どうやら私は働きすぎなようだ

 社会人になってそろそろ10年近くなる。10年も費やしてようやく気づいた。

 どうやら私は働きすぎなようだ。

 「今更かよ!」って突っ込みたくなるようなことだ。

 もちろん、今までも何となくはそうだろうなという自覚はあった。ただ最近、本気でそう思ったことがあって、労働時間を本気で意識しようと思ったのだ。

 4月から2020年度が初まり、新年度の労働時間としてカウントされるとともに、2019年度の労働時間が確定する。私の2019年度の労働時間は2249.75時間だった。残業時間でいうと600時間くらいだ。

 私の部署は、2019年度は年間労働時間を1950時間程度にするのが目標だったので、それからすると300時間のオーバーだ。そこから考えても、働きすぎている。

 ただそれは自覚していて、今年は特に忙しい1年だったという認識があった。それは以下の記事に書いた通り、目が回るような日々だったから。

  でも、でもである。

 実は2019年度の労働時間は直近3年間の中で一番低かったのだ。直近3年間の労働時間はこんな感じだ。
 ・2017年度:2299.75
 ・2018年度:2293.75
 ・2019年度:2249.75

 正直言って、2019年度が社会人になって一番忙しく、一番働いたと思っていただけに、この結果には結構ビックリだった。(とは言っても50時間くらいしか変わらないので、ほぼ同じと言ってしまえはそうなのかもだけど。)

 なぜ、自分の認識と実際の結果にズレがあったのか。それは、2018年度までは裁量労働制で働いていたのが理由だと思う。

 私は2018年度までは裁量労働制、2019年度は定型勤務で働いていた。(裁量労働制から定型勤務に変わった理由は、上の記事にあるように、社内でも特に忙しいプロジェクトに参画していたから。)
 
 つまりこうね。
 ・2017年度:2299.75 → (裁量労働制
 ・2018年度:2293.75 → (裁量労働制
 ・2019年度:2249.75 → (定型勤務)

 裁量労働制は、初めから給料にみなし残業代がついていて、残業をつけるということがなくなる。そのため、労働時間を意識することが低くなってしまう。気の済むまで仕事をすることはできるが、その分の労働時間は残業代には跳ねない。一方で定型勤務は定時を過ぎるとそこから残業になるので、その分は残業代がつく。

 裁量労働制では、働きすぎると損をするということはもちろん知っていた。けど、これまで深く意識することはなかった。自分の納得のいくまで仕事をして、ちゃんとしたアウトプットが出せていたので、労働時間はそこまで気にしていなかった。残業時間のカウントがされないので、上司からも強く労働時間に対して言われることはなかった。ただ、2019年の源泉徴収票を見て愕然としてしまったのだ。

 2018年と2019年では年収が100万以上違っていたのだ。もちろん2019年の方が上だ。そしてこれは残業代の差だ。

 勤務形態が違うだけで、年間の労働時間が低いにも関わらず年収が100万円以上上がっている。(厳密にいうと、労働時間は「年度」単位、源泉徴収票は「年」単位なので、対象とする期間は少し違っているけどね。)

 具体的な数字とセットでこの事実に気づいた時に、本当に愕然としてしまったのだ。

 別に仕事は嫌いじゃない。仕事は楽しい。とはいえだ。年収が100万円も違ってくると流石に働くこととの関わり方を考えてしまうのだ。働くことに対する対価はちゃんと意識しないといけないと思ったのだ。

 定型勤務である以上は、働いた分残業代が出るから、家庭の事情と、自身の健康と、部署や上司の意向に沿って判断すればいい。問題は裁量労働制で働く時だ。労働時間は意識しないといけない。

 ・裁量労働制で働くならば、みなし残業分以上の労働をしていないかを意識する。
 ・みなし残業分以上働く状態が続く場合は、定型勤務として働けないかを上司に相談する。
 これに尽きるよね。

 書いてて思うけど、当たり前過ぎる。情けない。。。

 しかも、これは裁量労働制で働く上ではよく聞く内容だ。ただ、頭の中での理解か、実感を伴う理解かの違いということで、今回それを実感したというわけで。今更ながらに改めて気づいたということ。大事なとこだから、実感レベルでそれに気付けてよかったということで。

 みなし残業分以上に働いても構わないとは思うけど、自分の認識なくそれを行って、知らないうちに損をしている状態は絶対に避けるべきだ。「やりがい」以外で対価はもらうべきだ。
 
 コロナ禍の影響もあって、ここ最近で働き方改革がグッと進んでいるし、今後さらに加速される方向に動くと思う。会社として、世の中として、そういう動きになるのであれば、個人としても、労働時間を意識して働くべきなんだろうね。

 そして、裁量労働制や定型勤務云々を言う前に、やっぱり私は働き過ぎ。そこは認識を持って改善していかなきゃならんだろうね。

 なんてことを思いつつ、社会人10年目を迎えるのだ。

 もう10年目か。早いなぁ。

在宅勤務1ヶ月のあれこれ

 今日は2020/05/05。GW真っ只中。本当だったら海外旅行に行っているんだけど、今年は自粛。予定もなく家に引きこもり。年末年始以外の長期休暇で家に引きこもるなんて初めてだね。

 4/7(火) に緊急事態宣言が出てから1ヶ月弱。5/6(水) までとされていた緊急事態宣言も5月末まで延長されるこの頃。本当だったら、ウズベキスタンに行く予定だったんだけどね。

 うちの会社でも緊急事態宣言が出てから原則在宅勤務になり、かれこれ3〜4週間くらいずっと在宅での仕事だ。緊急事態宣言が解除される5月末まで、きっとこの状態が続くのだろうね。

 在宅勤務は通勤がない分楽なんだけど、気持ちの切り替えとか、運動不足とか、続ける上で難しい一面も見えてくる。まだ私は独身なので、家族とか子供とかを考えなくていい分、まだ難しい面というのは、他の人より少ないんだろうけど。

 で、在宅勤務を1ヶ月弱続けていると、さすがにその付き合い方も見えてくる。このタイミングでその付き合いや思ったことを色々と書き残しておこう。

1.とにかく外の空気を吸う
 これ大事!外の空気を吸うだけで気分は変わる。プライベートと仕事の切り替えにもなる。

 やっているのはこれ。
 ・朝の仕事開始前と午後の仕事開始前に窓を全開にして外の空気を入れる。
 ・お昼休憩はちゃんと取って、外を散歩する。

2.仕事中に適度な雑音を入れる
 これは自分の中での発見。本当に集中したいときは別だけど、それなりに雑音があった方が仕事が捗る。職場にいるときは、フロアにいる人の話し声とかで、常に何かが聞こえている状態だったんだけど、あれは仕事をする上で大事なポイントだったのかもしれない。

 やっているのはこれ。
 ・窓を開けて外の音が聞こえるようにする
 ・かすかに聞こえる程度にラジオを流す

 ちなみにテレビはダメ。どうしても視線がテレビに行ってしまう。それに日中やっている情報番組は不安を煽っているにしか見えなくて、正直見ててうんざりする。垂れ流しにもしたくない。一方でラジオはリスナーと近い距離にあるメディアな分、冷静にみんなで乗り越えていこうという雰囲気があって、聞いてて救われる気分になる。ラジオがGood。

3.仕事中はスマホやパソコンを目のつかないところに隠す
 これも大事!誰にも見られてないから、ついついスマホをいじってしまう。気づいたらSNSを見ちゃってる。目につかないところに置く!

4.とにかく運動する
 他の人も同じだろうけど、まぁ、びっくりするほど動かないよね。コロナとは別な要因で体調を崩しそう。意識して「運動する!」を心掛けないとあっという間に太ってしまうよ。「コロナ太り」なんて言葉も出てきたしね。

 やっているのはこれ。
 ・可能な限り毎日筋トレをする
 ・2日に1回はランニングする
 ・運動終わりにプロテインを飲む

 これを仕事終わりにやる。「運動する」までを仕事と思えば、なんとが続けられるのです。

 ちなみにここ1ヶ月の歩数はこんな感じ。

f:id:shoumatch:20200505145711p:plain 全く運動しないときは日に2000~3000歩しか歩いていない。ランニングするときは5kmか10kmを走るようにしていますが、ざっくり、5km走ると6000~7000歩で10km走ると10000歩超って感じですね。

 あと、筋トレはダンベル(10kg x 2)とワンダーコア(倒れるだけで腹筋ワンダーコア〜♪)と腕立て器具を使っています。これらは買ったっきりずっと物置で眠ったままのグッズだったんだけど、今になって大活躍!ありがたや!
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5.平日お昼のコンビニ飯は避ける
 私の場合だけど、夜はコンビニ飯となることが多いので、基本昼は外に出て外食するようにする。外食するついでに外を散歩する。昼夜とコンビニ飯が続くと、精神衛生上よろしくないしね。もうちょっと自炊を頑張ってみようかねぇ。

6.ずっと在宅勤務というのも案外なんとかなる
 在宅勤務1ヶ月こなした感じでは、自宅での仕事やオンライン会議で仕事にならない、ということまでは起きていない。

 それは、コロナ禍という世間的な風潮、それに伴うテレワーク環境の整備、あとは職場のメンバーはもちろん、お客さんも全員在宅勤務となっていて、在宅勤務に関わる諸々について配慮と協力があるからなんだけどね。

 お客さんを含め全員が在宅勤務なので、お客さんとのミーティングは当然ながらSkypeとかZoomを使ったオンライン会議だ。ネットワークの問題で効率的に進められないことがあるのも事実だけど、お互いを配慮し合いながら仕事を進めている感じ。

7.小さい子供が家にいる中での在宅は本当に大変
 私は独身なのでまだいいけれど、職場のメンバーやお客さんの中には、小さい子供が家にいる中で仕事をしている人も結構な数いる。

 会議の裏で子供の声やテレビの音が聞こえたりすることも普通にある。上にも書いたけど、適度な雑音は仕事をする上でプラスになるだろうけど、子供がいたりすると集中は難しいだろうね。本当に大変そうだ。その中で頑張って仕事をしている人たち、本当に頭が上がらない。

 とはいえ、会議中に家庭の音が聞こえてくること、別に不快に感じることはないし、周りからも不満の声が上がったりはしない。むしろそれが普通と思えてきた。これはいいことだなと思う。

 ぜひとも、コロナが収束した後も、世間的にこれが普通と思える状態であって欲しいと思う。こういう働き方が引き続き許容される世の中であってほしいね。

8.在宅でもなんとかなるけど、とはいえ、対面の方がやりやすい仕事もある
 今のところ、在宅でもなんとかなっているけど、やりにくい一面があるのも事実。特にミーティングでそれを感じることは多い。

 思ったところとしては、こんなところかな。
 ・オープンな議論(ホワイトボードや付箋を使って話したいような話)をする打ち合わせは向かない。
 ・相手の表情が見れないので、相手の顔色を伺っての発言や、相手の理解度が判断できない。
 ・慣れない会議だと発言のタイミングがわからないので、会議中は気を使った状態が続いてしまう。会議の気疲れが大きい。

 ここら辺を上手くするには会議前の事前準備が大事になるんだろうね。補足資料を多めに用意するとか、宿題を出して会議までに相手に考えてきてもらうとか。準備稼働が余計にかかってしまうんだけど、それができればやれないことはない。(でも、やっぱり対面でやった方が効率的と思うのが本音。)

9.オンライン飲み会はあり!
 大学の同期とオンライン飲み会をしたけど、あれはいいね!良い発見!ふらっと入れるし、ふらっと抜けられる。自分のペースで飲めるし、何より安上がりだ。

 この前飲んだときは、夜21:00から初めて、気づいたら明け方の4:00になってたよ。それでお酒とおつまみ代で1000円もかかってない!

 友人は日本各地に散っているし、海外にもいるので、一同に介して飲み会なんてもうないと思っていたんだけど、オンラインならハードルはぐっと下がるし、今後も続けていきたいね。

10.自宅での過ごし方の発見
 Netflixを見る日々なんだけど、最近新しい過ごし方を見つけた。

 それは、キャンプ用の椅子をベランダに出して、そこで過ごすということ。ちょうど暖かくなってきたので、外でコーヒーを飲みつつNetflixを見たり本を読んだりする。軽いキャンプ気分を味わえるのでとってもいい。

 先日、キャンプ用椅子に座りながら宅配ピザを頬張るということをしたんだけど、まぁ天国だよね。これは今後も続けよう。

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11.心にゆとりを、周りには寛容を。
 今は何でも周りのせいにできてしまう状況だからこそ、「そういうものだ」というテキトーさと、「そういうこともあるよね」という周囲への寛容さが大事だと思う。

 これは、こんなときだからというわけではなく、常にそうだと思うだけどね。

 不満の溜め込みではなく適度な受け流し。そして未来への改善。心にゆとりを。

=====
 コロナ禍がよくない出来事であるのは間違いない。ただ、それに対応してく中で、自宅での過ごし方の発見や働き方に対する改善が行われたもまた事実。

 コロナが収まった後は、コロナ発生前と同じ過ごし方や働き方に戻って欲しくはないし、自分としても今回発見した・気づいたことを活かせるように動いて行きたい。

 そして来年のGWこそは海外旅行に行きたい!!!
 (ウズベキスタンのリベンジはいつにするかなぁ)

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【旅行記】イスラエルひとりたび(2019/09/14~23)9〜10日目 〜 エルサレム出国編

 イスラエルひとりたび9〜10日目。この日は9/22(土)-23(日)。

 イスラエルひとりたびのこれまでの話は以下の記事をどうぞ! 

 この日は以下を見て回りました。
9/22(土)-23(日)
 [観光] 聖墳墓教会 → [観光] 聖ゲオルギウス大聖堂 → [駅] Jerusalem Yitzhak Navon → [空港] ベン・グリオン国際空港 → [空港] 香港国際空港 → [空港] 成田国際空港

 地図にするとこんな感じ。(地図の左上のメニューから日別に表示したり、具体的な場所の情報が見れます)

 今日が帰国の日。朝4:00起床。とても眠いけどなんとか起きることができた。シャワーを浴びて、4:40にホテルを出る。

 当然ながら外は真っ暗。長袖を着ているけど、それでも肌寒いと感じてしまうくらいだ。流石に通りには人は少ない。夜通し遊んだと思われる若者、ベンチに座って話をしている中年女性、あとは路上で寝ている人なんかがいたかな。少なくとも私のような観光客は見かけなかったね。

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f:id:shoumatch:20200429164340j:plain ヤッフォ門から旧市街の中に入る。街灯だけが付いており、周囲は薄暗い。
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 市場は当然やってなくて、シャッターが閉まっている。何度も通った道。いつもは人でごった返している賑やかな道だけに、こうも人がいなくてひっそりとしていると、なんだか別な道を歩いているような気分になってしまう。

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f:id:shoumatch:20200429164651j:plain 写真をとりつつ聖墳墓教会を目指す。

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f:id:shoumatch:20200429164515j:plain 聖墳墓教会に着いたのが5:10頃。まばらだけど人は何人かいた。誰もいないだろと思っていただけに、何人かいたことにすらびっくり。私と同じくらい早起きしてここに来たと言うことか。

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f:id:shoumatch:20200429165807j:plain イエスの墓に並んでいる人はいなかったけど、朝の礼拝が行われていて中には入れない状態。しばし礼拝を眺める。エルサレムに来て何度もここに来ているけど、来るたびに全身ゾクゾクするものがこみ上げて来る。


 お香の香りと若干の煙たさ、低音で響き渡る聖書の朗読の声と賛美歌、日本にはないこの空気、たまらなく心地良くて不思議と心が安らぐ。これはエルサレムだからこそ感じられるものなのだろうか。

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f:id:shoumatch:20200429214842j:plain 礼拝は30分くらいで終わるかなと予想していたけど、予想を大きく反して2時間近くやっていた。礼拝の最後の方で、イエスの墓の行列ができ始めていたので、すぐに行列に並ぶ。最前列に近いところに並ぶことができたぞ!


