【旅行記】南米4ヵ国ひとりたび(2017/09/14~26)5日目 〜 クスコ観光編
南米ひとりたび5日目。この日は 2017/09/18 (月)。
南米ひとりたびのこれまでの話は以下の記事をどうぞ!
この日は以下を見て回りました。(概要編の再掲)
・9/18(月)
[空港] アレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港 → [観光] Plaza De Armas → [観光] Cusco Cathedral → [観光] Twelve Angled Stone → [観光] Templo del San Blas → [観光] Museo de Arte Religioso → [観光] Iglesia De Santo Domingo → [観光] Witches Garden → [ランチ] cafe bar restaurante Pucara → [観光] ホステル カサ デル インカ → [観光] San Cristobal → [観光] Church of the Society of Jesus → [カフェ] Starbucks → [ディナー] Inka Grill
地図にするとこんな感じ。(地図の左上のメニューから日別に表示したり、具体的な場所の情報が見れます)
5日目はクスコはアレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港から。深夜発の便に乗って、リマからクスコまでやってきた。今の時間は朝7:00過ぎくらい。
昨夜は空港内と機内での仮眠で合わせて2〜3時間程度の睡眠だ。全然寝れてないし、疲れもちゃんとは取れていない。だけど、クスコを観光できるのは今日1日だけ。休んでなんかいられない!今日も一日中歩き回る予定だ!体力勝負な一日だ。
クスコの空港は小さい空港のようだね。外に出て空港の写真を一枚。
空港内のタクシーカウンターでタクシーをお願いしてカテドラルへ向かう。
15分ほど乗って料金はS/.40 (ソル)。日本円でいうと約1600円くらいかな。カテドラルがあるアルマス広場に到着!
高い建物がなく、屋根はレンガ色で統一されている。街並みがすごく綺麗。
アルマス広場をパノラマでも。
曇り空だけど、空気が清々しくて気持ちいい。日差しは少ないけど、ぽかぽか陽気って感じ。犬も気持ち良さげに寝ているね。
クスコは標高3400mという高地にあって、高山病にかかる人もいるとのことだ。今の所は空気が薄いとか、頭が痛くなるということはないかな。
アルマス広場(Plaza De Armas)に面しているカテドラル(Cusco Cathedral)に入る。
地球の歩き方によると、1550年から建設が始まって完成までに100年ほど費やしたとのことだ。すごい年月をかけて作られたんだな。
建物の中にはポトシの銀300トンを使った祭壇がある。これが本当にすごかった。建物内は写真NGだったので、写真は撮れなかったけど、この祭壇を見た瞬間に全身にゾクゾクするものが込み上げてきたのを覚えているな。人工物でここまで全身に震えがくるような感動を覚えたのは初めてかもしれない。
宗教画もすごくよかった。不思議と引き込まれるものがある。これまで宗教画をしっかり見たことはなかったけど、自分はこちらの方向にも興味があるのかもしれないな。
あと、カテドラルの中には告白部屋があった。よく見てみると、中には司祭と告白者がいる。
この光景、正直言ってかなり衝撃だった。
告白部屋での懺悔は昔の話だと思っていた。今でも実際に行われているとは思っていなかった。でもそうではなかった。
テクノロジーが発展して、超自然と呼ばれていたものが科学的に解明されつつある現代の中、こういう場所で告白する人はどういう思いで告白してるんだろう。どれほど宗教に熱心で、何を告白しに来たのだろう。
そんな疑問は、カトリックからすると疑問を湧くこと自体が奇妙なのかもしれない。宗教に疎い日本人だからこそ持つような疑問なのかも。
宗教の話はもちろんだけど、ざっくりでもいいからキリスト教の概要を調べておきたいな。キリスト教の偉人や天使の名前はなんとなくでしか知らなくて、話のつながりは全然知らない。せっかくカトリックの文化の街を巡っているのに、すごく勿体無い気がしている。ちゃんと背景知識を身につけて、廻るようにしたいな。
祭壇、宗教画、告白部屋での光景と、色んな意味で衝撃を受け、すごく感動した場所だった。この記事を書いている今でも、当時の衝撃はすごく覚えているし、また見に行きたいと思っている。(写真NGなのはわかっているけど、写真に収めたいー。)
カテドラルを後にして、次に向かうはサンブラス教会。アルマス広場に面したカテドラルの裏側の上り坂を上った先にある。
