのは、この遺跡を保護するためだろうかな。下の写真がその建物。
アイン・アッスルターンは、素直に表現すると水路に水が流れているだけの場所だった。解説も何もないのでそれ以上なものはなかった。雰囲気づくり程度に絵画が飾られていたけど、それだけ。5分もしないで出てしまった。
ジェリコでは、あとはヒシャーム宮殿とザアカイの木が見たいところだ。次に向かいはヒシャーム宮殿。ここからはざっと2kmくらい離れた場所にある。歩けない距離ではないんだけど、この暑さの中では歩く気を失くしてしまう距離だ。
タクシーを使おう。タクシーを探しに周囲を彷徨ってみるけど、なぜか一向にタクシーが見当たらない。いらない時に限って「タクシー?」と声をかけてくるのに、こういう時には見当たらないなんて。
ちなみに下の写真はテル・アッスルターンの向かいにあった建物(レストランかホテル)にあった泉。
"Jericho The oldest city of the world"。ジェリコはモーセの後継者であるヨシュアがイスラエルに入る際に最初に攻略した街。城壁の周りを7周してラッパを吹きならすと城壁が崩れ落ちたという「ジェリコの戦い」の舞台となった場所だ。旧約聖書にも載っている、Oldest Cityだ。
近くの売店でオレンジジュースを飲んで少休憩を挟みつつタクシーを探す。すると売店の駐車場の奥にタクシーが止まっているのを発見!だが、近づいてみるとタクシーの中には誰もいない。どうしてもそのタクシーに乗りたくて、売店の店員さんにタクシーの運転手を知らないか尋ねたところ、どうやら予約済みのタクシーのようで使えないとのことだ。
すると、店員さんが電話をかけてくれて、どうやらタクシーを呼んでくれてそうだった。ありがたい。が、来たのは店員さんの兄弟の方。その方がヒシャーム宮殿(Hisham's Palace) まで送ってくれることになった。ちょっと戸惑ったが、店員さんの兄弟ということで信用して乗り込む。
その方は店員さんのお兄さんの方で、モハメドさんという名前だそうだ。エルサレムから来たことや、今日中にエルサレムに帰ることなどを話す。行きはラマッラー経由で来たことを伝えると、エイザリーヤ経由で行くことを強く勧められてしまった。そして帰りも送ってあげるよと提案されてしまった。
これにはちょっと戸惑い。。。親切に言ってくれているのか、ぼったくろうとしているのか、正直判断できない。そこまで信用しているわけではないので、その発言には疑いの目を向けてしまう。なんとなくお茶を濁しているうちにヒシャーム宮殿に到着した。とりあえずチップで15NISを渡す。(下の写真はヒシャーム宮殿の入り口だけど、よくわからないね。。。)
ヒシャーム宮殿を見終わったら連絡を頂戴と言われて、"What's up" の電話番号のメモを渡される。"What's up"のアプリを持ってないというと、ヒシャーム宮殿の係りの人に事情を話してメモを渡していた。
さて、どうしようか。選択肢は3つかな。
「男性の車に乗ってエイザリーヤやエルサレムまで送ってもらう。」、「自力でラマッラー〜エルサレムのルートで帰る」、「自力でエイザリーヤ〜エルサレムのルートで帰る」。
ここからジェリコのセルヴィス乗り場までは約4kmほど。さすがにこの距離は歩きたくないので、セルヴィス乗り場までは送ってもらいたい。あとはこの男性をどこまで信用するかだな。とりあえず、ヒシャーム宮殿を歩きながら考えようか。
この宮殿は屋内展示もあり、ここは空調が効いていて気持ちいい。蒸し暑い中歩き回っていた身としては生き返る気分だ。
とはいえ、ヒシャーム宮殿の大半は屋外展示なので、やはり日差しを遮るものがない中での見学となる。再び蒸し暑い中歩き回ることになり、とてもツライ。暑さに負けてもういいやっていう気分になりつつある。
遺跡の一部は修復中のようで見学できないエリアがあった。遺跡の保護作業が行われているようで、日本のJICAも関わっているようだ。
ヒシャーム宮殿にある星型のレリーフはジェリコのシンボルになっているらしく、これは要チェック。あとはモザイク画も綺麗。
ここもテル・アッスルターン程ではないけれど解説が乏しく、なんの展示かわからないところもあった。まぁあったところで、この暑さの中なのでちゃんと読む気にもなれなかったんだけどね。
屋外の展示を一通り見て、もう一度屋内展示に戻って、涼しんでから見学はおしまい。施設を出ようとすると、先ほどの運転手の方がまだそこにいた。受付のおじさんと談笑していたようで、私が戻ってくるのを待っていてくれたようだ。
待っていてくれていたので、断るわけにもいかず、次はザアカイの木を見たい旨を伝えると、まずはそこまで連れて言ってくれた。こうなったら、エイザリーヤ行きのセルヴィス乗り場まで連れてってもらうことにしよう。
ザアカイの木は酷い言い方をすれば、歩道に生えているただの木だ。言われないとわからないくらいに、本当にそこらへんに生えているような木。モハメドさんにお願いして記念に写真を一枚。本当にそこらへんに生えているような木なので、じっくり観るという感じのものではない。正直、ふーんって感じで、一目見ればいいかなくらいのもの。
写真を撮って2〜3分したらもういいかなって感じだ。
ジェリコで見ようと思っていたのはこれで全て見ることができた。エルサレムに戻ろう。
帰りはエイザリーヤ経由で帰りたい旨を話して、セルヴィスの乗り場まで送ってもらうようにお願いした。セルヴィス乗り場では、モハメドさんがセルヴィスの運転手にエイザリーヤまで私を乗せてってほしい欲しい旨を伝えてくれた。これはとてもありがたい。
モハメドさんとはタクシー代として25NIS払う話をしていたんだけど、チップを込めて30NISを払う。モハメドさんと握手をして別れる。
セルヴィスに乗ってエイザリーヤへ。
セルヴィスは運転席を含めて8人乗り。途中、数カ所で乗客を乗せて、満員の状態で出発。私は3人席の真ん中に座っていたので、外の写真は撮れなかった。景色を見つつ、GoogleMapで今の場所を確認したりしながら時間を過ごす。
エイザリーヤに到着!すると、ちょうどよくエルサレム行きのバスが来てたところで、セルヴィスの運転手に従うままにエルサレム行きのバスに乗ることができた。
バスの中はガラガラ。
チェックポイントでは、昨日と同じくパスポートを提示するだけだった。エルサレムに到着!