 朝の礼拝が終わり、諸々の準備を経て、イエスの墓が一般開放されたのが7:30くらい。すでに聖墳墓教会に来てから2時間以上経っている。最前列近くに並べたおかげで列が動き出して20分くらいでイエスの墓を見ることができた。

 墓の中は"No Photo"。墓の中に入る前に、墓の入り口にいる神父から"No Photo"であること、カメラはバックの中に仕まうことを言われる。流石にここは徹底しているね。

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 墓の中、床は大理石(だと思う)で敷き詰められている。墓の奥に小さな祭壇があり、小さな十字架と花が飾られている。その上には小さなサイズだがイエスの絵画が置かれている。特別、厳かな飾りがされているわけではない。どちらかと言うとシンプルな空間だ。ここにイエスが眠っているんだな。何度もリベンジして、ようやくここに来れたと言う想いもあってか、感奮な想いになる。

 イエスの墓は見学客で大行列。後ろには待っている人がいるので、長い間入れるわけではない。この部屋にいたのはほんの1〜2分だ。だけども、やっぱり来れてよかった。目に焼き付ける思いで部屋を見つめる。

 イエスの墓も見れて、これで思い残すことは無い。エルサレムで見ようと思っていたところは全て見れた!よかったよかった!

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f:id:shoumatch:20200429214355j:plain ただ、やっぱりイエスの墓を見るのは大変だな。見るなら早朝に行くのが良いね。7時には行列ができていたから、6:30には教会にいるようにしないと難しい。日中に並ぼうものなら、一日を潰すくらいの覚悟がないとダメだ。
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 8:00に聖墳墓教会を出る。何回見たんだと思いたくなるほどに見た、このイエスの墓ともお別れだ。

f:id:shoumatch:20200429213949j:plain 外に出ると、教会の鐘がちょうど鳴り響いていた。8:00の鐘とかなのかな。このあとはもう帰るだけなので、送り出されているような気分になる。ちょうどいいタイミング。

 
 鐘が鳴り終わるまで、鐘の音に耳を傾ける。するとそこに、黒い服を来た修道士たちが、若者を引き連れて教会内に入ってくる光景に遭遇。この一団は神学校の人だったりなのかな。

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f:id:shoumatch:20200429215210j:plain 外はすっかり明るくなっだけれど、とはいえ時刻はまだ朝8:00過ぎ。人通りは少なく、ほとんどのお店も閉まったままだ。

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f:id:shoumatch:20200429215529j:plain 青果店や青果を扱う露天なんかは開き始めてたね。

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f:id:shoumatch:20200429215701j:plain さて、ダマスカス門から旧市街を出る。ホテルに戻る前に、聖ゲオルギウス大聖堂とメア・シェリーム地区に寄ることにしよう。これが本当のエルサレム滞在中の最後の立ち寄り場所だ。

f:id:shoumatch:20200429220024j:plain 聖ゲオルギウス大聖堂は朝7:00から空いており、日曜日も大丈夫であることはチェック済みだ。ジェリコに行く際に利用した、ナブリスバスターミナル(Nablus Bus Terminal)より奥に行ったところにある。

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f:id:shoumatch:20200429222459j:plain 聖ゲオルギウス大聖堂に到着!(なぜかGoogleMapには載ってなかった。。。)

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 早朝ということもあってか、聖ゲオルギウス大聖堂には誰もいなかった。一人でこの空間を独占していると言うことで、何も気にせず歩き回り写真を撮る。誰もいない教会を一人で歩くっていいよね。
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f:id:shoumatch:20200429221020j:plain さて、次はメアシェリーム地区だ。ホテルと聖ゲオルギウス大聖堂の通り道にあるので、ホテルに戻るついでに立ち寄れる。

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f:id:shoumatch:20200429150553j:plain 昨日行った時はシャバット中だったけど、今はシャバットは終わっている。そのせいか、昨日と同じくらいの時間に歩いているんだけど、昨日よりも人通りは多く、地区の中にも車が走っている。

f:id:shoumatch:20200429150703j:plain 昨日見かけた、電気の消えた信号も今日はちゃんと動いている。やはりシャバットによるものだったんだな。

f:id:shoumatch:20200429145655j:plain 地区の中にいる人はユダヤ教正統派の人で、黒い服に黒い帽子やキッパを被っている。そしてたくさんの子供。少しの異世界感の漂う空間を歩く。

f:id:shoumatch:20200429145730j:plain ちなみにメアシェリーム地区で落書きがされた壁を発見。これはユダヤ教正統派の人がしたのか、別な人がここに来て書いたのか、どちらなんだろう。

f:id:shoumatch:20200429145803j:plain 9:20にホテルに戻る。朝食時間ギリギリのはずなので、部屋には戻らず直接朝食会場へ。このホテルでの最後の朝食だ。いつもと変わらないけれど、やはり美味しい。ここ数年で一番健康的な朝食だったんじゃないだろうか。

f:id:shoumatch:20200429145859j:plain 毎日メニューはほぼ固定だったけど、彩り鮮やかでオシャレに飾られていたので、毎朝料理を見ながら取るのが何気に楽しみだったね

f:id:shoumatch:20200429145948j:plain 下の写真、左側の4人掛けのテーブルが私のいつもの席だ。

f:id:shoumatch:20200429150003j:plain さて、食事も終わり部屋に戻って荷造りだ。大半の服は捨てるし、お土産の缶詰も無くなったので、行きの時よりも荷物に余裕がある。1週間滞在したこの部屋ともお別れだ。

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f:id:shoumatch:20200429150347j:plain ちなみに部屋のある建物の入り口はこんな感じ。ホテルのフロントはこの隣の建物。ここにホテルの部屋があるなんて誰も思わないよね。

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f:id:shoumatch:20200429151909j:plain 10:30にホテルをチェックアウト。フロントの人にお礼を行って別れる。いいホテルだった。
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 LRTで"Jaffa Center"から"Central Bus Station"に向かう。見慣れた景色ともこれでお別れ。

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f:id:shoumatch:20200429222620j:plain "Central Bus Station"に到着!そしてその向かいに鉄道の駅を発見!友人に教えてもらった通りだ。

f:id:shoumatch:20200429222828j:plain 鉄道駅は本当にできたばっかりという感じがする。建物が綺麗。

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f:id:shoumatch:20200429223047j:plain 乗り方は昨日ネットで調べていたので、なんとなくはわかる。問題なくチケットゲット!

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f:id:shoumatch:20200429152154j:plain 鉄道は30分毎に走っており、次の出発は11:00だ。チケットを買った時点で時刻は10:50。ちょうどいい時間。そのまま乗り場に向かう。

f:id:shoumatch:20200429152029j:plain 駅は最近できたこともあって、近代的で綺麗な作りだ。エスカレータでひたすら地下に潜って行く。

f:id:shoumatch:20200429152626j:plain エスカレーターを降りた先にも、さらにエスカレーターが続く。

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f:id:shoumatch:20200429152712j:plain 出発まで10分ということで余裕だろと思っていたけど、延々とエスカレータが続き、一向にホームにつかない。最後の方はやや駆け足で移動する。ゆっくり建物を眺めながら移動したい気分だったんだけどね。(今思うと変に急がす30分後の電車にして、その間に駅を探検するでもよかったよなぁ。)

 出発2分前にホームに到着!ギリギリだ。なんとか間に合ったぞ。

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f:id:shoumatch:20200429152123j:plain 車両は2階建。座席は自由なのでとりあえず2階に上がる。席はガラガラだった。同じ車両にいたのは私以外に2〜3組くらい。向かい合った4人ボックス席を一人で独占する。

f:id:shoumatch:20200429152215j:plain 鉄道は25分でエルサレムと空港を結ぶ。エルサレム〜空港が約55kmとのことなので、かなり早い速度で走っていることになる。30分弱の快適な鉄道の旅。

 半分はトンネルの中を走り、半分は外を走る。外の景色を見ているとあっという間についてしまう。

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 11:25に空港に到着!エルサレム入国時、空港〜テルアビブ間を移動した時と同じところに降りる。

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f:id:shoumatch:20200429152905j:plain 電光板を見ると、空港〜エルサレム間も30分毎に走っているので、空港からエルサレムに行くのであればバスよりも鉄道を使うのが便利だね。

 下の写真、"Nahariya"行きの電車に乗ると、テルアビブの街の方に向かう。2日目はここから"Nahariya"行きに乗ったのだ。

f:id:shoumatch:20200429152948j:plain 空港に着いてからは、まずはチェックインだ。自動チェックイン機には言語で日本語を選択できた。スムーズな手続き。帰りは香港を経由しての日本帰国だ。イスラエル〜香港は通路側の席、香港〜日本は窓側の席を選択。

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f:id:shoumatch:20200429153236j:plain チケットをゲット!

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 思ったより早くチェックインできたので、保安検査を受ける前に空港内を探検しよう。

 気ままに空港内を歩き回り写真を撮っていたんだけど、そこでセキュリティスタッフから2回ほど職質を受けてしまった。

 1回目は到着ロビー付近を撮ろうとした時。許可書はあるかと聞かれてしまった。著名な人が到着したようで、到着ロビー付近で歓声が上がっていたので、その光景を撮ろうとしたら捕まってしまった。どうやら到着ロビー付近は写真NGのようだ。

f:id:shoumatch:20200429223456j:plain 2回目は空港内のお店の写真を撮っていた時。何を撮っているのか聞かれパスポートの提示を求められた。取り締まりというよりかはラフな感じ。とりあえずパスポートと帰りの航空券を見せつつ、イスラエルを観光して来たことを話すと"Enjoy !"と言って去っていった。イスラエルの空港で写真を撮るのは注意だね。行きの時も結構な枚数写真を撮っていたんだけど、その時は何も言われなかったんだけどね。

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f:id:shoumatch:20200429223611j:plain 空港内を探検できたので、そろそろ保安検査を受けに行こう。イスラエルの出国では、手荷物検査の前に検査員のチェックを受ける必要がある。そのチェックを受けて、規定のシールをパスポートに貼らないと手荷物検査を受けられないのだ。

 一応検査員の方に自分はチェックは必要かを確認した上で、チェックを受ける。聞かれたのは、「
滞在日数」、「滞在目的」、「イスラエルに友人はいるか?」、「危険物は持ち込んでないか」、「(パスポートの中の渡航スタンプから)この国には何の目的で行ったのか」、「危険物を持ち込んでいないか」などなど、細かく聞かれた。特に、中東の国の渡航歴について細かく聞かれたね。私はこの年のGWにドバイに行っていたので、そこは特に細かく聞かれた。

 検査員の方はかなりの早口で、あと若干訛りもあったので、とにかく聞き取りにくい。何度も聞き返してしまった。ともあれ、チェック完了のシートをゲット。

 やっぱり英語をちゃんと勉強した方がいいかなぁ。海外に行く心理的なハードルは無くなっているし、それなりの数の国は見て来ているから、海外に出ること自体に抵抗はないんだけどね。これで英語が話せれれば最強なんだろうけど。とはいえ、日本で学んでも身につかないのもわかっているから、直接現地で学べるようなきっかけがないときついよなぁ。昨日まで一緒にいた友人も海外留学時代に英語を身につけたって言ってたしな。

 検査員チェックを終えて、次は手荷物検査を受ける。イスラエルの手荷物チェックは世界一厳しいと聞くが、本当にそうだった。一人一人のチェックにとても時間をかけている。荷物を全て開けて、探知機で隅々までチェックしている。全然列が進まなくて、すごく待たされる。さらに、時間が迫っている乗客を優先して前に行かせてチェックしているので余計に時間がかかる。

 1時間以上並んでようやく手荷物検査をクリアすることができた。特に没収とかはなかった。まぁ、ピンバッチとショットグラスしか買ってないしね。引っかかるものはないね。お土産はこの後の免税店で買う予定だし。

 手荷物検査を終えて、時刻は13:00。飛行機の搭乗開始時刻が13:55。空港に着いたのが11:30で、出発の3時間以上前についたのに、既に結構いい時間だ。「地球の歩き方」にもイスラエルを出国する時は最低でも3時間前には空港にいた方がいいと書かれていたけど本当にその通りだ。出発3時間前には着いてないと危ないね。

 手荷物検査は厳しかったけど、その後の出国審査は一瞬だった。自動ゲートにパスポートをかざすだけ。ようやく諸々のチェックが終わって免税エリアに入れることができた。

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f:id:shoumatch:20200429153842j:plain 出国許可書もゲット!

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 さて、搭乗開始まで40分弱。思ったより時間がない。お土産と余ったお金の両替をしなければ。
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 まずはお土産だ。職場の人に配る用と友人に配る用。ヘブライ語で書かれたチョコレートをゲット。職場のメンバーにはばらまくので、質よりも量を重視で。

 次は両替。最終的には112NISを3000円で両替した。レートはよくないけど、シェケルを持っていても意味ないしね。今回は多めに両替したつもりだったけど、ほぼ使い切れた感じだ。今回の旅程では移動が多く発生するので多めに両替したんだけど、それで正解だった。
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 下の写真の広告、桜に富士山に傘。日本だね。日本に関係のある広告なんだろうか?

f:id:shoumatch:20200429153942j:plain 出発前にランチを食べたかったけど、全然時間がない。両替して搭乗ゲートに着いた時は、搭乗開始の5分前。ギリギリ。時間に余裕はなかったね。

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f:id:shoumatch:20200429161638j:plain 搭乗開始になって機内に乗り込む。席は65Cで通路側の席だ。

 この飛行機は機体外部カメラが付いているようで、オーディオからその映像を見ることができるようだ。通路側の席ということで、窓からの景色を見れないので、オーディオから離陸の瞬間を見る。機体外部カメラの映像は初めて見るけど、こういうのも面白いね。

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f:id:shoumatch:20200429154703j:plain 右斜め前の席には日本人夫婦が座っている。隣には大柄の男性。腕と足が私の席まで侵食している。その隣、窓側の席には男性の連れの方。男性の太ももを枕に、なかなかすごい格好で寝ている。逆に寝にくくないのかなと思ってしまうくらいの格好だ。

 男性は映画を見ている。その前の人の席は大きくリクライニングしていて、大柄の男性としては窮屈そうだ。そんな状態だから、腕や足が私の席まで来てても、まぁ大目に見てあげようか。彼もなかなか大変そうだ。

 離陸して2時間して機内食。内容は行きの時と同じ。行きはビーフを選んだので、今回はFishを選択。ピルスナーのビールと共に。美味しい!