クスコの街は景観を意識しているのだろう。変に建物が近代化されておらず、高い建物が無い。昔からある建築様式を受け継いているようで、歩くだけでも面白い。
街には民族衣装を着ている人があちこちにいる。ただ、どちらかというとこれは観光客受けを狙ったもののようで、写真を撮ろうとするとチップを要求される。私も、下の写真を撮ったらチップを取られた(笑
クスコの街にはインカ時代の石材建築がいたるところに残っている。「カミソリの刃一枚すら通さない」と言われているほどに精巧に組まれている。
この石組みはインカ帝国時代に組まれたものだそうだ。耐震性が非常に優れており、過去にクスコを襲った大地震でもビクともしなかったと言われている。石組みの上の建物は、スペイン侵攻時代に建て替えられたそうなのだが、これらの建物は地震で大きなダメージを受けたらしい。石組みが組まれたこの道、インカ帝国が高い技術力を持っていたことを感じることのできる光景だ。
この石壁は12角の石と言われていて、石が12角に成形されており、それがピタリと組まれている。
これすごいよね。本当にカミソリの刃1枚通らなさそうなくらいに隙間が見えない。これ以外にも10角くらいの石も至る所にある。本当に当時の技術力の高さが伺えるね。
これは14角の石。石を組み合わせたとは思えないほどにピタリと組み合わさっている。
サンブラス教会までの道は急な上り坂だけど、この景観を見ながら歩いていると全然苦にならないね。
サンブラス教会(Templo del San Blas)に到着!
この教会は上り坂を上がった先にあるので、ここから見える景色もいい感じ♪
宗教美術博物館(Museo de Arte Religioso)。12角の石や14角の石がある石組みの上に建つ建物だ。
観光地だけあって、道中のあちこちにおみやげ屋がある。海外のおみやげ屋にふらりと入って眺めるのも結構好きだ。天井に届くまでに所狭しと並べられた商品、こういう並べ方をするのは海外の観光地ならではって感じだね。
ペルーウォーズ。かわいい。
クスコの街は本当に気に入ったな。建物は奇抜な色をしておらず、全体的に優しい色をしている。普通の建物でも絵になって見えてしまう。歩くだけで楽しい。
サント・ドミンゴ教会(Iglesia De Santo Domingo )
教会の側には博物館(コリカンチャ博物館)がある。もちろん見学!
博物館の前は広場になっている。市民の憩いの場となっているようだね。
アルマス広場とサント・ドミンゴ教会の間を歩いていると、アルパカを発見!思わず近づいてみる。GoogleMapを見るにWitches Gardenという場所みたい。
触ってみると、アルパカの毛は思った以上にゴワゴワしている。もふもふだと思っていただけにびっくり。でもかわいい。たまらん。
サン・ブラス教会から、Witches Gardenの間については、当時書いていた日記には何も書かれてなかったので、当時何を思ったかまでは覚えてない。写真には残っているから、そこに行ったことは確かなんだけど。
この旅程自体が超強行なスケジュールだったこともあって、その日のことをその日のうちに書けていなかったらな。大体は移動時間、空港の待ち時間、機内で書いていたから、2〜3日後に書いていたりしてたし、しかもその時間は睡眠時間も兼ねていたから、かなり端折って書いてたんだよな。
この記事を書いている今になって改めて思うけど、やっぱり当時何を思ったかを文字に残しておくことは大事だ。どこに行ったかは写真を見れば思い出せるけど、何を思ったかまでは写真からでは思い出せない。
大事な気づきとか想いとか感動とか、そういうのが書きそびれていたら、それはとても勿体無いことだ。こういった非日常の中での感情の高まりというのは、人生においてもすごく意味のあるものだと思う。だからこそ、そういうのは忘れずにしておきたいのだ。
ただ当時のことを思うと、端折ったところはあるにせよ、ある程度文字として残していたのは、自分を褒めてあげたい。今になっては貴重なものだ。
クスコの主要な観光地はアルマス広場を中心にあるので、何度もアルマス広場を通ることになる。朝は曇り空だったけど、お昼時になると晴れ間が出てくるようになってきた。
さてさて、時刻はちょうどお昼時。お腹がペコペコだ。そういえば朝食も取ってなかったしな。
ランチは地球の歩き方に乗っていた、Pucaraというお店に向かう。日本人が経営するレストランだ。
日本人経営とあってか、メニューは日本語表記もされていて、テレビにはNHKが映ってた。店内には日本人のお客も何名かいて、日本語の会話が聞こえてくる。
アルパカのアンティクーチョというメニューをオーダー。アルパカのお肉は初挑戦。鳥のむね肉のような感じかな。美味しかった!
