遺伝子検査をやってみた!
少し前の話になるけど、遺伝子検査をやってみた。
申し込んだのはこれ。
Makuakeでクラウドファンディングとしてやっていたのを偶然発見。遺伝子検査は以前から気になっていたので、いい機会ということで早速の申し込み。
検査料金は18000円。
この値段を高いと思う人もいるとは思うけど、私としては、自分の遺伝子的なリスクという、死ぬまで役に立つ情報を18000円で買えるということで、全然安いと思ったわけだ。人生100年時代と言われている今、自身の健康に関する情報は何より大事なのだ。
ちなみに、遺伝子検査とは唾液などに含まれるDNAを取り出して、そこから身体的特徴や健康リスクを調べるというもの。病気には遺伝的要因と環境的要因があって、遺伝子的な要因に基づくリスクを環境面の改善によって軽減することもできる。遺伝的リスクを知るのはとても意味のあることだ。だいぶ前の話だけど、アンジェリーナ・ジョリーが遺伝子検査の結果から、病気を発症する前に乳房を切除したとして大きな話題になったよね。
遺伝子検査の精度という問題はあると思う。今回私が受けた遺伝子検査は、研究論文を根拠に判定しているようだが、まだまだ発展途上の分野なので、論文の解釈や、今後の研究分野の進展によっては、話が変わってくるとのことだ。どこまで信じるかという話ではあるけど、ものは試しでトライ。
ちなみに、上記のサイトには下記の記載がある。最新の研究結果を反映して結果が随時アップデートされるとのことだ。
1.ジェノプラン遺伝子分析サービスの科学的根拠は何ですか?
ジェノプランは世界的に著名な学術誌に掲載された論文とアジア人を対象にした研究結果を参考として遺伝子を総合的に分析します。そして、その分析結果をもとにカスタムガイドを提供します。最近、遺伝子分野はどの分野よりも急速に発展しており、毎年膨大な量の新しい研究結果が発表されています。ジェノプランはこのような新しい研究結果を継続的に反映しており、最新の研究成果を反映した検査結果をお客様に提供しているため、以前受け取った検査結果がアップデートされることがあります。
こんな感じで届いてくる。説明書と認証キーの登録方法の案内と検査キットが同封されている。
この検査キットに唾液を一定量入れて、検査薬を加えたものを郵送すると、結果をレポートとしてウェブ上で見ることができるのだ。
だいたい2週間くらいで結果が出る。ガン、一般疾患、体質の観点で約600項目にわたって遺伝子的なリスクを表してくれる。
結果はこんな感じ。まずはガンの項目。
どうやら私は胃がんの遺伝的リスクが最も高いようだ。発症リスクが4.35倍。ちなみに、この発症リスクというのは、対象人口の発症率に基づいた私の発症リスクの倍率だそうだ。
病気の説明、年代別の発症リスクの推移、信頼性の記載もある。
今の生活習慣を続けた場合、私は80歳までに胃がんを発生する遺伝的なリスクが40%程度あるみたいだ。ちょっとこれにはショック。
信頼度は95点。もちろん参考文献の解釈次第というのはあるだろうから、素直のこの結果を受け止めるのも考えものという気もするけどね。ともあれ、特に胃がんには気をつけなきゃいけなさそうだね。
次は一般疾患。脳疾患のリスクでは、私はALSのリスクが高いようだ。あとはアルツハイマーや脳出血。脳の疾患にはなりたくないなぁ。ここら辺も気をつけたいところ。
あとは、やっぱり気になるメンタルヘルス。パニック障害のリスクは高いけど、それ以外は平均よりリスクは低いようだ。これはちょっと嬉しい。(もちろん、メンタルヘルスを損ねるような環境は絶対避けるべきだけどね。)
体質では脱毛という面白い項目があった。どうやら私はハゲになりやすいようだが、円形脱毛症にはなりにくいようだ。ハゲは隔世遺伝と聞いたことがあるけど、確かに祖父はハゲていた。ただ、毛髪の太さは「太い」とあるけど、私は細いほうだ。これは当てはまらない。
体質のフィットネスの項目。ここについては私はなかなか優秀な遺伝子のようだ( ̄▽ ̄)
体質については、自覚しやすいところだから当てはまる・当てはならないというのははっきり分かるところだね。
例えば下記、アルコールフラッシュ反応でアルコールによる顔の赤くなりやすさを示すもの。結果では赤くなりにくいという結果だけど、実際は全くの逆。私はすぐに赤くなってしまう人間だ。しかも全身が真っ赤になる。全く当てはまらない。
ちなみに、90歳以上生きる可能性は「高い」ということで、私は長生きするっぽいね。(胃がんと付き合いながら生きるのかぁってね)
次は花粉症。結果は「少し高い」。実際のところ私は花粉症持ちだ。これは当てはまっていると思う。
ちなみに花粉症については、環境的要因は「研究データ収集中」となっている。おそらくこれは参考となる研究結果が出たら、より精度の高い結果になるんだろうね。
さてさて結果を見て、素直な感想は「ふーん」というもの。
遺伝的なリスクがあると言われても正直実感がわかない。自覚のある結果であればもっと別な感想になるんだろうけど、特にガンのリスクについてなんかは、「へー」とか「ふーん」とか、その程度の感想にしかならない。
特に体質のところでは、当てはまる結果と当てはまらない結果がはっきりとわかるので、その結果が混在されると、どこまで信じでいいのかが判断できない。どう捉えるかは難しいところだ。
あと、この結果は最新研究を受けて随時アップデートされるので、アップデート前後で結果も大きく変わる。
例えば、下はアップデート前の結果。ガンの発症リスクは肝臓がんが最も高く、80歳までの発症確率は15.2%という結果だった。
それがアップデート後の結果になると、発症リスクは1.01倍でほぼ平均値、発症確率も2.75%。アップデート前は高リスクだったのが、アップデート後は平均値に変わっている。
遺伝子検査はまだまだ発展途上の分野だから、結果が変わるのは仕方ないだろう。むしろ、随時アップデートしてくれるのはありがたい話だ。
一方でどこまで信じるかは、やはり判断が難しいところだから、結果についてはそこまで信じすぎてもいけないと思う。
言ってしまえば占いみたいな位置付けに捉える感じかな。良さそうな結果についてはニヤリとして、良くない結果については気をつけよっかなってくらい。
まぁ今はその程度に捉えて、アップデートの度にどんどん精度が上がっていってくれればOKということで。
少なくともこの結果は、確実に日々の生活習慣を見直すきっかけになるし、健康を意識することに繋がるから、そう言った意味ではプラスな情報ではあることは間違いないんだよね。
いろんな意味で面白い検査だった。飲み会とかで話したいネタだ。