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 食後は消灯となりお休みタイム。写真を見返しているうちにいつの間にか眠ってしまった。
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 機内泊なので寝付けはよくない。寝てるんだか起きてるんだかわからない状態をさまよう。それでも3〜4時間くらいは寝れたかな。

 到着2時間前に機内食。行きはEggを選んだので、今回はNoodleを選択。

f:id:shoumatch:20200429155526j:plain 味は正直言って微妙だった。Noodleの味がしない。beefと一緒に食べろということだったのかな。私は機内食も美味しいと感じる人間だけど、今回は珍しく微妙な味と思えてしまうものだった。

 食後は半分寝てるような状態で過ごす。

f:id:shoumatch:20200429155643j:plain 現地時間の5:40くらいに香港国際空港に到着!手荷物検査を受けて再び免税エリアへ。イスラエルの出国が大変だった分、(トランジットとはいえ)すごく楽と感じてしまったね。

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f:id:shoumatch:20200429155743j:plain 次は成田空港行き。ラストフライトだ。搭乗ゲートは5番ゲート。場所だけ確認して後は時間まで空港散策だ。9:05発なので3時間くらい時間がある。

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f:id:shoumatch:20200429155818j:plain 折角なので朝食を取ることにしよう。フードコードがあったので、そこでワンタン麺を注文。下の写真、ワンタンが見えないけど、麺の下に隠れているのだ。

f:id:shoumatch:20200429155854j:plain マカオで食べた時のような味がする。なんか懐かしい味。あっさりしてて朝食にはもってこいな食事だ。美味しかった!

 香港国際空港は何度か来ているので何となく空港内は知っている。なんか見たことあるという気分になりながら空港内を散策&カフェでコーヒーを飲みつつのんびり。
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f:id:shoumatch:20200429160103j:plain 8:45に成田行きの便に搭乗。席は66Aの窓側の席。隣は空席。通路側はおそらく中国人の男性だ。今回は窓際の席なので離陸の瞬間はバッチリカメラに抑えておく。

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f:id:shoumatch:20200429160522j:plain 窓側なのでのんびり外の景色を見ながら過ごそうと思っていたけど、いつの間にか眠ってしまっていた。イスラエル〜香港間のフライトでも、寝てるんだか寝てないんだかわからないような状態だったから、やっぱり疲れは残っていたんだね。

 目が覚めた時はちょうど機内食が運ばれて来たタイミングだった。離陸してから1時間半くらい経っている。

f:id:shoumatch:20200429160706j:plain 前の列には初老の日本人男性が座っている。メニューの英語が聞き取れないらしく困っているようだ。ヘルプしてあげようかと思っていたら、初老の男性の隣に座っている方がヘルプをしていたな。

 エッグがお粥を選べたのでお粥を選択。機内食でお粥を選ぶのは初めてな気がする。どんなものかと思っていたけど、いわゆる中華粥だった。私の好きな味。メニューの内容から朝食的な位置付けなんだろうけど、時間的にはランチの時間なんだよな。

f:id:shoumatch:20200429160211j:plain 食後は景色を眺めようと思っていたけど、やっぱり眠ってしまった。折角の窓際の席なのにもったいないことをしてしまったな。飛行機の窓から見える景色をのんびり眺めるのが好きなんだけどな。特に帰国時に旅行の余韻に浸りながら眺めるのが好きだったんだけど、眠気には勝てず。(下の写真は寝る前にかろうじて撮った写真)

f:id:shoumatch:20200429160311j:plain 飛行機は定刻通り、日本時間の14:30に成田国際空港に到着。税関は素通り。らくちん!

f:id:shoumatch:20200429160245j:plain スカイライナーに乗って家路に戻る。スカイライナーまでが旅行って感じだな。その先は日常で使っている路線だから、スカイライナー降りたら旅の終わりって感じだ。

 スカイライナーに乗っている間、流れる景色をずっと眺めていたんだけど、不思議と帰りたくないという気持ちになっていない。むしろ、もう帰っていいかなと思えるくらいだ。それは、この旅行がとても充実したものであり、やりたいことをやり切れたからということなんだろうね。そう思えるのも幸せなことだな。明日から仕事を頑張れそうだ。

 そう。明日からは仕事だ。長期休暇のロスタイム的な感じで明日は午前休を取っているから、ゆっくり気持ちを日常モードに戻していこう。

 家に帰る前に、最寄駅にある行きつけの銭湯に寄っていこうか。旅の汗を流してスッキリした状態で家に帰ろうか。

 今回の旅行も心躍った。次はどこに行こうかな。

【旅行記】イスラエルひとりたび(2019/09/14~23)8日目 〜 エルサレム新市街観光編

イスラエルひとりたび8日目。この日は9/21(土)。

イスラエルひとりたびのこれまでの話は以下の記事をどうぞ! 

 この日は以下を見て回りました。(概要編の再掲)
・9/21(土)
 [観光] メーアー・シェアーリーム地区 → [観光] The Israel Museum → [観光] 十字架の修道院(دير الصلب) → [観光] Tower of David

 地図にするとこんな感じ。(地図の左上のメニューから日別に表示したり、具体的な場所の情報が見れます)

 朝6:30起床。今日は9:30にLRTの"City Hall"駅に集合だ。この旅程の中で一番朝に余裕がある朝だ。6:30に目覚ましを鳴らしたけれど、7:00くらいまでゴロゴロする。

 シャワーを浴びて、8:00に朝食。朝食会場は隣の建物の2階にあるのだけど、建物に行くと、なんとエレベーターが停止している。

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f:id:shoumatch:20200425150435j:plain シャバットの影響なのだろうか。ユダヤ教徒はシャバット中は労働と呼ばれる一切のことをしてはならず、電気を使うことも労働として見なされるということを聞いたことがある。そのためだろうか。

f:id:shoumatch:20200425150633j:plain 朝食を食べて8:45に出発。早めの出発。待ち合わせ時間の前にメア・シェリーム地区を見て回ろうと思っていたのだ。シャバット中で朝早い時間ということもあってか、店も閉まっているし人通りも少ない。

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f:id:shoumatch:20200425153439j:plain メア・シェリーム地区はユダヤ教正統派の人が住む地区だ。ユダヤ教の律法を忠実に守っている人たちが住んでいる場所。ユダヤ教正統派の人は、写真を撮られるのを嫌がる人がいるとのことなので、この地区の中ではなるべく人が映らないように配慮しつつ写真を撮る。

f:id:shoumatch:20200425155608j:plain 早朝なので人は少ないが、会う人会う人みんなユダヤ教の人。黒い服に黒い帽子やキッパを被っている。
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 メアシェリーム地区の奥に進む。信号機がついていない!これもシャバットによるものなのか。ここまで徹底しているのか!

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f:id:shoumatch:20200425151259j:plain 確かに車も全く通ってない。確か、メア・シェリーム地区の入り口も柵で封鎖されていたしな。(下の写真がそれ)

f:id:shoumatch:20200425151432j:plain 外を歩いている正統派のほとんどの人が聖書(トーラかな?)を片手に持っている。中には読みながら歩いている人もいる。

f:id:shoumatch:20200425155736j:plain 子供の姿を多く見かける。家族で散歩していたり、子供同士で遊んでいたり。子供がたくさんだ。聖書にある「産めよ、増えよ、満ちよ」という神の命令により、ユダヤ教の人たちは避妊を禁止されているとのことだ。なので子供がたくさんできる。良い、悪いという話ではなく、宗教的なお話。
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 メア・シェリーム地区を出ると、信号機は普通に動いている。やはりさっきのはメア・シェリーム地区だからなんだな。(普通に動いている信号機の写真も撮っておけばよかったな。)
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 なんか、面白いというか、不思議というか、うまい言葉が見つからない、そんな空間だったな。明日も空港に行く前の時間でもう一回寄ってみようかな。
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 City Hall駅で友人と合流。イスラエル博物館に向かう。メア・シェリーム地区に行ってきたことを話すと、ユダヤ教正統派の人のことについて色々教えてくれた。

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 ユダヤ教正統派の人は仕事に就いていない。メア・シェリーム地区に住み、ユダヤ教の教えや戒律に従って生きることが何より大事なので、優遇制度や国からの支給によって生活をしているとのことだ。イスラエルという国自体がユダヤ人の国で、ユダヤ教を守るのも国としての1つの役目ということで、そのような仕組みになっているようだ。
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 ちなみに、日本人でも2名ほど、ユダヤ教正統派の人がいるらしい。

 イスラエルに在留登録している日本人は1000人くらい。テルアビブに住んでいる人が多く、それは日本企業がテルアビブに進出しているから。エルサレムは記者や大使館関係の人が多い。

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f:id:shoumatch:20200425154128j:plain イスラエル博物館へ向かう道中にアメリカ大使館を発見!トランプ大統領アメリカ大使館をテルアビブからエルサレムに移すとして騒動になったやつだ。相当な反対の声があったのは覚えているだけど、結局は移したんだな。そこまでは知らなかった。

 大使館を写真に撮ろうと思い、カメラを片手に持ちつつ、大使館を眺めつつ歩いていると、セキュリティスタッフから"No Photo !"と言われてしまった。まだ結構な距離離れていたのに、見てるところはしっかり見てるんだな。(外観は取れなかったけど看板はこっそり撮れた)
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 ゆっくり40分くらい歩いてイスラエル博物館が見えてきた。
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 10:15頃にイスラエル博物館に到着!

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f:id:shoumatch:20200425154608j:plain 10:00開館だと思っていたら、土曜日は10:30開館だったようだ。地球の歩き方には10:00からと書いてあったんだけどね。情報が古い。15分ほど外で待ち。私たちと同じように入り口付近で待ってる人が数人いる。(見にくいけど営業時間の写真)

f:id:shoumatch:20200425152614j:plain 友人に明日日本に帰る話をする。行きはテルアビブからバスで来たので、帰りもバスで空港まで行くつもりだったが、友人から鉄道でエルサレムから直接空港に行けることを教えてもらった。セントラルバスステーションの向かいに駅があるようで、そこに行けば簡単に行けるとのことだ。

 鉄道で行けること、地球の歩き方には載ってなかったんだけど、どうやらこの鉄道、出来て間もないらしく、まだ書籍には反映されていないみたいだ。この情報ありがたい!鉄道で行けるなら鉄道を利用しよう。
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 10:30になって中に入る。荷物チェックを受ける。ただ、荷物は預けるように言われたのでカメラだけ持って後はクロークに預ける。

 英語の解説オーディオを無料で借りれるらしく、折角なので借りてみることにする。海外で博物館には何度も行っているけど、こういう解説オーディオを借りるのは初めてだ。よく見たらipodだ。

 ちなみに入場料は54NISだけど、兵士は無料だそうだ。こういう配慮もイスラエルならではって感じがするね。

f:id:shoumatch:20200425151845j:plain このイスラエル博物館、2012年にオープンしたということで、建物や中は綺麗でオシャレだ。展示施設としては、「考古学棟」「ユダヤ芸術&生活棟」「美術棟」があり、その他に、第二神殿時代の模型があったり、死海写本を展示した死海写本館がある。

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f:id:shoumatch:20200425160252j:plain まず行くのは「考古学棟」だ。旧石器時代からオスマン帝国までの出土品が展示されている。古い時代の展示物を歴史に沿って見て行くのは好きだ。時間の許す限り、体力の許す限りじっくり見て回りたくなる。

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 イスラエルは歴史のある国だからか展示量が半端ない。この棟だけで2時間以上も見てしまっていた。ほとんどの展示に解説がついており、解説オーディオもフル活躍だ。
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 解説が充実していて博物館としてはとても素晴らしいんだけど、なにぶん展示量が多く、立ちっぱなして見続けるので途中で立ち疲れしてしまう。しかも私はゆっくりみる方なので、余計に時間がかかってしまう。休み休み見学する。まぁ今日はここしか見る予定がないので存分に時間をかけて見ようじゃないか。

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f:id:shoumatch:20200425161658j:plain カナンの時代、イスラエルとユダの分裂、アッシリアバビロニア、そしてローマの時代と時系列に沿って展示が続く。展示はRoom1からRoom8というエリアに別れている。

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 Room1から見初めて、Room3の時点ですでに1時間くらい経っている。まだ考古学棟エリアの1/3くらいしか見てないのに。このペースで見ていくと、一体あとどれくらいの時間がかかるんだ。

f:id:shoumatch:20200425161236j:plain 展示を見るペースは友人と私でバラバラなので、自然と別行動になる。友人の姿を確認しつつ、自分のペースで見て回る。

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f:id:shoumatch:20200425161420j:plain 結局、考古学棟だけで2時間半くらいかかった。これでも後半は駆け足で見て回ったくらい。ちゃんと見ようとするとあと1時間くらいはかかりそうだな。本当にボリュームのある展示だった。この時点で時刻は13:00だ。

 友人はこの後予定があるとのことで、別れる前に展示エリアを出て死海写本館へ向かう。死海写本は1947年にクムランという場所で偶然発見された聖典遺物だ。20世紀最大の発見と言われるほどの貴重な遺物なのだ。(写真残ってなかった。No Photoだったかなぁ。)
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 死海写本館を一緒に見て、記念に写真を撮る。これで友人とはお別れだ。握手&ハグ。本当に感謝!旅行先で友人と一緒に街を観れたのも楽しかったし、イスラエルパレスチナのいろんな話を聞けて嬉しかった。本当にいい刺激になった。私はいい友人に恵まれていると思う。

 さてさて、友人と別れた後は第二神殿時代の模型を見に行く。この模型は実際のサイズの50分の1サイズらしく、なかなか大きな模型だ。模型の周囲にはベンチが置かれており、ベンチに座ってのんびり眺める。

f:id:shoumatch:20200425162708j:plain 屋外にもいろんなモニュメントが展示されている。何を表しているかはさっぱりだけど、博物館に戻るがてら見て回る。

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f:id:shoumatch:20200425163034j:plain 博物館の展示エリアに戻ろう。

f:id:shoumatch:20200425163412j:plain まず入ったのは美術棟。考古学には興味はあるけど美術はさっぱりだ。

f:id:shoumatch:20200425165020j:plain 正直興味があるわけではないので、考古学棟に比べて早足で見回る。歩き疲れもあってか、やや惰性気味で歩きながらの見学だ。

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 美術棟は世界中のアートの展示をしており、日本の展示をしているコーナーもあった。そこでは能面、水墨画、浮世絵、侍の甲冑なんかが展示されていた。ピカソの絵も展示されていたね。知っているものはちゃんと見てしまう。

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 この写真、ラピュタを連想してしまうんだけど、これは私だけ?

f:id:shoumatch:20200425163934j:plain 美術棟を歩いているといつの間にか、ユダヤ芸術&生活棟に入っていた。ここは各国のシナゴークの紹介とかがされている。休み休み見学する。
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 ちなみに今日もランチ抜きで歩き回っている。ランチ抜きは4日連続だ。