あとはインカコーラ。インカコーラは初めて飲んだけど、私はあまり好きではないかな。何というか、甘ったるくて、小さい子供が飲むシロップのような味がした。
ランチ後はホテルのチェックインだ。泊まるホテルは「カサデルインカ」というゲストハウス。
地球の歩き方には乗ってなかったけど、Webで検索すると、日本人御用達のゲストハウスということで有名らしいね。
ゲストハウスはアルマス広場から階段を上った途中にある。下の写真の中央上部にアルマス広場の教会が見える。つまりはそれだけ上ったところにあるってことね。
若い美人な女性が受付をしてくれた。チェックインの時に、明日の早朝にマチュピチュにいくことと、3日後の朝に空港までのタクシーを呼んでもらうようにお願いする。明日の早朝にマチュピチュに向かい、明後日の夜に戻ってくるスケジュールなので、伝えるタイミングは今しかなかったのだ。
部屋は共同部屋。部屋にはベッドが5つある。中には男性が1人いて、他にこの部屋を利用している人はいないようだ。部屋で一息ついていると、先ほどの女性がコカ茶を持ってきてくれた。高山病に効果があると言われているお茶だ。こういうサービスありがたい。
コカ茶を飲んで一休みした後は、ゲストハウス内を少し探検。
このゲストハウスは屋上からの眺めが絶景だと口コミされている。もちろん屋上にも上がる。
確かにこれはいい眺めだね!アルマス広場が見渡せる。これは夜景も綺麗そうだ。夜にまた来てみよう。
せっかくなのでパノラマでも。
日本人御用達というのは本当みたいで、建物の中には日本語で書かれた張り紙がいたるところに貼られている。
何かと話題のカルロスゴーンの本も置いてあるね。なぜこう行った本がクスコのゲストハウスにあるんだろう?わざわざ誰かが持ち込んで、ここに置いていったというのか(笑
ゲストハウスで一息ついて、次はサン・クリストバル(San Cristobal)教会に向かう。ゲストハウス前の通りの階段を上った先にある。高山病の自覚はないけれど、急な階段を上っているといつもより早く息切れしている気がする。
サン・クリストバル協会に到着!ゲストハウスから歩いて10分もしないくらい。
視界が開けていて、クスコの街が一望できる。
パノラマでも。
そこまで大きな教会ではなく、屋上にある鐘とそこから見える景色を楽しむ感じだ。
クスコの街並みは世界遺産にもなっている。レンガ色に染められたクスコの街並みは見ていて本当に美しい。
サン・クリストバル教会を出て、アルマス広場に向かう。何度もアルマス広場を通る。その度にカテドラルの荘厳な建物を眺められる。
クスコは天候が変わりやすいのか、この日は晴れたと思ったら、急に曇りになって、雨が降って。雨が降ったと思えばすぐに晴れたりと、コロコロと天候が変わるような場所なのだろうか。とはいえ、青空の下のカテドラルを撮れたから満足!
ネコを発見。ネコを見つけると思わず写真に収めようとしてしまう。それは日本にいても海外にいても同じ。ネコにはそんな魅力があるのだ!