さて、このあとは友人と夕食を食べる予定だ。時間が少しあったので、目に入ったカフェに入って一休み。アイスコーヒー。甘いフローズンなコーヒー。美味い!
ちなみにメニューには"Cold Coffee"というメニューもあって、頼んではいないけど、きっとこれが私たちの思うアイスコーヒーなんだろうな。
18:30に待ち合わせ場所のアッザーラホテルに向かう。久しぶりの再会だ。1年半振りかな。友人はサングラスをかけ、当時は生やしてなかった髭を蓄えていたので、一瞬わからなかったけど、手を振って合図してくれたので、すぐにわかった。再会のハグ。見た目は少し変わっていたが、雰囲気は変わってない。元気そうで何よりだ。
食事をとりつつ、お酒を飲みつつ、久しぶりの再会なのでお互いの近況報告に花が咲く。
これは「マクルーベ」という炊き込みご飯。「マクルーベ」とはアラビア語で「ひっくり返した」という意味のようで、ご飯と具材を一緒に炊き込み、鍋をひっくり返して盛り付けることから、この名前がついているとのことだ。
チーズのサラダ。名前は忘れた。。。
友人はパレスチナで教育関係のNGOの仕事をしている。彼からパレスチナのいろんな話を聞くことができた。近い友人から異国の生活の話を聞けるというのはとても貴重な経験だ。
こういう話を聞けたかな。
・ジェリコはイスラム教の住人が多い。これは歴史的な背景によるもので、長くイスラム系王朝が続いていたことによるもの。
・ベツレヘムはキリスト教の住人が多い。タクシーのマナーが悪いのは本当らしく、友人もタクシーでぼったくられた経験があるようだ。
・教育支援活動でパレスチナの教師に対するイベントを開いているが、教師の意識が低く、出席しない、遅刻する、早退するというのが当たり前らしい。まずは教師の意識改革が必要とのこと。公立の教師にその傾向が強いらしく、私立の教師はまだ真面目に参加してくれるとのことだ。
・ジェリコの学校の大半はムスリム系。キリスト教系の学校は少数。私立のキリスト教系の学校にはムスリムの生徒も来ているらしい。私立は教育が比較的しっかりしているので、「宗教教育<学校教育」となっており、ムスリムの生徒もキリスト教系の私立学校に通えるとのことだ。
・ベドウィンは学校教育や教育支援に否定的な考えを持っている。これはベドウィンの文化が背景としてあるようだ。
・変えるべきは教育というよりかは、それよりももっと深いところ、文化、風習、環境、と言ったところにありそう。
・パレスチナ人は人から支援されて当たり前という意識があるように感じるとのこと。権利を主張するが仕事はちゃんとしない。
・ジェリコは保守的な街で、男尊女卑的な文化がまだ根強いらしい。彼自身それを感じることが多々あったようだ。
・パレスチナには選挙がない。与党はあるが人気がなく、選挙をしたら政党ハマスに負けるのがわかっているからというのが理由とのこと。過去の選挙でもハマスが勝ったのだが、ハマスは政治政党でないとの理由で無効になったことがあるようだ。
・ハマスは過激派だが、ムスリムに向けて支援をしており、ムスリム内では人気があるとのことだ。
・テル・アッスルターンについて、遺跡の修復・保護が急務であることは認識しているが、まずはヒシャーム宮殿を優先させているとのこと。ヒシャーム宮殿の方が重要度が高いとのことだだ。
気づいたら時刻は23:30。4時間30分も話していた。こんなに話していたとは。だけど全然話は尽きないし、まだまだ話し足りない。
明日は一緒にエルサレムを周ってくれるので、続きは明日ということで。8:30にダマスカス門のLRTで待ち合わせることにする。
ホテルに戻って、そのまま就寝。
明日はエルサレムの旧市街、オリーブ山とかシオンの丘とかを見る予定だ。友人も一日街歩きに付き合ってくれる。楽しみだ。
6日目終了!7日目に続く!
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7日目以降のお話はこちらからどうぞ!