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f:id:shoumatch:20200425164933j:plain この日のイスラエル博物館はシャバットの関係で短縮営業だ。閉館は16:00。閉館のアナウンスが流れ始めた。そろそろ出ることにしよう。

f:id:shoumatch:20200425165108j:plain 結局イスラエル博物館には開館と同時に入って、閉館まで滞在していた。それでも全てをじっくり見れなかったので、1日じゃ見切れないほどの規模なんだな。展示内容も面白かった。これは本当に1日使って見回ってもいい施設だ。

 イスラエル博物館を後にして、バイブルランド博物館とクネセット(国会議事堂)を見て回る。バイブルランド博物館も時間があれば中を見て見たかったけど、この建物もこの日は短縮営業ですでに閉館していたから見学はできず。まぁ、イスラエル博物館をじっくり見て回れたから良しとしようか。下の写真がバイブルランド博物館。

f:id:shoumatch:20200425165142j:plain 下の写真がクネセット(国会議事堂)。

f:id:shoumatch:20200425165241j:plain この後は、十字架の修道院に向かう。4世紀に建てられた歴史ある修道院のようだ。ここにあった木がキリストの十字架に使われたという伝説があるようだ。

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f:id:shoumatch:20200425165514j:plain 建物内には始め団体客がいたが、その一団が去った後は誰もおらず、いるのは私一人だけ。静かな空間だ。シャッター音だけが響く(笑

f:id:shoumatch:20200425165735j:plain 聖堂に書かれていた絵画はレトロな感じがする。椅子に座ってしばし眺める。

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 ちなみに入場料がかかると地球の歩き方には書かれていたが、私は特に請求されなかった。鶏鳴教会でも取られたり取られなかったりだったし、こういうのは雑だね。

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f:id:shoumatch:20200425170518j:plain 十字架の修道院を見終えて時刻は16:45くらい。時間もちょうどいいのでホテルに戻ることにしよう。

f:id:shoumatch:20200425165540j:plain 街は相変わらずシャバット中で店は閉まっている。日が沈んだらシャバットは終わるので、店が開くのはもう少ししたらかな。

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 17:30にホテルに戻る。この日もお昼を抜いていたので、ここで軽食のカップ麺を食べる。シャバットに備えて2日前に買っていたのだ。あと、好奇心でイスラエルカップ麺も食べて見たかったしね。

f:id:shoumatch:20200425151958j:plain 味は案外悪くない。何味かと言われるとわからないんだけど、少なくともマズくはない。全然食べられる。ちなみに蓋の上で温める系のスープが付いている。しかもソイソースだ。これは意外。ちなみにフォーク付き。これはありがたい。

f:id:shoumatch:20200425152019j:plain さてさて、この後はダビデの塔でやっているナイトスペクトラムを見る予定だ。21:00開始だ。

 20:00にホテルを出る。シャバットはすでに終わっていて、LRTが通っているストリートはいつもの喧騒に戻っている。今日がエルサレム最後の夜だ。散歩がてら飲食店街をふらつきながら旧市街に向かう。

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f:id:shoumatch:20200425171157j:plain ちなみにLRTはまだ始まっていないようだ。

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f:id:shoumatch:20200425171008j:plain 暗くなってから旧市街に行くのは初めてだ。

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f:id:shoumatch:20200425171330j:plain 20:40に旧市街のヤッフォ門に到着。旧市街は思った以上に明るくて人もそれなりにいる。まぁ、旧市街の中にも飲食店やホテルもあるから当然なのかな。

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 ダビデの塔の入り口は大行列ができていた。確かに人気らしいから入場待ちの行列はできているんだろうなとは思っていたけど想像以上だ。びっくり&うんざり。4日目(9/17(火))にチケットを買おうとしたら、8日目(9/21(土))まで空いてなかったくらいだしな。これだけの人が見られるだけのスペースなんてあったっけかな。

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f:id:shoumatch:20200425152208j:plain 20分くらい並んで入場開始。中国人の団体客が私の近くで並んでいて、隙あらば横入りして前に進もうとしている。横入りは当然許容できないので、私の順番は譲らなかったけどね。

 建物内はすでに部分的にライトアップやプロジェクションマッピングがされている。なかなか綺麗。写真をとりつつ進む。そして空いている席に座る。

f:id:shoumatch:20200425172542j:plain 21:15頃に上映開始。地球の歩き方には第一神殿時代〜現代に到るまでの歴史を紹介するものと書かれてあったけど、今はダビデ王にフォーカスした内容になっているようだ。写真をとりつつ、たまに映像も取る。

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f:id:shoumatch:20200425172756j:plain プロジェクションマッピングを見ること自体が初めて。これは面白いね。プロジェクションマッピング自体もすごいし、内容もクオリティが高かった。これはオススメできるね。イスラエル最終夜にいいものを見れた。

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f:id:shoumatch:20200425172850j:plain 上映時間は30分。21:45にプロジェクションマッピング終了。すごくよかった!

f:id:shoumatch:20200425172925j:plain ちなみにプロジェクションマッピングされていた場所はこんな感じ。

f:id:shoumatch:20200425172958j:plain その後はそのまま旧市街を出て、ホテルの方に戻る。

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f:id:shoumatch:20200425173137j:plain 新市街はいい感じに賑わっている。シャバットで静まり返っている街も悪くはないけど、やっぱり街は賑わっていた方がいいよね。

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f:id:shoumatch:20200425171532j:plain ホテルに帰る途中で夕食。エルサレム最後の夕食だ。夕食のお店は特に決めてなかったので、思いつきでエルサレム初日に行った、"Rimon Cafe"に行く。

f:id:shoumatch:20200425152340j:plain エルサレムの日中はすごく暑いが、夜になると上着が欲しくなるほどに気温が下がる。テラス席に通されたんだけど、屋内でもよかったな。ちょっと肌寒いね。

 ビールとボロネーゼとサラダを注文。
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 ボロネーゼは正直言うと現地クオリティ。パスタは日本で食べた方が美味しいね。とはいえ、普通に美味しい。

 ホテルに戻ったのが23:00。明日は早起き。早朝の聖墳墓教会に行って、今度こそイエスの墓を見学するんだ。朝の5:00に開くようだから、その時間目掛けて行くのだ。頑張って起きるぞ!

 そして明日は帰国の日。イスラエルとももうお別れだ。最後まで楽しもう。

 8日目終了!9〜10日目に続く!

==========
9〜10日目のお話はこちらからどうぞ!
 

shoumatch.hatenablog.com

 

 

【旅行記】イスラエルひとりたび(2019/09/14~23)7日目 〜 エルサレム旧市街観光編3

イスラエルひとりたび7日目。この日は9/20(金)。

イスラエルひとりたびのこれまでの話は以下の記事をどうぞ!  

 この日は以下を見て回りました。(概要編の再掲)
・9/20(金)
 [観光] マリア永眠教会 → [観光] ゲッセマネ(Church of All Nations) → [観光] Dominus Flevit Church → [観光] Tomb Of The Prophets → [観光] 主の祈りの教会 → [観光] Chapel of the Ascension → [観光] アブサロムの墓 → [観光] City of David → [観光] 鶏鳴教会 → [観光] ダビデ廟 → [観光] ドーミション・アビー → [ディナー] Focaccia Bar

 地図にするとこんな感じ。(地図の左上のメニューから日別に表示したり、具体的な場所の情報が見れます)

 朝6:15起床。シャワーを浴びて出発の準備をする。

 タオルは毎日変えてくれるがアメニティの交換は雑だ。ボディーソープやシャンプーは変えてくれたり変えてくれなかったり。すでにボディーソープが切れていたけど、昨日は替えてくれていなくて、持参したボディーソープを使った。まぁこういうのは、そういうもんだっていう割り切りだよね。これが普通。

 今日は8:30に友人とLRTのダマスカス門駅で待ち合わせだ。いつもに比べて朝はちょっと余裕がある。7:30に食堂に行き、ゆっくり朝食を食べる。今日もご飯は美味しい。

f:id:shoumatch:20200417214833j:plain 8:15にホテルを出て、LRTでダマスカス門へ。

 友人もちょうど着いたところだった。今日は旧市街の外壁部、オリーブ山やシオンの丘を見て回る予定だ。下の地図でいうと、旧市街の東側と南側のエリアだ。

f:id:shoumatch:20200419145745j:plain 今日もとても暑い。ところが友人は長袖のシャツを着ている。不思議に思い、暑くないのかと聞いて見ると、彼は普段ジェリコにいて、ジェリコエルサレムに比べても暑い場所なので、エルサレムの朝は涼しく感じるからだと教えてくれた。確かに、昨日行ったジェリコは凄まじく暑かった。
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 まず向かうはオリーブ山のマリア永眠教会だ。ちなみにこの場所、GoogleMapにはマリア永眠教会(Tomb of the Virgin) と表示されているが、「地球の歩き方」にはマリアの墓の教会 (Virgin's Tomb Church of Assumption)と書かれている。そして「地球の歩き方」には別な場所にマリア永眠教会の表記がされている。その場所は、このあと行くドーミション・アビー (Dormition Abbey)だ。表記がごっちゃになってるね。日本語訳するとどちらにも取れるって感じなのかな。
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 旧市街の外壁に沿って歩く。城壁に沿って北東側の通りは「ジェリコ通り」という名前がついている。昨日行ったジェリコの名前だ。

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 友人は仕事でエルサレムに来ることも多く、外壁周辺やこれから行くオリーブの山はランニングコースにしているみたいだ。かなりアップダウンのある道なので、心肺が鍛えられそうだな。

f:id:shoumatch:20200417221523j:plain オリーブ山は地図で見ると結構遠くにありそうなのだが、歩いていると意外とすぐに着いてしまう。ダマスカス門から歩いて15分くらいでマリア永眠教会に到着!

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f:id:shoumatch:20200417221638j:plain この教会もカトリック系の教会ではないのか、礼拝堂やランプに彩られた空間になっている。神父がランプを振りつつ、その中に入っているお香を巻いている光景が印象的だった。あと、神父(?)の人が冠を被っていて、その光景も新鮮だった。

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f:id:shoumatch:20200418000153j:plain マリア永眠教会には聖母マリアの墓があり一般人も見学することができる。もちろんそれを見る予定だったんだけど、着いた時にはちょうど朝のミサが行われており、墓に入ることができない。ミサを見学しつつ、終わるのを待っていたけど、一向に終わる気配がなかったので、また後で見に行くことにする。

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f:id:shoumatch:20200418000228j:plain 友人も教会内を見学しているが、基本的に私の方が長い時間見回っており、彼を待たせてしまっている状態だ。とはいえ、何も言わずに私のペースに合わせてくれている。大変ありがたい。

 次に向かうのはゲッセマネと万国民の教会(Church of All Nations)だ。マリア永眠教会のすぐそばにある。
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 入口の上に描かれている絵も綺麗。

f:id:shoumatch:20200418000445j:plain この教会は人気なのか観光バスが停まっていて、多くの観光客が見学していた。

f:id:shoumatch:20200418125023j:plain この教会はカトリック系の教会のようで、中央に聖堂と絵画があり、その両側に椅子が並んでいる。教会と言われて想像する一般的な教会だ。

f:id:shoumatch:20200418135607j:plain 上の写真、3枚の絵画があって、左から、「ユダの接吻」「苦悶のキリスト」「イエスの逮捕」のエピソードが描かれている。どれも予習した中に載っていたエピソードだ。綺麗なモザイク画。

 下の写真は中央と右側の絵画である「苦悶のキリスト」「イエスの逮捕」。

f:id:shoumatch:20200418140202j:plain 下の写真は左側の絵画である「ユダの接吻」。ユダがイエスに接吻することを合図に、イエスが逮捕されたというエピソード。

f:id:shoumatch:20200418140100j:plain ステンドグラスも美しいね。

f:id:shoumatch:20200418135954j:plain ここはのんびりと眺めたくなる場所だ。が、この教会には観光客が多くいたので、椅子に座ってのんびりというわけには行かなかったけどね。中央部では人が集まりだして、ミサ(?)が始まりだした。

f:id:shoumatch:20200418140949j:plain 立ち見で見学。この教会は鶏鳴教会の次に綺麗だなと思った教会だったな。

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f:id:shoumatch:20200418141241j:plain 今見ている場所はオリーブ山と呼ばれるところで周囲よりもやや高いところにある。旧市街とオリーブ山の間はちょうど谷のような地形となっていて、視界が開けていて眺めがいい。

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f:id:shoumatch:20200418141408j:plain 次は主の泣かれた教会(Dominus Flevit Church)に向かう。イエスがオリーブ山からの帰途で、エルサレムを眺めて滅亡を予言し涙した場所と言われている。

 主の泣かれた教会への道中にマグダラのマリア教会という建物もあって、この場所も見て見たかったんだけど、この日(金曜日)はお休み。残念!高い建物のようなのだけど、木々に囲まれていたためか姿も見えなかった。(なので写真もなし!)

 主の泣かれた教会に向けて急な上り坂の道を登っていく。友人と上り坂の傾斜を見ながら「この坂はレベル2」とか「これはレベル4」とか、たわいも無い会話をしながら歩く。もう10年来の中なので、久しぶりの再会とはいえ、会ってしまえば、たわいもない会話ばかり。そういうのいいよね。

f:id:shoumatch:20200418141500j:plain 主の泣かれた教会に到着!万国民の教会から歩いて10分くらいかなぁ。

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f:id:shoumatch:20200418141704j:plain 主の泣かれた教会は建物内の見学ができないのか扉が閉まっていた。外観を見るだけ。建物の中も見てみたかった。。。

 教会の敷地から見える旧市街の光景はなかなかいい景色。

f:id:shoumatch:20200418142751j:plain パノラマでも。

f:id:shoumatch:20200417214921j:plain 急勾配な道の途中にある教会だが、おそらくツアーの参加者だろう、高齢の人もかなりの数がいた。この道を歩いてきたんだろうけど、すごい大変だったんだろうな。

 建物の中に入れないのでそこまで長く滞在できない。10分程度で主の泣かれた教会を後にする。次に向かうは預言者の墓(Tomb Of The Prophets)だ。さらに上り坂を登っていく。

f:id:shoumatch:20200418142923j:plain 登っていく途中に、ユダヤ人墓地があった。入口の門が空いている。きっと観光客が来るような場所ではないんだろうけど、せっかくなので入って見ることにする。

f:id:shoumatch:20200418143110j:plain ユダヤ教は火葬ではなく、棺に入れたままそのまま埋葬するようだ。旧市街からオリーブ山を見たときに、一区画、何もないハゲ山のような一帯があったけど、これはここだったんだな。日本人のツアー客も何人か墓地の中に入っていて、日本人ガイドの人がユダヤ教の墓について解説していた。

f:id:shoumatch:20200418143154j:plain 墓地を眺めつつ、ガイドの話に耳を傾ける。ユダヤ教では人が死ぬとその魂の浄化が行われ、浄化が完了すると復活をして神の国に行くとのことだ。通常は非常に長い時間をかけて復活するのだが、イエスは死後3日で復活したため、特別な存在と見なされたとのことだ。

f:id:shoumatch:20200418143223j:plain その話を聞いていると、日本人ツアー客の方から「日本人ですか?」と「学生さんですか?」と聞かれてきた。日本人かはともかく、まだ学生と間違われるとは。私たちは30歳をすぎているんだけどね(笑