アルマス広場に面したラ・コンパーニア・デ・ヘスス教会(Church of the Society of Jesus)に向かう。この教会とカテドラルがアルマス広場に面した大きな教会だ。こちらも荘厳な作り。
こちらも建物内は写真NG。
教会の窓からの光景は写真OK。外は夕暮れの時間。西日が当たってアルマス広場がいい感じに赤く染まっていく。
下の写真の右上にはサン・クリストバル教会が見えるね。
ラ・コンパーニア・デ・ヘスス教会を出る。この日見ようと思っていたところはこれで全て観れた。外はいい感じに暮れて来た。
夕食をとるには少し早い時間なので、スタバに入ってのんびり。スタバもアルマス広場にある。
今日一日、クスコの街を歩いたけど、どこでも英語が通じる。そして、街の表記はほぼ全て英語とスペイン語の両方で併記されている。これはすごく助かる。
今回のひとり旅で何が一番不安だったかというとスペイン語だ。英語はなんとなくわかる。だけど、スペイン語はさっぱりだ。
言葉が通じないことが不安でかなりビクついていた。だけど、クスコで言葉に困ることはなかった。多言語で表記することってすごく大事なんだな。
そう思うと、日本って、日本語と英語の併記ってどれくらいしているんだろう。日本語しか書かれてない環境っていうのは、日本語がわからない人からすると、ものすごい不安な気持ちになるんだろうな。帰ったらチェックしてみよう。
ちょうどよく、SNSで以下のようなつぶやきを見つけて、これは本当にそうだと思える気がする。これはやってみようか。帰国した時に自分は日本の風景がどう見えるんだろうか。
海外から帰った直後の日本の風景がどう見えるかを言語化しておくことはすごい大事。なぜならこの瞬間が、日本がどういう国かを 直感的に理解できるベストチャンスだから。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) September 18, 2017
時刻は19:30くらい。夕食を食べに行こう。地球の歩き方でチェックしたインカグリル(Inka Grill)というお店へ。アルマス広場に面したところにある。20:00からアンデス音楽のライブがあるらしく、時間を見計らって行くのだ。
店に入ると、店内はほぼ満席。130人くらい入るという情報なので、すごい繁盛しているね。少し待って、2階の席に通される。
ペルーの国民食、ロモサルダードという料理と、野菜のスープ、レモネードを注文。お酒も飲みたかったけど、明日は朝早いので、そこはセーブということで。
ロモサルダードは、牛肉、玉ねぎ、トマトを炒めたもの、醤油に近い調味料で味付けしているのか、日本人好みの味だ。美味しい!
アンデス音楽を聴きながらのんびり食事。すっごい狭いところで演奏しているね。
ただ、昨夜の寝不足がたたったか、夕食の最後の方はすごい眠気に襲われて来た。というか、ほぼ寝てない状態から今日も一日中歩き回ったので、よくここまで持ったという感じか。
夕食が終わって外に出ると、外はいい感じにライトアップされている。街並みが綺麗。
街の中心部といえど暗くなると物騒になるのかなと心配していたけど、全く問題なかった。子供連れの家族とかもいて、アルマス広場は賑わっていた。
21:00過ぎにホテルに戻る。ホテルに戻ると、明日のマチュピチュツアーのバウチャー一式が届いていると受付の方が教えてくれた。これで明日のツアーもバッチリ。あとは寝坊しないだけだ。
ゲストハウスの屋上に上がって夜景を撮る。アルマス広場がライトアップされていてとても綺麗だ。この景色は映えるね。
夜景も十分取れたし、シャワーを浴びて寝よう。シャワーは共用。脱衣所がなく、着替え一式をシャワールームに持ち込む。水がかからないように袋でガードだ。こういうのは初めて。なかなか難易度が高い。そしてシャワールームの注意書きも日本語。
お湯は微温いけど、浴びれないほどではない。とはいえ、湯冷めしそうな温度なのでさっと浴びる。ちなみにドライヤーはないので、今夜は半乾き状態で寝ることになるな。
明日は4:30〜5:00にマチュピチュツアーの迎えが来る。昨夜はほとんど寝てない中で、今夜も十分には寝れなさそう。
部屋には先ほどの男性が一人だけ。ただ、荷物的に2名ほどこの部屋を利用していそうだ。明日は早いのでタイマーを3:50にセットして、23:00には就寝。他の人は起きていたので、明かりはつけたまま。寝ぼけ眼に誰か明かりを消してたのは覚えているな。
明日はいよいよマチュピチュだ!
5日目終了!6日目に続く。
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6日目以降のお話はこちらからどうぞ!