 坂を登りきった先に預言者の墓 (Tomb Of The Prophets ) がある。私宅のような場所にあって、「本当にこんなところにあるのか?」と「ここに入っていいのか?」と思ってしまうくらいだ。(写真を撮っていいのかすら疑わしい場所だったので、ここではこの入り口の写真しか撮れなかった。)

f:id:shoumatch:20200418143332j:plain 敷地の中にいた人に「ここは預言者の墓の場所?」と尋ねると、「そうだ」と答えてくれ、洞穴っぽいところに案内してくれた。

 洞穴の中には明かりがなく、真っ暗で何も見えない。ろうそくを持たせてくれて、それを持ちながら中を見学するスタイルのようだ。ろうそくの灯りがあるとはいえ、その光は弱いので足元まで十分に照らせるものではない。足元に注意しながら、灯りが消えないように慎重に歩く。本当の意味で一寸先は闇状態。

 薄ぼんやりに明るくなったなったところを何とか頑張って見る感じ。墓の大半はキリスト教徒の墓のようで、その中にゼカリヤという預言者の墓があるようだ。ある一角だけろうそくの灯が灯っている場所があったので、きっとそこがゼカリヤの墓なのだろう。が、やはり暗かったのでよくわからなかった。

 ちなみに、ここを管理している人はこの暗さに慣れてしまっているようで、灯りがなくても周りが見えるらしい。これにはびっくり。

 預言者の墓を後にして、次は主の祈りの教会に向かう。預言者の墓は坂を登り切ったところにあり、その側には周囲の景色を眺めることのできる展望台がある。ユダヤ人墓地の先に旧市街が広がっている。数千年前、イエスもこの景色を眺めたのだろうか。

f:id:shoumatch:20200418144129j:plain パノラマでも。
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 主の祈りの教会に到着!

f:id:shoumatch:20200418144725j:plain この教会には主への祈りが様々な言語で書かれて掲げられている。

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 当然、日本語の祈りは探すよね。そして発見!

f:id:shoumatch:20200418145001j:plain これだけたくさんの言語を揃えるなんてすごいね。そして、それ以前にこれだけ大量の言語が存在することに驚きだよね。

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 そういえば友人はアラビア語で書かれた祈りを読んでたな。パレスチナに来てからアラビア語も勉強しており、何となくでは読めるし会話もできるとのことだ。もちろん私はアラビア語はさっぱり。友人からこれがどういう単語で、どこが文字の区切りかを説明してくれたけど、全然わからなかった。

 ちなみに友人は以前カンボジアにもいたことがあり、そこではクメール語で話させていたこともあって、クメール語の祈りを探していたけど、それは見つからなかった。

 この教会にはオリーブの木が植えられた庭がある。教会にオリーブの木ってなんともキリスト教って感じのする組み合わせだよね。

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f:id:shoumatch:20200418145136j:plain 庭の奥にはキリスト教の墓がある。おそらくこの教会の偉い人のお墓なのだろう。石造りと思われる十字架が建てられている。墓石を見るに、古くは1900年代に亡くなった人の墓のようだ。

f:id:shoumatch:20200418145229j:plain さて次は昇天教会 (Chapel of the Ascension) だ。入り口にはムスリムの塔が建っており、中に入ると8角形の礼拝堂がある。こじんまりとした建物だ。

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f:id:shoumatch:20200418145732j:plain 建物内には聖堂はなく、ただイエスの足跡と言われる岩が展示されている。これが本当にイエスの足跡なのだろうか。

f:id:shoumatch:20200418145810j:plain 建物もこじんまりとしており、周囲にも特に見るものがないので、10分もせずに満足してしまった。

 さてさて、昇天教会を見たところで、オリーブ山で見たいと思っていたものは見ることができた。シオンの丘の方に向かおうとするか。

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f:id:shoumatch:20200418150316j:plain 来た道を戻り、再度マリア永眠教会に向かう。先ほどはミサで見れなかったマリアの墓を見るのだ。

f:id:shoumatch:20200418150426j:plain さすがにミサは行われていなかった。神父がミサを行なっていた場所にマリアの墓がある。上の写真の中央部、人が中に入ろうとしているところがマリアの墓だ。

 全然行列はできてなくってすぐに見ることができた。聖墳墓教会のイエスの墓とはエラい違いだね。下の写真が墓の中の一部分。狭いので全体は写せなかった。

f:id:shoumatch:20200418150709j:plain お香の香りが漂う、なんとも神聖な雰囲気のある空間だ。私はキリスト教徒ではないけれど、確かに祈りたくなる気持ちにさせられるね。

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 さてさて、時刻はちょうどお昼時。ランチはどうしようか。正直お腹は空いてなかったし、付近のお店をチェックしていたわけでもない。気持ちとしてはランチを抜いて歩き回りたい気分だが、友人もいるしなぁ。

 素直にランチを抜いて歩き回っていいかを聞くと、あっさり「いいよ」と返してくれたのでそのままシオンの丘に向かって歩くことに。私のペースに付き合ってくれるの、本当にありがたい。

f:id:shoumatch:20200418151350j:plain 旧市街とオリーブ山の谷を下って行く。下の写真はアブサロムの墓。アブサロムはダビデの息子だ。

f:id:shoumatch:20200418151415j:plain 途中、オリーブを収穫している少年を見つけた。友人がアラビア語で少年と会話して、オリーブを分けてもらった。友人はそのオリーブを生のまま食べたがどうやら苦かったらしく、僕には勧めなかった。エルサレムアラビア語を話せると、こういうちょっとした会話ができて色々得しそうだね。

f:id:shoumatch:20200418151712j:plain シオンの丘に向かっている途中でダビデの街 (City of David) の案内を発見。ここも見ようと思っていた場所だ。エルサレム発祥の地と呼ばれている街の遺跡がある場所だ。急な階段を登って行く。さっきまで谷を下っていったのに、もうこんな絶景。

f:id:shoumatch:20200418151923j:plain ダビデの街はエリア内にいくつか見所があるようで、ルートに従って巡るようになっている。ダビデの街のVisitor Centerでパンフレットをゲット。見所を確認したが、ちゃんと巡ろうとするとかなりの距離を歩くことになり、そこまで行って見たい場所もなかったので、巡るのはやめることにした。

f:id:shoumatch:20200418153449j:plain VisitorCenterの前には売店とベンチがあったので、そこで小休憩&この後の作戦会議。この後はシオンの丘に向かうだけで、思ったよりも早く回れている。もうちょっとのんびりしてもよかったんだけど、他に巡るところもないので、向かうことにする。

 そんな中、猫を発見!かわいい。

f:id:shoumatch:20200417215014j:plain ちなみにダビデの街は今でも発掘中のようだ。旧市街の目の前にあって、割と栄えている一帯だと思うのだけど、まだ発掘中とは。(もしくは修復中?)

f:id:shoumatch:20200418152208j:plain 旧市街の南側、糞門の通りに沿って歩き、ジオン門に向かう。向かうは4日目に行った鶏鳴教会だ。友人は行ったことがないらしく、行ってみたいとのことだった。私もこの教会はとても気に入っているので、もう一回行くのは全然OKだ。

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f:id:shoumatch:20200418153806j:plain 鶏鳴教会に到着。入場無料だと思っていたけど、実は10NIS必要だったようだ。4日目に行った時は素通りだったんだけどな。1度見ているので写真はもう十分。
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 これまでは友人が私のペースに合わせてくれていたので、今回は私が友人のペースに合わせる番。友人のペースに合わせつつ教会内の装飾や絵画を見て回る。やっぱりこの教会の絵画や建物内の装飾は綺麗だ。

f:id:shoumatch:20200418155552j:plain 友人は割と早足で見る人なので、10分〜15分くらいで教会内を見回ってしまった。4日目の私はその倍の時間はかけて見ていたな。

 鶏鳴教会を後にして、あと見ようと思っているのは最後の晩餐の部屋、ダビデ王の墓(GoogleMapではダビデ廟)、マリアの墓の教会(GoogleMapではドーミション・アビー)だ。それぞれ鶏鳴教会から近い場所にある。

f:id:shoumatch:20200418155722j:plain 最後の晩餐の部屋は、まさにレオナルドダビンチの絵にある通り、イエスが処刑される前に弟子を集めて最後の晩餐を行ったとされる部屋だ。

f:id:shoumatch:20200418160903j:plain 場所に特別感はなく、いたって普通の建物の2階にある。下の写真にあるように、普通の階段を上った先にある。

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 中に入って見ると、そこはダビンチの絵に描かれていたような風景とは程遠く、部屋の中央にモニュメントがあり、その両側に簡易なステンドグラスがあるだけの、なんとも殺風景な部屋だった。ダビンチの絵画でも飾られていればちょっとは雰囲気が出るとは思うんだけどね。

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f:id:shoumatch:20200418161223j:plain この場所自体が建物の2階にあり、果たしてこの建物自体が古くから存在しているのかすら疑わしい。どうなんだろう。とはいえ、部屋は観光客でごった返していたので、有名な場所であることなのは確かなようだ。人が多くあまりちゃんとした写真は撮れなかった。。。

 ただ、この建物の屋上からはドーミション・アビーが綺麗に見れて、それは良かった。

f:id:shoumatch:20200418162417j:plain さて次はダビデ王の墓。ダビデイスラエルの2代目の王だ。

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f:id:shoumatch:20200418162535j:plain 墓のある部屋は中央で仕切られており、右側が男性用、左側が女性用の部屋となっている。嘆きの壁と同じような感じだね。男性用の入り口にはキッパが置かれている。キッパを被って中に入る。ユダヤ教正統派の人が墓の前で聖書を読んでいたり、正統派の人ではないけれど、赤ちゃんをおぶりながら声を出して聖書を読んでいたりした。

f:id:shoumatch:20200418162732j:plain ちなみにこのキッパという被り物、すごく小さい物なので、いまいち被っている感覚がない。頭に被るというよりかは、乗っけるという表現の方があっている気がする。うっかり落としてしまってないか感覚的にはわからなくて何度か頭を触って確認していたな。
 
 墓といえど、半分しか見えないし、正直言ってただの箱のようにしか見えないので、墓っぽくは見えなかったなぁ(笑

 次はマリアの墓の教会(ドーミション・アビー)だ。カトリック系の教会でエルサレムで最大の教会だそうだ。 

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f:id:shoumatch:20200418163854j:plain 聖堂も絵画も美しい。万国民の教会と同じようにずっと見ていられるような美しさがある。聖堂のある部屋ではのんびりと眺めていたくて、友人にお願いして、しばらく席に座って一緒に聖堂を眺めていた。

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f:id:shoumatch:20200418165013j:plain 下の写真は個人的にはお気に入りの一枚。何とも神々しい雰囲気が漂うように感じるのは私だけ?

f:id:shoumatch:20200417215131j:plain イエスの12使徒の絵や永眠するマリア像なども展示されている。

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f:id:shoumatch:20200418165433j:plain マリアの墓の教会を見終えて、時刻は15:00くらい。見ようと思っていたものは一通り見ることができた。ここで一旦友人と別れる。夕食を一緒に食べる約束だけしてここで解散。街歩きに付き合ってくれて感謝。
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 私はこれまで一人旅することが大半で、今日みたく誰かと一緒に旅行先で街歩きするなんてことはなかった。ただ、今日一緒に街歩きして、案外誰かと一緒に行くというのもありかもしれないなと思った。誰かと行くと、その相手に気を使ってしまい十分に楽しめないと思っていたけど、そんなことはなかった。もちろん、その相手が気の置けない人であることが前提だけど、そういう人なら一緒に行っても大丈夫な気がするね。
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 ・・・、でも一緒に行ってくれそうな人はいないんだけどね(笑

 さて、ここからは1人行動だ。旧市街をフラつこうか。

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f:id:shoumatch:20200417215220j:plain ちょっとした路地も気になったところは歩いて見る。下の写真、歩いた先にはバスケットボールのコートがあった。旧市街の中にもこういう日常を感じさせるエリアもあるんだね。

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f:id:shoumatch:20200418165857j:plain さて、今は金曜の午後ということで、街はシャバットの雰囲気に入ってきており、ほとんどの店が閉店しかけていた。カルドも歩いていたけれど、入り口の門も閉じられていて、店も閉まっている。

f:id:shoumatch:20200418170506j:plain まだまだ外は明るいのに店は閉まり始め、人の往来も少なくなってきている。なんか不思議な感じだ。

 見るところもないのでホテルに戻ることにしよう。ユダヤ教正統派の方が住むメア・シェリーム地区に行って見ようかとも思ったけど、それは明日の午前中かな。お昼を抜いて歩いていたので、疲れがあったのも確かだし。

 旧市街を出て、LRTが通っているメイン通りを歩く。人が本当に少ない。
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f:id:shoumatch:20200418172711j:plain 本当に店も閉まっている。本当に不思議な感覚にとらわれるね。

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f:id:shoumatch:20200418172046j:plain ホテルに戻ってしばしの休憩。友人とは19:30に"Focaccia Bar"というお店に集合することになっている。

 さてさて、19:10くらいにホテルを出発。外に出ると街はびっくりするくらいに静まり返っている。

f:id:shoumatch:20200418173030j:plain バスもLRTも運行していない。シャバットの徹底具合が半端ないね。日本ではまずできないことだ。下の写真は "Jaffa Center" の電光掲示板。サービス終了とはあるけれど、まだ時刻は19:19なんだよね。
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f:id:shoumatch:20200418173418j:plain 街はライトアップはされているものの人は本当にいない。ド深夜かと思いたくなるような雰囲気だが、まだ時刻は19時台。本当に面白い。

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f:id:shoumatch:20200417215941j:plain 2日目、エルサレムに来た日の夜に行った"Rimon Cafe"もこんな感じ。

f:id:shoumatch:20200417215631j:plain シャバット中でも開いているお店がないわけではない。シャバット自体はユダヤ教のイベントなので、ユダヤ教の人は働けないが、キリスト教イスラム教の人は働くことができる。なのでそれらの宗教の人が働いているお店は開いていたりするのだ。

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 マクドナルドも開いていたね。

f:id:shoumatch:20200417215450j:plain 19:30に"Focaccia Bar"で友人と合流。お店はすごく混んでいて、席に通されるまで外で待たされたくらいだ。シャバットで店が閉まっている分、開いている店にはお客が集中するようだ。開いているお店からしたらいい稼ぎ時なんだろうね。


 ピザとフォカッチャを注文。ちなみに、友人も私もフォカッチャという食べ物をよくわかっておらず、お互いにパスタのようなものを想像していたんだけど全然違った。ピザと同じだったんだね。店員さんからフォカッチャと言われて、ピザのような料理を出されて、「これがフォカッチャ?」って店員さんに聞いて閉まったくらいだ。店員さんもキョトンとした感じで、お互い赤っ恥だった(笑

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f:id:shoumatch:20200417215351j:plain 友人は明日も1日私に付き合ってくれる。明日はシャバット中で基本的にはどこのお店も閉まっている。ただ、イスラエル博物館は短縮営業で開いているようなので、そこに行くつもりなのだ。9:30にLRTの "City Hall" 駅に集合で約束する。

 22:00くらいに店を出て、今日は解散。海外の旅先で友人と1日街歩きをするなんて初めてだったけど(台湾の時も友人と一緒だったけど、一緒に街歩きまではしなかったし)、思った以上に楽しかったね。

f:id:shoumatch:20200417215741j:plain さてさて、明日が実質イスラエル滞在の最終日だ。明後日は午前中に空港移動だからな。最後まで楽しもう。

 7日目終了。8日目に続く。

==========
8日目以降のお話はこちらからどうぞ!

shoumatch.hatenablog.com

shoumatch.hatenablog.com

 

 

【旅行記】イスラエルひとりたび(2019/09/14~23)6日目 〜 パレスチナ(ジェリコ)観光編

イスラエルひとりたび6日目。この日は9/19(木)。

イスラエルひとりたびのこれまでの話は以下の記事をどうぞ! 

この日は以下を見て回りました。(概要編の再掲)
・9/19(木)
 [駅] Nablus Bus Terminal → [駅] Ramallah Terminal → [駅] Jericho セルヴィス乗り場 → [観光] Mount of Temptation(誘惑の修道院) → [観光] Jericho Cable Cars → [観光] Tel As-Sultan(Tel Jericho) → [観光] Hisham's Palace → [観光] ザアカイの木 → [ディナー] アッザーラ ホテル

 地図にするとこんな感じ。(地図の左上のメニューから日別に表示したり、具体的な場所の情報が見れます)
  朝6:15起床。シャワーを浴びて出発の準備をする。

 今日はパレスチナで働く友人に会う日で、エルサレムで一緒に夕食を食べる予定だ。それまではパレスチナジェリコを観光する。ホテルには戻らずそのまま友人に会う予定なのでお土産をバックに詰め込む。缶詰と味噌汁。日本食

f:id:shoumatch:20200411224224j:plain 7:15に朝食。メニューは変わらずだけど、相変わらず美味しい。

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f:id:shoumatch:20200411224427j:plain 8:00過ぎに出発。昨日と同じくLRTでダマスカス門まで行って、バス乗り場(Nablus Bus Terminal) に向かう。

 実はこの日が今回の旅程の中で一番冒険する日だ。ジェリコへの行き方がよく分かっていない中での移動なのだ。

 もちろん日本にいる時から調べてはいたんだけど、エルサレムからジェリコの行き方がよくわからなかったのだ。地球の歩き方にも詳しくは書かれてなかった。

 事前に調べてわかったこととしては、エルサレムからジェリコへ行くには、途中、ラマッラーを経由するルートと、エイザリーヤを経由するルートの2つということ。

 下のサイトも参考にして、確実だと思ったのはラマッラーを経由するルート。なので、まずはラマッラーに向かう。

【パレスチナ観光のススメ】観光・移動手段・宿情報が丸分かり〜ベツレヘム・ヘブロン・ラマッラー・ジェリコ〜 | yutoyoshino.com

ジェリコの歩き方 | パレスチナわがまま歩き

【イスラエル】エルサレムからベツレヘム、ジェリコへの行き方 - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

 

 ラマッラーはNo.218バス。バスターミナルに着くと、ちょうどNo.218のバスが止まっており、乗客が乗り始めたところだった。ちょうどいいタイミング。

f:id:shoumatch:20200411224520j:plain ラマッラー行きかを運転手に確認してバスに乗り込む。料金は8NIS。先払いなので乗り込む時に払おうとしたが、もう出発するからまずは座れと言われた。最前席が空いていたのでそこに座る。

f:id:shoumatch:20200411224547j:plain 私と同じように料金を支払っていない乗客は、信号待ちのタイミングで支払っている。私もそれに倣えで、信号待ちのタイミングで支払う。料金の支払いはかなりラフだな。とはいえ、未払いの客もちゃんとチェックしているようで、支払わずに降りようとした客に対してちゃんと声をかけていた。見てるところはちゃんと見てるのね。

f:id:shoumatch:20200411224611j:plain 最前席ということで前面の眺めは良い。分離壁を横にバスは走る。

f:id:shoumatch:20200411224628j:plain チェックポイントは素通り。イスラエルから出るタイミングはチェックなしのようだね。写真撮るの忘れた。

 9:10にラマッラーのバスターミナル(Ramallah Terminal) に到着。ラマッラーは素通りする予定なので、そのままセルヴィス乗り場に向かう。

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 時間があればラマッラーの街も歩いてみたかったなぁ。「ヤーセル・アラファト廟」という場所が有名らしく、そこも見てみたかったんだよね。

f:id:shoumatch:20200412143732j:plain Jericho セルヴィス乗り場は乗り場というよりかは、歩道にたくさんの人がセルヴィス待ちをしていて、そこに順々とセルヴィスが止まっていく感じにしか見えなかった。

 別に順番に並んでいるわけではなく、早い者勝ち・割り込んだ者勝ちな状態だ。多少強引に行かないと一向に乗れない雰囲気。(写真撮るの忘れた。。。)

 女性を優先させつつ、隙を見て乗り込む。

 運転手に「ジェリコ?」と聞いてみるが、運転手は理解できていないようだ。おかしいな。

 「エリコ」とか「ジェリコ」とか言い換えて行ってみるが、それでもハテナな反応しかされない。ジェリコを知らない?そんなはずはないだろう。

 乗客の人に助けてもらおうと、地球の歩き方ジェリコのページを指差して見せてみたが、それでもハテナな反応しかされない。なんでだ?

 結局のこのセルヴィスに乗っていいかわからなかったので、乗るのはやめてしまった。うーん、困ったぞ。

 ラマッラーからジェリコへは車で1時間程度かかるらしい。早くジェリコに行きたかったので、仕方なくタクシーに乗ることにする。タクシーを見つけたので運転手に「ジェリコ」と言うと「乗れ」という風に手招きしてくれたので、車に乗り込む。よかった、この運転手は分かっていそうだ。

 運転手に値段を聞く。すると25NISと返ってきた。OK!

 だが、走ったかと思うとすぐに停車し、別の運転手仲間にジェリコの場所を聞き始めた。分かっていそうな雰囲気だったけど、やっぱり分かってなかったのか。地球の歩き方ジェリコのページを見せるとどうやら分かってくれたようだ。何やら「アリーハー」という言葉を言っている。

 後で気づいたのだけど、「アリーハー」とは「ジェリコ」のアラビア語読みだ。そうか、アラビア語でないと伝わらないのか。英語読みではダメなのか。

 異国の地、特に多言語が使われる国では複数の読み方(それぞれの言語)で言ってあげないといけないんだな。イスラエルに来てから英語のみで対応できていたから、そこまで言語を意識してなかったけど、大事なことだな。勉強になった。

 行き先が分かったところで、運転手から金額の再提示がされた、金額は200NIS。8倍の値段。さすがに高い!

 「さすがに高いよ」と話すが、「遠いからこれくらいかかるよ」と返されてしまった。これからまたセルヴィス乗り場に戻って、セルヴィスに乗るのも時間が勿体無いので、しかたなく200NISでOKしてしまった。

 確かに高いけど、お金で時間を変えるなら悪くはないか。

 200NIS払う代わりに、ジェリコの初めの行き先、Mount of Temptation(誘惑の修道院、
アラビア語だとシャバル・アル・アルバイーン)まで行くようにお願いする。

 タクシーはジェリコに向けて出発。おそらく(と言うか絶対)、200NISはいい値段なのだろう。運転手の人は終始ご機嫌な感じだった。

f:id:shoumatch:20200411224925j:plain ジェリコへ続く道は勾配が激しく整備されてない道なので、車内はかなり揺れる。気を抜くと酔ってしまいそうだ。かなりスピードが出ている気もしたけど、スピードメーターを見ると60kmも出てなかった。

f:id:shoumatch:20200411224900j:plain 荒野という表現が似合う風景の中を進んで行く。ゲーム音楽が勝手に頭の中に流れ込んでくる。
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 GoogleMapで位置を確認しつつ、景色を見つつ、酔いと戦いつつ。

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 ジェリコの街の中に入ってからは、運転手の人は何度か通りすがりの人に Mount of Temptation の場所を聞いている。相手の人も親切に教えてあげている。こういうのいいよね。日本ではまず見かけない風景。パレスチナでは当たり前なんだろう。私もGoogleMapを見ながら、最悪私がナビできるように構えておく。

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 Mount of Temptation は崖の上に建つ修道院だ。イエスが40日間断食をして悪魔の誘惑を受けたとされる場所だ。ここにはロープーウェイを使って行くのが一般的なんだけど、どうやら車でも行けるようだ。ロープーウェイ乗り場まででいいとは伝えていたんだけど、建物の側まで連れてってくれた。

 Mount of Temptationに到着!運転手に礼を行って別れる。下の写真に写っているタクシーが私の乗ったタクシー。
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 車を降りて気づいたけど、とってもとっても暑い!歩きたくなくなるほどの暑さだ。これはキツい。。。

f:id:shoumatch:20200412144456j:plain Mount of Temptationは崖の上に建つ修道院。そこからはジェリコの街が一望できる。空は靄がかかっており、澄み渡った空というわけではないけれど、これはこれでいい景色だ。

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 修道院の中に入る。修道院の中はさすがに日陰になっていて、たまに涼しい風も入ってくる。

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f:id:shoumatch:20200412144654j:plain 下の看板、何語だろう?パレスチナアラビア語圏のようだけどアラビア語ではないし、かといって英語でもヘブライ語でもなさそう。

f:id:shoumatch:20200412145823j:plain 洞窟のような場所もあって、そこでは祈りを捧げられるようになっている。ここも特別な所縁のある場所なのだろうか。のんびり雰囲気を味わいたかったけど、すごく蒸し暑くて、とても長くはいられなかった。身体中から汗が吹き出る。まるでサウナだ。
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f:id:shoumatch:20200412145319j:plain 洞窟の入り口はいい感じに日陰でベンチもあるので、みんなの避暑地となっている。私もここでしばしの休憩。

f:id:shoumatch:20200412145258j:plain ここの聖堂は聖ヤコブ教会や聖誕教会のような感じ。祭壇と十字架と言うような構成ではない。この修道院ギリシャ正教会の会派なようで、それによるものなのかな。

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f:id:shoumatch:20200412151128j:plain 絵画も飾られている。何枚かは何の絵かがわかるものだった。予習のおかげ。

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f:id:shoumatch:20200412151158j:plain 聖堂の雰囲気はやはり他の空間とは雰囲気が違うね。蒸し暑くてもなんと言うか畏敬の念というかそういう気持ちにさせられるね。

f:id:shoumatch:20200412151912j:plain 実は聖堂内は No Photoだったらしく、写真を取っているとスタッフの人に注意されてしまった。大量に写真を撮った後だったから、まぁ良かったんだけど、それにしてもNo photoの案内あったかなぁ。

f:id:shoumatch:20200412151312j:plain 修道院の窓から見える景色は絶景。

f:id:shoumatch:20200412151431j:plain 横を見ると、そこは切り立った崖。この修道院、本当にすごいところに建ってるよね。

f:id:shoumatch:20200412151342j:plain 40〜50分くらい眺めて修道院を後にする。帰りはロープーウェイ(Jericho Cable Cars) を使う。ロープーウェイは片道35NISだ。

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f:id:shoumatch:20200412151745j:plain コーラを飲みつつ、ロープーウェイを待っていると、男性の方が話しかけてきた。何かのツアーの参加者だろうか、首から参加証的なものを下げている。「どこから来たの?」と男性、「日本から来た」と答えると、「大坂なおみは強いね」とか「ラグビーのW杯は日本でやってるね」とか話して来た。ジェリコでも有名なんだね。

f:id:shoumatch:20200412152020j:plain ロープーウェイは3機1セットで動いており、私は1人で1機を独り占めだった。ロープーウェイの中を移動し放題。席を動き回って写真を撮りまくる。

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f:id:shoumatch:20200412152122j:plain ロープーウェイから見える Mount of Temptation。本当にすごいところに建ってるな。

f:id:shoumatch:20200412152213j:plain 次に向かうテル・アッスルターン(Tel As-Sultan) が窓越しから見える。ロープウェイの降り場の向かいにあるようだ。

f:id:shoumatch:20200412152149j:plain ちなみにジェリコは世界最低標高の地の一つだそうで、このロープーウェイも世界で最も低い場所に建てられているロープーウェイだそうだ。

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f:id:shoumatch:20200412152428j:plain 降り場に到着!

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 ロープーウェイの駅の中はお土産屋になっている。ピンバッチやショットグラスがあれば買おうかなと思っていたけど、扱ってなかった。冷やかし半分でお土産を眺めつつ、さっと外に出る。というか、ちょっとでも立ち止まると店員さんがすぐに声をかけてくるので、のんびり眺めるということができなかった。。。

f:id:shoumatch:20200412154315j:plain そのまま向かいのテル・アッスルターンに向かう。入場料は10NISだ。
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 下の写真を撮っている場所は、テル・アッスルターンを入ってすぐにある高台。その先に見るのがロープーウェイの駅。本当に目と鼻の先にある。

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 どこかのサイトで見たんだけど、テル・アッスルターンは風化がひどく解説も少ないので、見てもよくわからないという記載があった。どうなんだろと思ってたけど、本当にその通りだった。

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 1万年前の住居跡があったり、4千年前の城壁跡があったりと非常に古い遺跡のようなんだけど、確かに解説が少ないので、どれがそれなのかがよくわからない。あったとしても内容が学術的で、観光客向けの解説ではないという感じ。ちょっとこれを読むのは苦しいねぇ。

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f:id:shoumatch:20200412154450j:plain やはり解説がないと遺跡を巡るというのは楽しみにくい。非常に古い貴重な遺跡だと思うんだけど、すごい勿体無いな。

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f:id:shoumatch:20200412155132j:plain というかまずは遺跡の保護をしないといけない気がする。紀元前以前の遺跡なのに風化して消えてしまうなんて勿体無い。

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f:id:shoumatch:20200412155031j:plain 吹きっさらしで整備されてない分、眺めはいい(笑。
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 テル・アッスルターンからも Mount of Temptationが見える。望遠レンズで一枚。

f:id:shoumatch:20200412154743j:plain 時刻は12:30頃だろうか、テル・アッスルターンを歩いていると、どこからかコーランが流れてくる。礼拝の時間だろうか。街中に響き渡るコーランの声。思わず動画に納めてしまった。

 テル・アッスルターンは吹きっさらしの屋外にあるので、この暑さで歩き回るのは非常にツラい。蒸し暑い中、地上からの照り返しもあるので、気をつけないと熱中症になってしまう。

 ツアーで来てる団体もいて、案内をしている人が英語で解説している。さりげなく近づいて、不自然にならない感じで英語の解説に聞き耳を立てる(笑

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f:id:shoumatch:20200412155741j:plain テル・アッスルターンを見終えて時刻は13:00くらい。今日もランチはいらないかな。事前にランチのお店は調べてなかったし、暑さのせいか、そこまでお腹も空いてなかったし。

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 さて、テル・アッスルターンを出て、その隣にあるアイン・アッスルターンという泉に向かう。エリシャの泉とも呼ばれており、預言者エリシャが悪い水を塩で清めて良い水にした場所と言われているらしい。入場料は5NIS。ちなみに「地球の歩き方」には載っていたけど、GoogleMapには載ってなかった。

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f:id:shoumatch:20200412160619j:plain  アイン・アッスルターンは建物の中にあり、私が入るタイミングで扉を開けてくれた。建物の中にあるのは、この遺跡を保護するためだろうかな。下の写真がその建物。

f:id:shoumatch:20200412160212j:plain アイン・アッスルターンは、素直に表現すると水路に水が流れているだけの場所だった。解説も何もないのでそれ以上なものはなかった。雰囲気づくり程度に絵画が飾られていたけど、それだけ。5分もしないで出てしまった。

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f:id:shoumatch:20200412160128j:plain ジェリコでは、あとはヒシャーム宮殿とザアカイの木が見たいところだ。次に向かいはヒシャーム宮殿。ここからはざっと2kmくらい離れた場所にある。歩けない距離ではないんだけど、この暑さの中では歩く気を失くしてしまう距離だ。

 タクシーを使おう。タクシーを探しに周囲を彷徨ってみるけど、なぜか一向にタクシーが見当たらない。いらない時に限って「タクシー?」と声をかけてくるのに、こういう時には見当たらないなんて。

 ちなみに下の写真はテル・アッスルターンの向かいにあった建物(レストランかホテル)にあった泉。

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 "Jericho The oldest city of the world"。ジェリコモーセの後継者であるヨシュアイスラエルに入る際に最初に攻略した街。城壁の周りを7周してラッパを吹きならすと城壁が崩れ落ちたという「ジェリコの戦い」の舞台となった場所だ。旧約聖書にも載っている、Oldest Cityだ。

 近くの売店でオレンジジュースを飲んで少休憩を挟みつつタクシーを探す。すると売店の駐車場の奥にタクシーが止まっているのを発見!だが、近づいてみるとタクシーの中には誰もいない。どうしてもそのタクシーに乗りたくて、売店の店員さんにタクシーの運転手を知らないか尋ねたところ、どうやら予約済みのタクシーのようで使えないとのことだ。

 すると、店員さんが電話をかけてくれて、どうやらタクシーを呼んでくれてそうだった。ありがたい。が、来たのは店員さんの兄弟の方。その方がヒシャーム宮殿(Hisham's Palace) まで送ってくれることになった。ちょっと戸惑ったが、店員さんの兄弟ということで信用して乗り込む。

 その方は店員さんのお兄さんの方で、モハメドさんという名前だそうだ。エルサレムから来たことや、今日中にエルサレムに帰ることなどを話す。行きはラマッラー経由で来たことを伝えると、エイザリーヤ経由で行くことを強く勧められてしまった。そして帰りも送ってあげるよと提案されてしまった。

 これにはちょっと戸惑い。。。親切に言ってくれているのか、ぼったくろうとしているのか、正直判断できない。そこまで信用しているわけではないので、その発言には疑いの目を向けてしまう。なんとなくお茶を濁しているうちにヒシャーム宮殿に到着した。とりあえずチップで15NISを渡す。(下の写真はヒシャーム宮殿の入り口だけど、よくわからないね。。。)
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 ヒシャーム宮殿を見終わったら連絡を頂戴と言われて、"What's up" の電話番号のメモを渡される。"What's up"のアプリを持ってないというと、ヒシャーム宮殿の係りの人に事情を話してメモを渡していた。

 さて、どうしようか。選択肢は3つかな。

 「男性の車に乗ってエイザリーヤやエルサレムまで送ってもらう。」、「自力でラマッラー〜エルサレムのルートで帰る」、「自力でエイザリーヤ〜エルサレムのルートで帰る」。

 ここからジェリコのセルヴィス乗り場までは約4kmほど。さすがにこの距離は歩きたくないので、セルヴィス乗り場までは送ってもらいたい。あとはこの男性をどこまで信用するかだな。とりあえず、ヒシャーム宮殿を歩きながら考えようか。 

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 この宮殿は屋内展示もあり、ここは空調が効いていて気持ちいい。蒸し暑い中歩き回っていた身としては生き返る気分だ。

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 とはいえ、ヒシャーム宮殿の大半は屋外展示なので、やはり日差しを遮るものがない中での見学となる。再び蒸し暑い中歩き回ることになり、とてもツライ。暑さに負けてもういいやっていう気分になりつつある。
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f:id:shoumatch:20200412162429j:plain 遺跡の一部は修復中のようで見学できないエリアがあった。遺跡の保護作業が行われているようで、日本のJICAも関わっているようだ。

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 ヒシャーム宮殿にある星型のレリーフジェリコのシンボルになっているらしく、これは要チェック。あとはモザイク画も綺麗。

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 ここもテル・アッスルターン程ではないけれど解説が乏しく、なんの展示かわからないところもあった。まぁあったところで、この暑さの中なのでちゃんと読む気にもなれなかったんだけどね。

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 屋外の展示を一通り見て、もう一度屋内展示に戻って、涼しんでから見学はおしまい。施設を出ようとすると、先ほどの運転手の方がまだそこにいた。受付のおじさんと談笑していたようで、私が戻ってくるのを待っていてくれたようだ。

 待っていてくれていたので、断るわけにもいかず、次はザアカイの木を見たい旨を伝えると、まずはそこまで連れて言ってくれた。こうなったら、エイザリーヤ行きのセルヴィス乗り場まで連れてってもらうことにしよう。
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 ザアカイの木は酷い言い方をすれば、歩道に生えているただの木だ。言われないとわからないくらいに、本当にそこらへんに生えているような木。モハメドさんにお願いして記念に写真を一枚。本当にそこらへんに生えているような木なので、じっくり観るという感じのものではない。正直、ふーんって感じで、一目見ればいいかなくらいのもの。

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 写真を撮って2〜3分したらもういいかなって感じだ。

f:id:shoumatch:20200412163232j:plain ジェリコで見ようと思っていたのはこれで全て見ることができた。エルサレムに戻ろう。

 帰りはエイザリーヤ経由で帰りたい旨を話して、セルヴィスの乗り場まで送ってもらうようにお願いした。セルヴィス乗り場では、モハメドさんがセルヴィスの運転手にエイザリーヤまで私を乗せてってほしい欲しい旨を伝えてくれた。これはとてもありがたい。

 モハメドさんとはタクシー代として25NIS払う話をしていたんだけど、チップを込めて30NISを払う。モハメドさんと握手をして別れる。

 セルヴィスに乗ってエイザリーヤへ。

f:id:shoumatch:20200411230342j:plain セルヴィスは運転席を含めて8人乗り。途中、数カ所で乗客を乗せて、満員の状態で出発。私は3人席の真ん中に座っていたので、外の写真は撮れなかった。景色を見つつ、GoogleMapで今の場所を確認したりしながら時間を過ごす。

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 エイザリーヤに到着!すると、ちょうどよくエルサレム行きのバスが来てたところで、セルヴィスの運転手に従うままにエルサレム行きのバスに乗ることができた。

 バスの中はガラガラ。

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f:id:shoumatch:20200411230952j:plain チェックポイントでは、昨日と同じくパスポートを提示するだけだった。エルサレムに到着!
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 さて、このあとは友人と夕食を食べる予定だ。時間が少しあったので、目に入ったカフェに入って一休み。アイスコーヒー。甘いフローズンなコーヒー。美味い!
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 ちなみにメニューには"Cold Coffee"というメニューもあって、頼んではいないけど、きっとこれが私たちの思うアイスコーヒーなんだろうな。

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 18:30に待ち合わせ場所のアッザーラホテルに向かう。久しぶりの再会だ。1年半振りかな。友人はサングラスをかけ、当時は生やしてなかった髭を蓄えていたので、一瞬わからなかったけど、手を振って合図してくれたので、すぐにわかった。再会のハグ。見た目は少し変わっていたが、雰囲気は変わってない。元気そうで何よりだ。

 食事をとりつつ、お酒を飲みつつ、久しぶりの再会なのでお互いの近況報告に花が咲く。

 これは「マクルーベ」という炊き込みご飯。「マクルーベ」とはアラビア語で「ひっくり返した」という意味のようで、ご飯と具材を一緒に炊き込み、鍋をひっくり返して盛り付けることから、この名前がついているとのことだ。

f:id:shoumatch:20200411225737j:plain チーズのサラダ。名前は忘れた。。。

f:id:shoumatch:20200411225808j:plain 友人はパレスチナで教育関係のNGOの仕事をしている。彼からパレスチナのいろんな話を聞くことができた。近い友人から異国の生活の話を聞けるというのはとても貴重な経験だ。

 こういう話を聞けたかな。 
 ・ジェリコイスラム教の住人が多い。これは歴史的な背景によるもので、長くイスラム系王朝が続いていたことによるもの。
 ・ベツレヘムキリスト教の住人が多い。タクシーのマナーが悪いのは本当らしく、友人もタクシーでぼったくられた経験があるようだ。
 ・教育支援活動でパレスチナの教師に対するイベントを開いているが、教師の意識が低く、出席しない、遅刻する、早退するというのが当たり前らしい。まずは教師の意識改革が必要とのこと。公立の教師にその傾向が強いらしく、私立の教師はまだ真面目に参加してくれるとのことだ。
 ・ジェリコの学校の大半はムスリム系。キリスト教系の学校は少数。私立のキリスト教系の学校にはムスリムの生徒も来ているらしい。私立は教育が比較的しっかりしているので、「宗教教育<学校教育」となっており、ムスリムの生徒もキリスト教系の私立学校に通えるとのことだ。
 ・ベドウィンは学校教育や教育支援に否定的な考えを持っている。これはベドウィンの文化が背景としてあるようだ。
 ・変えるべきは教育というよりかは、それよりももっと深いところ、文化、風習、環境、と言ったところにありそう。
 ・パレスチナ人は人から支援されて当たり前という意識があるように感じるとのこと。権利を主張するが仕事はちゃんとしない。
 ・ジェリコは保守的な街で、男尊女卑的な文化がまだ根強いらしい。彼自身それを感じることが多々あったようだ。
 ・パレスチナには選挙がない。与党はあるが人気がなく、選挙をしたら政党ハマスに負けるのがわかっているからというのが理由とのこと。過去の選挙でもハマスが勝ったのだが、ハマスは政治政党でないとの理由で無効になったことがあるようだ。
 ・ハマスは過激派だが、ムスリムに向けて支援をしており、ムスリム内では人気があるとのことだ。
 ・テル・アッスルターンについて、遺跡の修復・保護が急務であることは認識しているが、まずはヒシャーム宮殿を優先させているとのこと。ヒシャーム宮殿の方が重要度が高いとのことだだ。

 気づいたら時刻は23:30。4時間30分も話していた。こんなに話していたとは。だけど全然話は尽きないし、まだまだ話し足りない。

 明日は一緒にエルサレムを周ってくれるので、続きは明日ということで。8:30にダマスカス門のLRTで待ち合わせることにする。

 
ホテルに戻って、そのまま就寝。

 明日はエルサレムの旧市街、オリーブ山とかシオンの丘とかを見る予定だ。友人も一日街歩きに付き合ってくれる。楽しみだ。

 6日目終了!7日目に続く!

==========
7日目以降のお話はこちらからどうぞ!

shoumatch.hatenablog.com

shoumatch.hatenablog.com

shoumatch.hatenablog.com

 

 

【旅行記】イスラエルひとりたび(2019/09/14~23)5日目 〜 パレスチナ(ベツレヘム)観光編

イスラエルひとりたび5日目。この日は9/18(水)。

イスラエルひとりたびのこれまでの話は以下の記事をどうぞ! 

この日は以下を見て回りました。(概要編の再掲)
・9/18(水)
 [駅] HaNevi'im Terminal → [駅] Bab El-Zakak/Beit Jala Road → [観光] 降誕教会 → [観光] Milk Grotto Church → [観光] Shepherds' Field → [観光] Shepherd's Field Church → [ディナー] Jozef Burger & Bar

地図にするとこんな感じ。(地図の左上のメニューから日別に表示したり、具体的な場所の情報が見れます)

 朝6:15起床。シャワーを浴びて出発の準備をする。

 今日はいよいよパレスチナ自治区に行く日だ。今日行くのはパレスチナ自治区ベツレヘムという街。イエスが生誕したとされる街だ。

 パレスチナと聞くと、どうしてもテロなどの悪いイメージがつきまとってしまう。ベツレヘムは観光地なので治安が悪いということではないらしいんだけどね。ワクワクしつつも、どこか緊張しているところもあったのか、朝はすっきりと起きれた。

 7:15に朝食。昨日、一昨日と同じメニューだ。だけど美味しいので満足!やっぱりここのチーズとオリーブは美味しい。お気に入り。

 朝食を終えて、7:45にホテルを出る。LRTでダマスカス門に行き、その近くにあるバスターミナル(HaNevi'im Terminal) へ向かう。乗るのはNo.231のバスだ。

 24番乗り場にベツレヘムの案内があり、No.234のバスが止まっている。行き先にもベツレヘムの表示がされている。


 「これか?」と思ったけど、よく見るとこれはベツレヘムのチェックポイント行きのようだ。これではない。ちなみにチェックポイントとは、イスラエルパレスチナの境界のポイントのことね。

 乗り場の近くには日本人らしき男性が1人で立っている。一人旅だろうか。声をかけようかと思ったけど、一人旅を邪魔するのも悪いし、そこはやめておいた。

 5分くらい待っていると21番ホームにNo.231のバスがやって来た。Web情報では21番乗り場でNo.231のバスと書かれていたので、乗り場もバスのNoも一致している。念のため、運転手にベツレヘムに行くか確認する。大丈夫そうだ。バスに乗り込む。


 料金は先払いで8NISだ。物価が高い国でも公共交通機関の料金は安い。これはありがたい。8:18にバスは出発。

 パレスチナとのチェックポイントは素通りだった。どうやらイスラエルからパレスチナへ行く時はチェックはないようだが、パレスチナからイスラエルに行く時にはチェックが入るようだ。下の写真あたりがチェックポイント。

 9:00にベツレヘムの降り場、ヘブロンロード(Beit Jala Road)に到着。1時間もせずについてしまった。とても近い。エルサレムから南へ約10kmの場所らしいので、そりゃそうだね。距離だけ見れば頑張れば歩いていける範囲だ。窓からの景色を眺めていたらあっという間。

 パレスチナに入ってからは降りる駅を見過ごさないように、GoogleMapをこまめにチェックして、今の場所を確認していたんだけど、他の乗客も同じところで降りるんだし、他の客に倣えでよかったんだな。案の定、バスに乗っていた乗客のほぼ全員が同じところで降りた。

 バスを降りた途端にものすごい数のタクシーの客引きにあった。無視してもしつこく話しかけてくる。ベツレヘムのタクシーは悪質という情報を掴んでいたので、特に利用する気は無い。そもそもベツレヘムで見るところは歩いていける範囲だから、そもそも利用する必要はないしね。

 タクシーの客引きを無視して歩き出す。向かうは聖誕教会(GoogleMapでは降誕教会と表示されている)。イエスが生まれたとされる聖地だ。

 一人の運転手がついてきて仕切りに話しかけてくる。適当に話しつつ、とはいえ決して歩みは止めない。私が日本人とわかると、SNSの写真で過去に案内した日本人の写真を見せて来た。

 どうやら、私を安心させつつ、半日程度のタクシーツアーに誘いたいようだ。ベツレヘムには聖誕教会はもちろん、イスラエルパレスチナ分離壁や、バンクシーの壁画もあるらしく、そこを巡ってくれるとのことだった。

 一応値段も聞いてみたけど、返って来た答えは"Up to you"(あなた次第)。事前に値段が決まっていない、これは完全にトラブルになるパターンだ。当然ながらこの誘いには乗れない。まぁ、もともと乗る気はないしね。

 聖誕教会に向かっているうちに、いつの間にはその人は諦めて去って行った。

 ベツレヘムの旧市街を歩く。パレスチナ自治区だからと言って発展していないというわけではなく、エルサレムとそこまで変わらない街並みが広がっている。
 パレスチナはどうしても紛争っていうイメージが強いので、荒廃しているのかなという想像もしていたんだけど、全然そんなことはない。いい意味で普通の街だ。
 旧市街独特の、狭い道、でこぼこした道を進む。人の往来も多く活気がある。ベツレヘムの旧市街の雰囲気はエルサレムの旧市街のそれと似ているね。

 GoogleMapを片手に進む。旧市街の中心、メンジャー広場が見えてきた!

 メンジャー広場はタクシーの客引きがすごかった。しつこいわけではなかったけど、何人もの人から声をかけられて、少しうんざりだった。タクシーは使わない!歩く!


 メンジャー広場の向かいに聖誕教会がある。聖誕協会はイエスが生まれたとされる聖地だ。

 聖誕教会の入り口は「謙虚のドア」と呼ばれる小さいドアだ。屈んで中に入る。

 教会内には聖堂がなく、雰囲気としては昨日行った聖ヤコブ教会と同じ感じだ。祭壇も十字架も見当たらない。金属製のランプとシャンデリアが釣り下がっていて、とても綺麗だ。


 このような建物内の装飾の違いは、宗派が違うからなのだろうか。もしくはイエス聖誕の地なので、亡骸を模した十字架像を掲げるのはおかしいみたいな話だったりするのかな。

 床のモザイク絵もとても綺麗。

 イエスが聖誕したとされる場所は教会の地下と言われている。その場所は見学可能となっており、そのための行列ができている。パッとみた感じ、1時間以上待ちそうな雰囲気だったので、ベツレヘムの別な場所を周ってから改めて並ぶことにする。

 聖誕教会の隣には聖カテリーナ教会が建っている。12月24日のクリスマスイブのミサでテレビ中継が行われているのがこの教会だそうだ。

 教会前にはヒエロニムスという聖書学者の銅像が立っている。この人はヘブライ語で書かれていた聖書をラテン語に翻訳した人のようだ。キリスト教が世界中に広まったのも、ラテン語翻訳の聖書のおかげと言われており、非常に功績の大きい人物だ。

 この教会の内部は中央にパイプオルガンと十字架があり、その前には椅子が並んでいる。いわゆる、私の知っている一般的(?)な教会だ。


 教会内の地下は洞窟のようになっていて、観光客でごった返していた。この洞窟内でヒエロニムスは翻訳作業を行なっていたとかいないとか。


 洞窟内は狭く、大勢の人がいたのでとても蒸し暑い。ミサっぽいのもやってたな。ここも神聖な場所なはずなんだけど、こうも多くの人でごった返して騒がしいと、その雰囲気も薄れてしまうね。聖地だから人が多く来るのは当然だと思うけどね。私もその中の1人だし。


 聖カテリーナ教会を出た後はミルクグロット教会(Milk Grotto Church) に向かう。


 聖誕教会からミルクグロット教会までの道にはミルクグロット通りという、教会の名前のついた道を通る。聖誕教会や聖カテリーナ教会には人が大勢いたけど、この通りに入った途端に観光客がグッといなくなった。

 ミルクグロット教会に到着。


 ミルクグロット教会は、イエスの母マリアと父ヨゼフが赤子のイエスを連れてエジプトに逃げようとした際に滞在していた教会だそうだ。



 教会内にガラス越しに祈祷スペースを見学できるエリアがあった。そこでは、中で祈りを捧げている人がいる。祭壇に置かれているものはなんだろう。これもキリスト教関連のものなのだろうか。少なくとも十字架は置かれてないな。

 しばらく部屋の中をガラス越しに覗いていたけど、その人は全く動かない。微動だにしていなくて、あれは人形なんじゃないかと思ってしまうくらいだ。ただ、そばには扇風機が置かれてちゃんと回っていたから、さすがに人形ではないと思うんだけど、どうだったんだろう。それが本当の人なのか人形なのかは最後までわからなかった。



 11:10くらいにミルクグロット教会を後にする。まだまだ時間に余裕があるので、このまま「羊飼いの野」(Shepherds' Field) と呼ばれる一帯に歩いてみることにしよう。

 ミルクグロット教会から2〜3kmほどあるので、タクシーを使ってもいいかなとは思っていたけど、時間もあるし、ここは歩きで行こう。

 ミルクグロットから羊飼いの野までは下り坂の道となる。歩いていると急に視界が開けてきて旧市街をパノラマで見渡すことができる。うん、いい眺めだ。

 パノラマでも。

 ここで、ベツレヘム行きのバスで見かけた日本人男性を見かけた。やはり私と同じく一人旅だったんだな。彼も歩き回っているようだ。

 「羊飼いの野」という名前なので周りは何もない草原をイメージしていたんだけど、全然違った。普通の街が広がっている。


 道はアップダウンしていて歩くには少し大変な道が続いている。とはいえ、異国の地を歩いているので、歩くのは苦に感じないし、ベツレヘムの雰囲気を味わえるのでこれはこれで楽しい。

 やっぱりこう、周囲の景色を見て、街の匂いを嗅いで、ここに住む人の生活を見てって、そんなことをできるのも歩いてこそできることだし、歩けるなら歩いておきたい。目的地に向けて長距離歩くことも大事なのさ。
 とはいえ、たまにゴミが散らばっていてとても生臭い一帯もあったりする。そこも旧市街(というか海外)ならではな感じもするけど、これは勘弁してほしいな。

 これ、「羊飼いの野」(Shepherds' Field) の看板なんだけど、完全に剥げ落ちている。。。

 "I Love Beit Sahour"のモニュメントを発見。ちなみに、"Beit Sahour"とは旧市街の名前だ。ベツレヘム旧市街の隣にある旧市街だ。


 11:45に羊飼いの野にあるギリシャ正教会に到着!



 門が閉じていて中に入れない。中をのぞいて見ても人はいなさそうだ。案内板をみる限りでは開いている時間のはずだ。門のそばにチャイムがあったので鳴らしてみる。

 今日は開いているのかを尋ねて見たが、応答してくれた人はわからないらしく、ちょっと待ってと言われたまま放置されてしまった。10分くらい待って、中に入るのは諦めた。そこまでして見たいわけじゃなかったしね。

 ちなみに、帰国した後で上の写真を見て気づいたんだけど、ちょうど午前と午後の間の時間だったっぽいね。だから開いてなかったのかな。

 次はラテン教会(Shepherd's Field Church) だ。ギリシャ正教会から30分くらい歩いたかなぁ。

 ギリシャ正教会にはほとんど人がいなかったけど、ラテン教会にはツアーバスが何台も停まっていて、大勢の観光客で賑わっていた。教会の向かいにはお土産屋もあって、ここは観光地として成り立ってそうだね。


 ちなみに日本の観光バスも止まっていたな。ラテン教会内で日本人は見かけなかったけど、日本人どこにいたんだろう。どこかでランチを取ってたのかな。

 ギリシャ正教会は敷地はとても広いけど、教会自体はとても小さなものだった。

 ちなみに、滞在時間は5分までと注意書きがされている。

 建物は本当に小さいので確かに5分もあれば十分観ることができる。 

 教会のそばには遺跡が広がっている。なんの遺跡だろう。地球の歩き方には書かれてないからわからないや。

 あと、遺跡から見えるベツレヘムの景色が綺麗。休憩がてら、のんびり眺める。

 パノラマでも。

 今日も日差しが強くてとても暑い。水はたくさん持ち歩いているから水分補給は大丈夫なんだけど、味のある飲み物が強烈に欲しくなってしまう。ラテン教会を見終わった後で、向かいにあるお土産屋でコーラを買って一気飲み。コーラを一気飲みってなかなか大変だけど、この時は暑いし喉もカラカラだったので、本当に一息で飲んでしまった。

 ちなみにお土産屋にはベツレヘムのショットグラスも売っていたんだけど、いまいちすぎて買うのはやめてしまった。

 さてさて、ラテン教会も見れたことだし、聖誕教会に戻るとしよう。ラテン教会の前はタクシーが停まってて、客引きも激しい。歩き疲れてもいたのでタクシーに乗ってもいいかなと思ったけど、高々1〜2kmなのでやっぱり歩いて帰ることにする。


 行きは下りの道だったので、帰りは上りの道になる。急勾配の道をヒィヒィ言いながら登っていく。

 やはり上からの眺めは良いね! 

 時刻は12:00を過ぎている。ランチをどうしようかと考えていたけど、別に食べなくてもいいかなという気分だったので、ランチ抜きでベツレヘム観光を続けることにしよう。これまでのランチの流れを考えると、すごい値段になりそうだし、そこまで食べたいという感じでもないしね。ベツレヘムの街歩きの時間を優先ってことで。

 13:00頃に聖誕教会に戻ってきた。

 さてさて、聖誕教会でイエス聖誕の地の行列に並ぶ。さっき見たときほどには行列はできてない。ラッキー!30〜40分ほど並んで地下の聖誕の地を見る。
 聖誕の地に続く地下の扉。ぎゅうぎゅう詰め。



 ここが聖誕の地とされる場所。ランプからは香油が垂れている。やはり神聖な感じがするね。
 常に行列ができていて、次から次へと人が来るので、さっと見てすぐに出るような雰囲気だ。ツアーで来ている人は本当に一瞬だけ見てすぐに出ていく感じだった。これは少し気の毒だね。30分以上並んで、見るのは一瞬だなんて。

 私は1人なので少しごまかしながら、しばらく聖誕の場所に留まることができた。とは言っても留まったのは5分程度だったけどね。聖誕の地自体はそこまで広いスペースではなく、いろいろ見るという類の場所ではないから、5分もあれば十分な感じではあるね。

 貴重な場所をこの目で見ることができて大満足だ。聖誕教会で見たいところもちゃんと見れた!大満足!

 聖誕教会を出て、メンジャー広場でスプライトを飲みつつ小休憩。あと行こうと思っていたのは聖ヨゼフの家とダビデの井戸だ。聖ヨゼフの家は、イエスの父ヨゼフがマリアとイエスを共に住んでいたとされる家だ。

 小休憩をしている時にもひっきりなしにタクシーの客引きに会う。無視するのも失礼なので、都度断っていたんだけど流石に面倒臭くなって来て、そこまで休めなかったけど、さっさと移動することにしよう。

 GoogleMapを片手にベツレヘム旧市街の路地を歩く。

 歩いているとスタバならぬ"SQUARE BUCKS"なるカフェを発見。これ、さすがにアウトじゃないのかな(笑

 聖ヨゼフの家とダビデの井戸を見ようと思い歩いていたけど、聖ヨゼフの家は見つけられなかった。なんとなく「これかな?」というのはあったんだけど、特に案内板もあるわけではなく、結局よくわからなかった。(この教会かな?たぶん違う。。。)

 ダビデの井戸は何かの施設の中(たぶん私有地?)の中にあって、近くで見ることはできなかった。下の写真の門の先にダビデの井戸がある。観光客で何も知らないふりをしてても、この門を通るのはハードルが高い。。。

 とりあえず望遠レンズで盗撮気味に一枚。地球の歩き方に載ってたから普通に見れるものだと思ったけどそんな雰囲気ではなかったな。

 ダビデの井戸(King David's Well) 自体はGoogleMapで検索しても出てこなかったし、ネットで検索してもあまり情報はなかったから、もしかしたら観光地っていうところではないのかもしれないね。
 ベツレヘムで見ようと思っていたところはこれで一通り回ることができた。時刻は15:00過ぎ。少し早いけど、エルサレムに戻ることにしよう。帰りに市場で寄り道しながら行けばいい感じの時間になるでしょ。


 市場ではお土産のショットグラスを探そうと思っていろいろ見回ったけど、結局買わなかった。やっぱりいまいちなものしかなくて、記念に買おうとも思えなかったくらい。


 途中、聖マリア教会という教会を発見。入ろうかと思ったけど、どうやら一般開放されていない教会のようだ。扉が閉ざされている。


 帰りのバス乗り場はちゃんとは分かっていなかったけど、とりあえず降りたところのバス停に向かって見る。


 バス停に着いたタイミングで、偶然にもちょうどNo.231エルサレム行きのバスが着いたところだった。そのままバスに乗り込む。運転手にエルサレム行きかを確認する。どうやらこのバスでOKのようだ。

 バス内は満席。座れない。ベツレヘムでは歩きっぱなしで、歩き疲れてた感じではあったので、ここで1時間弱立ちっぱなしというのはなかなか大変だ。。。

 行きの時はチェックポイントは素通りだったけど、帰りの時、パレスチナからイスラエルに入る時はチェックが行われる。下の写真の奥の方に見えるゲートがチェックポイントだ。

 武装したポリス(?)の方にパスポートを提示する。チェックとしてはこれだけで、特に荷物検査はされなかった。

 一部の女性はバスから降りて、外でチェックを受けていた。バスから降りる降りないは何かあるのだろうか。


 帰りの時間はチェックポイントでの停車時間を含めて1時間程度でエルサレムに到着した。外の景色を眺めているとあっという間。

 行きで乗ったダマスカス門の前にあるバス停で降りる。時刻は16:50くらい。エルサレムの旧市街は閉まっている時間なので、そのまま真っ直ぐホテルに戻る。

 ホテルに帰ってしばらくはのんびり。19:00頃に夕食を食べに出かける。

 夕食は2日前に行った、"Jozef Burger & Bar"だ。ここのハンバーガが美味しくてまた来たいと思っていたんだ。2日前にも通ったマハネーイェフダー市場を通って向かう。


 2日ぶりの"Jozef Burger & Bar"。

 Mexican Burgerとサラダとビールを注文。

  ハンバーガーはスパイシーでうまい!ビールとよく合う!お酒は弱いので1/2Lで十分さ。

 店内は空いている。こんなに美味しいのに空いているってのは意外だね。

 帰る途中でスーパーに立ち寄る。海外版の日清カップヌードルを買ってみたかったのだ。日清のカップヌードルってどこの国にも置いてある印象で、海外に行く時は現地の日清のカップヌードルを買って食べるというのが密かな楽しみなんだ。

 が、探して見たものの、日清のカップヌードルは置いてなかった。カップヌードル自体は置いてあったから、日清がイスラエルに展開してないっていうことなのかな。ちょっと意外。

 ホテルに戻ってシャワーを浴びて5日目は終了。明日はパレスチナジェリコに行く予定だ。あと、パレスチナで働く友人と久しぶりに会う日だ。とても楽しみ。明日に備えて早く寝ることにしよう。

 5日目終了!6日目に続く!

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6日目以降のお話はこちらからどうぞ!

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